復活したピュア・マクラーレンGTシリーズでは12C、Senna GTR、P1TM GTR、720S GT3Xも登場

9月23から26日にかけ、ポルトガルのポルティマオ・サーキットで、ピュア・マクラーレンGTシリーズが復活した。2回のスプリントレースとミニ耐久レースが行われたほか、革新を続けたマクラーレン・オートモーティブの10周年を記念して、数多くのスーパーカーがサーキットを走行し、240人以上のオーナーが参加した。

新たなシーズンの開幕戦には初参戦のドライバーも多く集まった。目指すは、ミア・フルーウィット、ニック・モス、ブレンドン・イリーブ、スチュワート・プロクターのように、ピュアレースから卒業してGT選手権で活躍することだ。

FIA公認の本シリーズは、復活にあたって新クラスなどが追加された。そのひとつが、いっそうパワフルな570Sトロフィークラスで、出力が110PSアップし、既存の570S GT4のシャシーに、アップグレードしたダンパーとブレーキを装備したマシンが使われる。また、以前から参戦してきた中心的なエントリーチームと協力し、初めてマクラーレン・カスタマー・レーシングがマシンの準備にあたった。

シーズン初戦の勝者はムハンマド・アル・ハリーファであった。トップ争いを繰り広げていたピュア・マクラーレン2回王者のフルーウィットとギジェルモ・アソの隙を突き、勝利を飾った。フルーウィットは次のレースで雪辱を果たし、アル・ハリーファを7秒引き離して優勝した。ミニ耐久レースは、実績あるレーシングドライバーやドライバーコーチとペアを組んで争われた。優勝はマクラーレン・ファクトリー・ドライバーのユアン・ハンキーと組んだフルーウィットで、2位はアル・ハリーファ/オリバー・ウェブ組に。ほかにも、マクラーレン・ドライバー・ディベロプメント・プログラム(DDP)に所属する4人のドライバーが、ゲストとしてGT4仕様のマシンで参戦。最後のレースでアラン・ヴァラント/ミカエル・ベンヤヒヤ組がハリー・ハエク/ケイティー・ミルナー組を破った。

4日間にわたるイベントでは、ピュア・マクラーレンGTシリーズのレースに加えて、マクラーレン・オートモーティブの10周年がテーマとなった。最初のプロダクションモデルである12Cから、アイコニックなLTモデルやアルティメットシリーズまで、ラグジュアリーなスーパーカーによるパレード走行を実施。さらに、個人所有の希少なサーキット専用モデルも集まり、Senna GTRやP1TM GTRに加えて、マクラーレン・カスタマー・レーシングの720S GT3Xも登場。このサーキット専用マシンは、720S GT3をベースにしているが、レース・レギュレーションによる制約を取り払うことで、最高出力720PSを誇るツインターボV8エンジンのポテンシャルを最大限に解き放っている。

「今年はピュア・マクラーレンのイベントを開催し、ピュア・マクラーレンGTシリーズの再開を嬉しく思います。多くのオーナーは、所有するマシンをサーキットで最大限に生かし、マクラーレンに所属するプロのドライバーから指導や手ほどきを受けて、大いに学びたいと望んでいます。オーナーの皆さんがサーキットで技術を磨きながら存分に楽しむ姿を見られるのは格別です。新たに参戦した皆さんを心から歓迎すると共に、レースウィナーに拍手をお送りします」

マクラーレン・オートモーティブCEO、マイク・フルーウィット

今シーズンのピュア・マクラーレンGTシリーズは、11月11から14日にかけてテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで最終戦を行う。

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