テスラ曰く「モデル S プラッドは1020hpで322km/hの最速量産車」

テスラは、新型モデルSプラッドについて、「市販車で最も速い車」と言っている。大胆な主張だが、実際にクルマを手にして試してみる価値はある。それでは早速、テスラ独自の数値を見てみよう。

まず、加速。イーロン・マスクは、カリフォルニア州フレモントにあるテスラの工場で行われた華やかなイベントで、「0-97km/hを2秒以下で走らせた市販車はない」と述べた。マテ リマックはそう思わないかもしれないし、あなたの中にもリマックと同じように思う人がいるかもしれない。「市販車」の定義にもよるが。

テスラは、最高出力1,020bhpのモデル S プラッドがゼロから60mph(97km/h)まで1.99秒で加速すると主張している。これはアメリカ式の0-60であり、1フィート(30cm)のロールアウト(ローリングスタート)を考慮しているものだ。そのため、実際のスタートから97km/h、100km/hまでのタイムは、2秒強となるだろう。しかし、これはどんな種類のクルマと比べても、特にまともなトランクと5人乗りの4ドアサルーンにとっては、不快なほど、法外に速い速度である。

テスラがラジエーターのサイズを2倍にしたことで、イーロン マスクの言葉を借りれば、プラッドは「0-60を連続して走り、サーキットを走れる。疲れずに」することができると約束されている。新しいモーター(プラッドには3基搭載されている)には、カーボンスリーブ付きのローターが採用されている(これは初の試みだそう)。粋な計らいだね。

次に、スピードだ。テスラは、プラッドが「適切なホイールとタイヤを装備した場合」時速200マイル(322km/h)が出るクルマであると主張しているが、これは今年の秋頃に発売される予定で、250km/hでのクォーターマイルは9.23秒を記録している。とんでもないことだ。マスク氏によれば、「クォーターマイルを制圧した最速のプロダクションカー」とのことだが、おっと、これについてもリマック氏が何か言いたげだ。

航続距離は、容量不明の新型バッテリーと改良されたエアロパーツにより、約390マイル(628km)とされている。マスク氏によれば、モデル S プラッドの抗力係数は0.208と「これまでに製造されたすべての車の中で最も低い」とのことだが、これもまた議論を呼ぶ主張だ(そう、私たちはメルセデスに小数点以下3桁目を要求した)。充電性能も向上しており、テスラのスーパーチャージャーを利用した場合、わずか15分で最大300kmの航続距離を得ることができる。

もちろんプラッドには、新たに改良されたモデル Sと同じキットが搭載されている。ヨーク型のステアリングホイール、強力なインフォテインメントシステム、より広々としたリアシートなどもある。

このモデル Sには、より速く、より長い航続距離を持つ「プラッド+」というモデルがあったことを覚えているだろうか。しかし、それはもうなくなった。数日前、マスクは「Plaid+はキャンセルされました。もう必要ありません、プラッドはとても優れていますから」とツイートした。

英国では、モデル S プラッドは118,980ポンド(1,840万円)だ。テスラのサイトによると、納入開始は2022年末になる見込みである。

=海外の反応=
「ドラッグ係数については、モデルSでは転がっている状態での係数だし、ベンツなどでは車輪が回っていない状態で測定しているようなので、結論を急ぐ必要はないと思う」
↑「テスラがWindshear社の施設を利用したことは分かっているが、メルセデスがどこを利用したかは分からない」
↑「最高速度での最大出力を想定して、速度、前面積、馬力で計算/推定することができる。
時速200マイル(322km/h)で1020馬力=0.39Cd
220mph(354km/h)の時 = 0.29
230mph(370km/h)の時 = 0.26
時速240マイル(386km/h)の時 = 0.23」
「実際のところ、タイカン 4Sのオプションには、テスラ モデル Sのプラッド全体よりもたくさんのお金をかけることができる」
「リマックは相手がジェフ ベゾスでも売り切れで買えないので、「最速の生産車」ではなく「実際に買える最速のクルマ」としよう」
↑「同意。少量生産で、大部分が手作業で作られ、目が飛び出るほど高価なスーパーカーは、本当の意味での「生産車」ではないように思える」
「飽きた」
「プラッドという名前なのに、チェック柄のシートがないのは、本当に残念。テスラの他の車はあまり好きではないけれど、Sはとても気に入っている(ホイールと、価格に見合ったインテリアがあるかどうかという点以外は)。ここで紹介されていることについては疑問だけどね。だって、テスラは数字を誇張するから」

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