キャデラックの新型EVリリック発表、以降は内燃機関の新型車ナシ

「1世紀にわたるイノベーションの集大成であり、偉大な新時代の幕開けである」

キャデラックは、リリックの発売をそう表現している。大胆な表現ですが、それはキャデラックにとって初めてのフルEVだからというだけではない。そう、「偉大なる新時代」とは、この日以降、内燃機関を搭載したキャデラックの新車が登場しないことを意味しているのだ。フェイスリフトはあるかもしれないが、新しいモデルはすべて電気自動車になる。そう、大きなニュースなのだ。

昨年8月にリリックのコンセプトモデルを発表したが、キャデラックによると、リリックの開発は予定よりも早く進んでおり、当初の予定よりも9カ月早く製品版を手にすることができそうだ。2021年9月から全米で受注予約をスタートし、2022年前半から販売を開始する。

そして、まあ…見た目はコンセプトとほとんど変わらない。充電口が若干シンプルになり、フロントエンドには通常のLEDヘッドライトが採用されているのだが、近未来的なデザインであることに変わりはなく、照明を内蔵したブラッククリスタルグリルも健在だ。

インテリアには、計器類とインフォテインメントを一体化した33インチの巨大なLEDスクリーンが採用され、ホイールは標準で20インチだが、要望に応じて22インチの大型ホイールも用意されている。

リリックは、GMの「Ultium」プラットフォームをベースに、100kWhの巨大なバッテリーパックを搭載し、1回の充電で300マイル(483km)以上の走行が可能だ。今のところ、1台のモーターで後輪を駆動し、出力は約340ps、トルクは約440Nmとなっている。

また、190kWの高速充電も可能で、10分間で約76マイル(122km)の航続距離を追加することができる。家庭での充電については、キャデラックはセグメントをリードする19.2kWの充電モジュールを約束しており、これにより車道で1時間で52マイル(84km)の走行距離を追加できる。

また、新しい「Variable Regen on Demand」システムも搭載され、ドライバーはステアリングホイール上の「圧力センサー付きパドル」で回生ブレーキのレベルをコントロールすることができるという。面白いね。

もちろん、GMの運転支援技術である「スーパークルーズ」の最新版も搭載され、価格は59,990ドル(650万円)から、2022年の第1四半期に生産が開始される予定。

アメリカにお住まいのインターネットの皆さん、いかがです?

=海外の反応=
「なんてこったい、大胆だな。大胆過ぎる。また、回生ブレーキの量を調整する必要があることも理解できない。すでに調整装置があるじゃないか。それは「ブレーキペダル」と呼ばれるものだよ。その小さなものを踏めば、クルマは減速するんだ。
でもね、もしワンペダル運転で足を痛めたいと思うなら、それはあなたが決めること。もし決めてくれるなら、今日中にメールで請求書を送りますので、30日以内にお支払いください」
「実際、とてもいい感じです。ちょっと大げさだけど、それでもいい」
「全体的にはとても良い感じ」
「高級感を出すためには、やはり電動化に限る。デザインも注目されそう」
「70年代の500馬力V8のエルドラドを見に行きたくなった」
「あの「グリル」は、未来的に見えるか、それとも、ジャンクな感じに見えるか?その中間は認めない」
「不気味」
「グレイトだ…。でも、もっともっと大きなクルマを作るために地球を掘り起こさなければならないとしたら、環境に優しいことなど忘れてしまう」

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