「イギリス車といえば?」と問うたなら、「アストンマーティン」「ジャガー」「ベントレー」「ロータス」「ロールス・ロイス」など、クルマ好きの人ならブランド名が次々と挙がってくるだろう。じつは、2014年現在、さきほど名前が上がったような有名なイギリス車メーカーは1社もなく、他社に買収されて、ブランドだけが残っているという少し寂しい状況だ。とはいえ、BMW傘下になったMINIをはじめ、「UKらしさ」はしっかりと継承されているように感じているのだが、いかがだろう。
イギリス車が好きな理由として、几帳面で優雅なスタイリングということももちろんあるが、右ハンドル、というのも日本人がイギリス車に親しみを覚える大きな要素なのではないだろうか。それもそのはず、良く知られているように、日本は英国の交通法規を模範としてきたからである。そんな、過去150年以上にわたるイギリスと日本の深い関係性をもとに、今回、イギリス車づくしの「グレート・ブリティッシュ・ラリー」が開催された。英国大使館や英国政府観光庁が後援をし、約30台限定で1泊2日のラリーを行う。出発当日はイギリスらしい曇り空。司会者をはじめ、参加者たちも、曇り空を喜んでいるようで何よりだった。英国大使館でアストンマーティンブレックファーストを取ったのち、駐日英国大使の号令でスタート、伊豆・箱根方面でのラリー&ツーリング、中伊豆ワイナリーにてランチ、夜は富士屋ホテルにてディナーパーティー、宿泊する。翌日は富士屋ホテルからスタート、箱根・湘南方面でのラリー&ツーリング、大磯プリンスホテル駐車場にて新車試乗会、青山・丸の内にてショッピング・ラリー、東京駅ゴールをし、東京ステーションホテルにて表彰式&ディナーパーティーという、豪華な内容だ。