ちょっと前、JLRは、ランドローバーが、2039年までに完全にカーボンニュートラルな自動車メーカーになることを目指し、今後5年間で6台の全電動SUVを発売すると発表した。だが、UKランドローバーから発表されたこれは…そのうちの1台じゃないな、明らかに。実際には、真逆で正反対の新商品なのだ。
そうだね - これが来るってことは誰もが知っていたが、ついにキタ!ってワケ。ランドローバーは試行錯誤を重ねた5.0リッターV8スーパーチャージドを、新型ディフェンダーに搭載した。2ドアショートホイールベースの「90」と4ドアロングホイールベースの「110」の2種類が用意されているV8ディフェンダーは、518hpを発揮し、0-97km/hまで5秒弱で加速し、最高時速は240km/hに達する。それで燃費が、予想通り衝撃的なのぉーーー。たったの6.9km/LとCO2排出量は怒涛の327g/km。ヤダ、もう。
ランドローバーによれば、ディフェンダーのシャシーとサスペンションはパワーの増加に対応するために強化されているが、オフロード性能は損なわれていないという。大径のソリッドアンチロールバーは、ロールを軽減することを目的としている。さらに、新しい「エレクトロニック・アクティブ・リア・ディファレンシャル」、より硬いサスペンション・ブッシュ、特注のスプリングとダンパー・レート、そして新しい「ダイナミック」モードのテレイン・レスポンス・システムがあり、ドライバーは「ターマックや緩い路面で」V8の「よりダイナミックなキャラクターを引き出す」のに役立つ。
クアッドテールパイプ、ブルーのブレーキキャリパー(フロントアクスルのみ。なんで?)、ダークグレーの22インチアルミホイール、V8バッジを見れば、V8ディフェンダーだとひと目でわかる。内装は、スエードクロス/ロブステックのアクセントが入った高級レザーの内装、アルカンターラのステアリングホイール、サテンブラックのトリムなどが施されている。V8の「カルパチアン・エディション」には、「駐車場のキズからオフロードでできる野ばらのシミ汚れまで、あらゆるものから守る」ために、「カルパチアングレー」のペイントワークにセミマットのラップが追加されている。
V8は、ディフェンダーの2022年仕様への幅広いアップデートの一環として登場している。要するに、ディフェンダー・ファースト・エディションはディフェンダー XSに変更され、「Pivi Pro」インフォテインメントシステムはオプションで11.4インチの大型タッチスクリーンを搭載し、3つの新しいエクステリアデザインパックが用意されたということになる。
価格は?ディフェンダーV8は、90の98,505ポンド(1,475万円)または110の101,150ポンド(1,515万円)からスタートする。オリジナルに比べて安いとは決して言えない。でもね、メルセデスAMG G63だと150,000ポンド(2,250万円)くらいはすることは覚えておこう。