エンジンのシリンダーヘッドの形がデザインの特徴であるメカニケ・ヴェローチから、春の新作の情報が2つ届いたので、お伝えしよう。
まずは、2月発売開始のアイコン スターダスト。価格は160万円(税抜)で、世界10本限定だ。
アイコン スターダストは、ブラック DLC コーティングを施したチタンケースにメタリックに輝くシルバーの文字盤が、まるで夜空に輝く星のようだ。文字盤はアルミニウムファイバーで構成されるテキサリウム文字盤で、2時位置のみ、10、11、12のインデックスに、クルマのレッドゾーンをイメージした赤を使用している。そしてケースは3層構造になっている中央部分の外枠にカーボンが使用されており、クルマファンにも愛されるモデルだ。
このアイコン スターダストにも、ひとつのムーブメントで4つの文字盤を駆動するオリジナルムーブメント、MV8802 が搭載されている。
もう1本は、3月発売開始のアイコンMUDで、予価は120万円(税抜)。こちらは、日本限定モデルだ。
アイコンMUDでは、フラッグシップモデルのアイコンの下部2つの文字盤がスケルトン化されており、1つのムーブメントで4つの文字盤を駆動するオリジナルムーブメントMV8802 の細部を覗かせている。ICON MUD は日本限定のチタニウム色のケースだ。MUD とは本来イタリア語で「泥」を示すが、ブランド初期、イタリア製のクアトロヴァルヴォレのスケルトン文字盤のモデルが、そのブラウンカラーケースの色味から”MUD”の名前を持ったことに由来している。メカニケ・ヴェローチは一目でそれとわかる、シリンダーヘッドを模した49ミリ径のケースのアイコンコレクションにおいて、技術的にも時計としての完成度を高めている。ウォッチメイキングへの情熱とエンジンの世界からのインスピレーションが100%スイスメイドのタイムピースとなって新たな世界を構築している。
メカニケ・ヴェローチは2006 年にミラノで創業、イタリアの魂とセンスを込めた 100%スイスメイドにこだわったハイエンド時計ブランドだ。2016 年より本社をジュネーブのプラレワットに構え、⾃社オリジナルムーブメントである4時間帯表⽰の MV8802 とトゥールビヨン機構を備える MV8880 を発表した。フラッグシップモデルはエンジンのシリンダーヘッドの形からデザインされ、4つの独⽴ガラスを備えるアイコンと1枚ガラスに覆われたクアトロヴァルヴォレの2型。創業以来エンジンの世界との深いつながりを持ち、素材、⾊、コラボレーションにおいて、オートモービルとのつながりを、時計を通して表現しているという、クルマ好きとも縁が深いブランドである。