おいおい、誰だよ、ローマ教皇を自動車コレクターにしたのは?バチカン市国が、ダチア ダスターとランボルギーニ ウラカン(彼は純粋主義者なので、後輪駆動のもの)に続いて、トヨタ ミライをそのリストに追加したのだ。
しかし、もっと純粋主義を追求するのなら、排気ガスのないクルマがいいだろう。例えば、こんなことが起きたら、教皇にとって天敵でしかない。排気ガスから出る不要なスモークは、見物人に自分の後継者を発表したと勘違いさせてしまう可能性があるのだ。その点、トヨタ ミライが水素を使って前進するときの副産物は水だけ。もしかしたら、それを聖なる神父(または上の位のエライさん)が、ワインに変えることができるのかもしれない。
実はこのおクルマは、2019年に教皇が日本カトリック司教協議会を訪問された際にトヨタが特別に製作した2台のミライ・ポープモービルのうちの1台だ。そのうちの1台は、現在、教皇にプレゼントされた。日本では、他に使うことはほとんどないだろうから…。
全長は5.1メートル、全高は2.7メートルで、通常のミライよりも1.2メートル高い。新しくすることで鈍化してしまった空力が、レギュラーカーの100km/hまでの9.6秒という低速走行や、燃料電池を満タンにした状態での650kmの航続距離に対してどのように影響を与えるのか、検討がつかない8。しかし、カトリック教会の指導者が、長期の旅行を計画しているとは思えないので、問題はないだろう。
トヨタは次のようにコメントした。「教皇フランシスコは地球環境問題に深い関心を持っていらっしゃいます。2015年の回勅『ラウダート・シ』でも述べられています。これは、地球と私たちを取り巻くすべてのものを守り、私たちの『ともに暮らす家』を守るためにライフスタイルを変えようとする、教皇の訴えでもあるのです。ですから、トヨタ ミライは、教皇のビジョンにぴったりというわけです」