ランドローバー、新型「DEFENDER 110(5ドア)」市販車を初披露するイベントがオンラインで行われた。ジャガーランドローバーでは、新型コロナウイルス対策を施した新しい車の買い方をいち早く提案している。
ランドローバーブランドアンバサダーのプロラグビープレイヤー田村優選手、プロゴルファー原英莉花選手、そして当日までシークレットとなっていた新たに加わったアンバサダーの ラグビープレイヤーの稲垣啓太選手も登場し、発表会を盛り上げてくれた。
稲垣選手は、困難な状況にも恐れず立ち向かい、迫力ある試合を通して人々に希望と感動を与える姿が、新たな土地への冒険心や勇気を与え、ランドローバーが掲げる”ABOVE & BEYOND”のブランドの姿勢とも合致するため、今回の起用に至ったという。
稲垣選手は次のようにコメントしている。
「この度、ランドローバーの新ブランド・アンバサダーに就任でき、大変光栄です。新型『DEFENDER』の力強さや、このクルマがもたらす探求心は自身のラグビースタイルとも重なり、これからランドローバーと共に更なる高みを目指していきたいです。そしてブランド・アンバサダーとして、多くの方にランドローバーの魅力を伝えていければと思います」
発表会では、 代表取締役社長のマグナス ハンソン氏、マーケティング・広報部ディレクターの若林敬一氏、カスタマー・サービス部のパトリック ウィルソン氏がアンバサダーと協力しながらディフェンダーの魅力について説明をしてくれた。
1948年にシリーズ1として生まれたディフェンダーは、2016年に一旦生産を終了するが、今回全く新しい姿となってカムバックを果たしたのである。
今でこそ猫も杓子も SUV といった感じで、各社 SUV のラインナップが揃っているが、ランドローバーは SUVしかない。 新しいD7xのプラットフォームはランドローバー史上最高の頑丈さと言われており、競合他社のおよそ10倍の剛性を誇っている。そんじょそこらの、ポッと出の SUV とは訳が違うのだ。
だがハードなオフロードだけが、新型ディフェンダーの活躍するシーンではない。サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーンと、リアにマルチリンク、110は標準装備の電子制御エアサスペンションを採用し、オンロードの快適性を向上させている。デザインも含め、街中で使用したいという人達のニーズにも答えているのが、この新型ディフェンダーだ。
アンバサダーの3名も、ディフェンダーはとても気に入った様子。 原さんは「見た目は迫力がありますがフロント部分は可愛いなと感じるところもありかっこよくかつおしゃれなところが良いと思います。ディフェンダーに乗って友人と海に行きたいです」と嬉しそうに語っていた。車で聞く音楽については、原さんや稲垣さんがヒップホップやラップなのに対し、田村さんはゆったりめの音楽が好きということで、個性が表れていた。コロナウイルスの自粛で3人とも自宅のトレーニングを欠かさず料理などをしてストレスを取り除くようにしているという。
稲垣さんは「ラグビーのシーズンがいつから始まるかはまだ分からないですが、その時が来たら、皆さんの前で、ディフェンダーのように力強いプレーを見せていきたいと思っています」と、語ってくれた。新しくアンバサダーに就任した稲垣さんだが、すでに ディフェンダーのように頼もしい存在感を放っていた。
<DEFENDER 90>
DEFENDER、4,990,000円
DEFENDER S、5,820,000円
DEFENDER SE、6,480,000円
DEFENDER HSE、7,300,000円
DEFENDER FIRST EDITION、7,390,000円
<DEFENDER 110>
DEFENDER、5,890,000円
DEFENDER S、6,630,000円
DEFENDER SE、7,320,000円
DEFENDER HSE、8,120,000円
DEFENDER FIRST EDITION、8,200,000円
気になる納期だが「発売後すぐに注文した人が、秋頃の納車となっています」ということで、早めの注文が良さそうだ。また、CURATED SPEC(キュレイテッド・スペック)を選べば、納期の短縮が見込めるので、そちらを検討するのも良いだろう。
現状、すべて2.0リッター直列4気筒INGENIUM ガソリンエンジン搭載だが、若林氏によると「6気筒やディーゼルモデルも検討中ですので、期待していてください」とのことだった。
このディフェンダーは、 11月20日公開予定の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場している。その模様は以前お伝えしたが、ディフェンダーって飛べたのねと思うような激しいアクションを繰り広げ、この映画を通じてディフェンダーに惹かれる人が多くなりそうな予感がする。その映画による広報宣伝効果について見通しを伺ってみた。
「 ディフェンダーの007映画への登場で、販売がどのくらい伸びるのかという数字は出していません。前回の007スペクターには、ジャガー C-X75というプロトタイプのクルマが登場しました。じつは、ジャガーとランドローバーでは、認知の度合いが違っています。ジャガーは認知度も高く、 どちらかと言うと、もっと深い情報を求められるのに対し、ランドローバーの方は、まだご存じないという方もいて、認知に関して課題があります。今回の映画でアクロバティックな動きをするディフェンダーを皆さんにご覧いただければ、ランドローバーというブランドの力が拡大していくのではないかと期待しています。定量的というよりは定性的な効果を狙っています」と、 若林氏が答えてくださった。個人的には、映画の公開以降、ディフェンダーブームが起きるのではないかと思うほど、この映画でのディフェンダーの演出は魅力的に映る。
なお現在発売中の最新号、雑誌 「トップギア・ジャパン」036号はディフェンダー特集となっているほか、アフリカのナミビアの大地をディフェンダーが駆け抜ける20分弱のオリジナル動画を配信中なので、 そちらも是非どうぞ。