ダイハツから、新型軽クロスオーバー「タフト(TAFT)」が発売された。グレードはX、G、Gターボの3種類にそれぞれ2WD/4WDが用意されている。価格は、135.3-173.25万円。月間4,000台を販売目標に掲げている。ちなみに、1974年に発売されたタフトと名前こそ同じものの、今回は“Tough & Almighty Fun Tool”の頭文字から取ったということで、全く違うコンセプトとなっている。
2019年に発売した、「タント」「ロッキー」に続く、新世代のクルマづくり 「DNGA」第3弾商品 であり、ダイハツの主力 車種として、拡大傾向にある軽クロスオーバー市場に投入する。
エクステリアデザインでは、スクエアボディと高い最低地上高、大径タイヤ等により、SUVらしいタフさや力強さを表現 するとともに、前席上には大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車標準装備とした。
また新しいパッケージングコンセプト「 Backpack スタイル」を採用し、ワクワク感あるデザインと多彩な収容スペースのある前席「クルースペース」と、自由自在にアレンジ可能な後部「フレキシブルスペース」により、 日常からレジャーまでアクティブに活躍できるモデルとした。
安全・安心面では、「先進技術をみんなのものに」という考え方のもと、予防安全機能「スマートアシスト」を進化させ、全車標準装備とした。新開発のステレオカメラを採用し、衝突回避支援ブレーキ機能の対応速度を引き上げるとともに、夜間の歩行 者検知を実現。またダイハツ初 2 の「電動 パーキングブレーキ 」を採用するなど、安全・安心性能を向上させた。さらにDNGA新プラット フォームにより、 乗り心地・操縦安定性の良さと力強い走り を実現している。
オンラインで行われた説明会には、製品企画部チーフエンジニアの小村 明紀氏とデザイン部担当デザイナー・主担当員の皆川 悟氏が対応した。「ガラスルーフの標準装備化など、さまざまな特徴が盛り込まれているが、普段使いに便利になるように開発をしました」という小村氏の話しが印象的だった。軽自動車のクロスオーバーではあるが、確かに、ユーザーの大半は、休日のアドベンチャーよりも、日常使いの使い勝手の良さを求めたいところだろう。まだ、発表段階ではあるものの、ダイハツ タフトは、軽自動車の日常性というものを極限まで追究して生み出された商品に感じられた。細かい部分まで使いやすさを追求し、かつ、遊びにも幅広く利用することができるタフトは、ユーザーのニーズをがっちりと捉えるに違いない。
また、ダイハツ工業の奥平総一郎取締役社長からは、次のようなコメントが届けられた。「こうした状況下ではございますが、新型車を発売することで、市場を活性化し、世の中を少しでも明るくできればと考えております。また、日本のモノづくりの基盤を守り、社会を支えていきたい、ということです。軽自動車を主体とし、日本に根差したメーカーであるダイハツだからこそ、日本のモノづくりを考え、お客様のニーズに真剣に向き合い、これからもダイハツらしいクルマづくりを推進してまいります」
ダイハツのグループスローガン、Light you up の通り、ダイハツ タフトが日本の自動車業界を明るく照らす灯火であってほしいと願っている。
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