ベントレー・モーターズがイギリスのクルー市にある英国工場本社で生産を一時停止することが決定したのは、以前お伝えしたが、当初予定されていた4月20日(月)の生産停止を3週間延長し、5月11日(月)から生産を開始し、5月18日(月)にはフル稼働にて生産を再開する予定となった。
この決定は、ベントレーの最優先事項である、新型コロナウイルスの疾病リスクが残る中で、同僚、家族、顧客、パートナーを守ることを目的としたものだ。
規制が解除された後も、中核業務に従事する少数の従業員はリモートワークを継続し、迅速、安全、効果的に事業を展開できるようにしている。
会長兼最高経営責任者(CEO)のエイドリアン・ホールマーク(Adrian Hallmark)は、今回の業務延長について次のようにコメントした。
「脅威が続く中、私たちは、今も、そして完全な操業に復帰した時も、可能な限り多くの人々を守るために、強固な安全対策を講じていかなければなりません。この困難な時期に影響を受けた他の多くの企業と同様に、私たちも事業を守るために懸命に努力しています。このような状況においても私たちは前を向いて、持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーとなるための旅を続けることができると確信しています」と述べている。
ベントレーでは従業員を守るため、食堂や店舗のオペレーションの変更、安全行動基準を導入、社内ジムの閉鎖等、コロナウィルスの感染拡大を防ぐためのさらなる措置を実装している。また、原則として全てのミーティングをスカイプまたはビデオで行うこととし、全ての主要なイベントを延期または中止している。
さらに、心臓や肺に既往症があり特に健康リスクが高い従業員や、免疫システムが弱い従業員
には特別な保護が適用される。ウイルスの伝染をできるだけ低くしておくために、接触は最大限に避けられている。
マネージャーと従業員は在宅勤務の可能性を見直し、同社は過去最大のリモートワーキング
プログラムを開始した。この措置は、他国や都市間の出張の停止も含む。
注文をしている最中の顧客は納期が伸びてしまうので、悲しいことだとは思うが、その分、手元に新車が届いたときの喜びは計り知れないものがあるだろう。
ちょうど、UKのトップギアからも、「辛い状況だが、トップギアはこんなときだからこそ、自動車のコンテンツをできる限りたくさん配信していく」というメッセージが届いていた。「いま、自分にできることは何なのか?」各自、それぞれができる限りのことを行って、この困難を乗り越えていきたいものである。