アストンマーティン初の5人乗りSUV、DBXの全貌


アストンマーティンの新しい章がはじまった

ついに、アストンマーティン初のSUV、DBXがヴェールを剥いだ。日本での価格は2299.5万円。現在、DBXは注文を受け付けており、最初の納車は2020年第2四半期に開始される予定だ。

2015年に始まったDBXの開発では、バーチャル・モデルの活用に始まり、昨年から英国のウェールズで開始された実地テストに至るまで、広範囲な開発プログラムが実施された。その集大成として完成したこのニューモデルは、アストンマーティンの新たな時代を示し、これまで参入してこなかった新しいセグメントに、優れたパフォーマンス、スタイル、高い実用性を提供しようとしている。ラグジュアリーSUVに期待される多用途性に、スポーツカーのダイナミックなパフォーマンスを融合したDBXは、この分野における新たな基準を打ち立てる。

アストンマーティン DBXアストンマーティン DBX

アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマーは、次のように述べた。「アストンマーティンにとって、DBXが如何にエキサイティングで重要なクルマであるかを、とても言葉で語り尽くすことはできないでしょう。開発面だけを見ても、この美しいSUVモデルは、アストンマーティンを新たな領域へと導き、その方向性を明確に示しています。DBXは、弊社のセカンドセンチュリープランの第3フェーズと最終フェーズの実現において極めて重要な製品であり、計画で約束したポートフォリオの拡大を実現するだけでなく、アストンマーティン第2の工場の稼働開始の合図を示すものでもあります。私たちは、弊社の高度な専門知識を通じてこのモデルを開発しましたが、Female Advisory Board(女性諮問委員会)を含む外部の助言から得られた貴重な経験と知識も反映しています。DBXは、偉大な英国ブランドの真のランドマーク・モデルであり、日常生活のあらゆる瞬間で、その素晴らしさを体験できるクルマに仕上がっています」

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DBXは、ウェールズのセント・アサンに建設されたアストンマーティンの専用施設で生産される予定で、この分野で珍しいSUV専用の新しいプラットフォームをベースにしている。このニューモデルは、まったく白紙の状態から開発が始まった。スポーツカーの開発を通して改良を重ねてきた接着アルミニウム構造の技術を活用して、極めて軽量かつ堅牢なDBX専用のボディを設計した。DBXの装備重量は、わずか2,245kg。DBXは、開発当初から、最大限のキャビンスペースを確保することを目標に掲げて設計され、前席および後席に、洗練され、クラスをリードする広々とした空間を生み出すことに成功している。その一方で、新しいプラットフォームによる優れた剛性により、DBXはオンロードとオフロードの両方で並外れたダイナミクスを発揮している。

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アダプティブ・トリプルチャンバー・エアサスペンションは、最新の48Vエレクトリック・アンチロール・コントロール・システム(eARC)およびエレクトロニック・アダプティブ・ダンパーと組み合わされ、幅広い走破力を実現する。エアサスペンションにより、ライドハイトを45mm上昇させるか、50mm下降させることが可能で、あらゆる地形に対応することができる。このシステムは、走行中に大きなメリットを提供するが、乗員の乗り降りや、荷物の積載時といった、実用面でも優れた利便性を提供するようにプログラムされている。

アダプティブ・トリプルチャンバー・エアスプリングは、スプリングの硬さを変化させることが可能で、ラグジュアリー・サルーンの快適性とダイナミックなパフォーマンスを両立させている。非常に優れたeARC(車軸あたり1,400Nmのアンチロール・フォース)は、DBXのボディ・ロールを抑制することで、スポーツカーのようなハンドリングを実現します。非常に洗練されたアダプティブ・エアサスペンション、ダンパー、eARCを組み合わせたシステムにより、最大5人の乗員と荷物を積載した場合でも、優れた乗り心地を維持しながらも、鋭いレスポンスと動力性能を提供している。

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DBXには、DB11およびVantageにも搭載されている4リッター・ツインターボV8エンジンの最新バージョンを搭載した。最高出力は550PS、最大トルクは700Nmで、このモデルの特定のニーズに合わせて慎重にチューニングが施されている。DBXは、アクティブ・エキゾースト・システムにより、ラグジュアリーなSUVモデルの洗練されたサウンドから、アストンマーティンならではの爽快なスポーツカーのエキゾーストノートまで、幅広いサウンドを奏でる。この多用途なエンジンは、燃料消費量を削減するため、シリンダー休止機能を備えていますが、そのポテンシャルをフルに発揮すると、0-100km/hを4.5秒で加速し、最高速度は291km/hに達する。

このパワーとトルクを路面に伝達するのは、9速トルクコンバーター・オートマチック・トランスミッションで、アクティブ・セントラル・ディファレンシャルとエレクトリック・リア・リミテッドスリップ・ディファレンシャル(eデフ)を備えた4輪駆動システムに合わせて調整されている。これにより、車両の前後および左右のリア・アクスル間で、トルクを正確に配分することができます。スポーツカーのようなフィールとレスポンスを実現するようにチューニングされた専用のステアリング・システムと組み合わせることにより、DBXはどのような条件でも、ドライバーに圧倒的なコントロール性をもたらしてくれる。

アストンマーティン初のフルサイズ5人乗りモデルは、あらゆる地形を走破可能なだけでなく、様々なライフスタイルのニーズやオーナーの要望に幅広く対応することができる。DBXは、99パーセンタイルの男性から5パーセンタイルの女性まで、非常に幅広い乗員のニーズを満たすように設計されており、購入当初から、乗りやすく、扱い易いモデルとなっている。

632リットルの積載スペースと40:20:40の分割可倒式リアシートを備えたDBXは、クラス最高レベルの室内スペースを備えたSUVモデルとして、非常に柔軟な積載能力を特徴としている。積載スペースは、実用的で使い勝手の良い空間を提供します。狭く設定されたローディングシルと広い開口部により、スーツケース、ゴルフバッグ、スキー用具など、様々な荷物を簡単に積載することが可能だ。

DBXには、利用可能なすべてのアクティブセーフティ・システムを含む充実した標準装備に加え、数多くのオプションやアクセサリー・パッケージが用意されている。これらのパッケージを利用することにより、お客様のニーズ、スポーツや娯楽といった趣味に合わせて、クルマをカスタマイズすることが可能です。例えば、ペット・パッケージには、散歩の後の汚れた足を洗うための、ポータブル・ウォッシャーが含まれている。また、スノー・パッケージはブーツ・ウォーマーを提供して、スキー旅行を楽しいものにしてくれる。

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DBXの豪華なハンドクラフト・インテリアは、前席に座っていても、後席に座っていても、同様の広いスペースと快適性を提供するように設計されている。クラス最高レベルのヘッドルームとレッグルームは、フルレングスのガラス・パノラマルーフとフレームレス・ドアガラスと組み合わされ、明るく広々としたキャビン環境を提供する。前席にスポーツカーのシート・パッケージを採用することで、ドライバーに並外れたサポート性とロングドライブにおける快適性を提供する一方で、後席乗員用の膝と足元の追加スペースも確保している。

セパレートタイプのセンター・アームレスト、グローブボックスのデザイン、コントロール・スイッチ類の人間工学に基づいた配置など、DBXは、あらゆるディテールに至るまで、アストンマーティン・ブランドのFemale Advisory Board(女性諮問委員会)、ディーラーからのフィードバック、世界中で開催される様々なプライベート・フォーカス・グループの意見が反映されています。インテリアの設計だけでなく、提供されたガイダンスは、DBXの全体的なデザインにも反映されている。

シートの張地には、長年のパートナーである“Bridge of Weir Leather”から調達した最高級フルグレイン・レザーが採用されている。ヘッドライニングと電動ルーフ・ブラインドはどちらも業界初の豪華なアルカンターラ仕上げが施されており、ヘッドルームを損なうことなく調和の取れたデザインと遮光性を両立させています。DBXは、キャビン全体を通して、厳選されたメタル、ガラス、ウッドを慎重に使用している。

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さらなるデザイン・ハイライトとしては、エレガントなブリッジタイプのセンター・コンソールが挙げられる。このコンソールは、下部の収納スペースと美しい造形を特徴としている。これにより、ドライバーは、貴重品を助手席に置いたり、汚れたフロアに置いたりすることなく、すぐ手が届く場所に収納しておくことができます。アストンマーティンのパーソナライゼーション・サービスである「Q by Aston Martin」を利用すると、オプションとして1枚のクルミ材から機械加工したセンター・コンソールを装備することによって、豪華な雰囲気と素晴らしい触感を楽しむことができる。

また、モダンなウッドパネル、複合材、金属パネルなど、オーナーの好みに従って、インテリアを様々な組み合わせに変更することも可能だ。これには、革新的な各種素材と、80%のウールで作られたファブリックといった業界初の試みが含まれる。最高級の亜麻と同じ植物から得られた新しい複合材は、カーボンファイバーの代わりに使用され、独特の美学を表現している。

これらの装飾パネルに囲まれたディスプレイには、最先端のテクノロジーが採用されている。10.25インチのTFTスクリーンは、センター・コンソールにエレガントに収まり、12.3インチの巨大なTFTスクリーンは豊富な情報をドライバーに提供。また、Apple CarPlayに加え、360°カメラシステムと、2つのゾーンで64種類のカラーを提供するアンビエント・ライトも標準装備されている。

DBXのエクステリアは、アストンマーティン・スポーツカーのエレガンスをSUVの世界に取り入れて、インテリアと同じように細部に至るまで、徹底的にデザインが練り込まれたものだ。フロントエンドの象徴的な「DB」グリルから、彫刻的な曲面を描くサイドパネル、フィーチャー・ライン、Vantageからインスピレーションを得たフリップ付きテールゲートに至るまで、DBXのエクステリア・デザインは、一目でそれがアストンマーティンのクルマであることが分かる。フレームレス・ドアは、サイドガラスのシールが巧みに隠され、Bピラー・フィニッシャーといった美しいディテールが、エレガントで自信に満ちたスタイルを演出。また、スリムなドアシル・エリアにより、豪華なキャビンへの乗降性が改善している一方で、ディナーへ招待された際に、ドレスやスーツの裾が汚れるリスクを低減している。

設計プロセスにおいて、エアロダイナミクスは重要な要件となった。これには、DB6を搭載したトレーラーを牽引した状態で、計算流体力学(CFD)でテストする新しい試みも含まれている。車両のフロントには、デイタイム・ランニングライト(DRL)に統合された空力ダクトが設置され、フロントホイール・アーチとサイドパネルに沿ってエアを送り、ブレーキを冷却しながら抗力と揚力の両方を削減している。車両上方のエアは、ルーフの上、リア・ウイング、リア・ウィンドウ、リア・フラップへときれいに流れる。このユニークなアプローチとデザインにより、走行中にリア・ウィンドウをクリーンな状態に保つことができる。空力デザインは乗客の快適性においても重要な役割を果たしています。コンピューターによる空力音響技術を使用している数少ない企業の1つとして、アストンマーティンのエンジニアはキャビンのノイズレベルを最小限に抑えることに成功している。

アストンマーティンは、世界中で販売台数を拡大することを目標に掲げたこのSUVモデルが、英国ウェールズのセント・アサンに建設された新しい工場で生産されるのを非常に誇りに思っている。4輪駆動システムを備えたDBXは、天候や地理的な条件によって、後輪駆動のスポーツカーが敬遠されがちな市場において、アストンマーティンのプレゼンスを高めることができるクルマとなった。前席でも後席でも、豪華で広々としたキャビンを強調することで、自分で運転することよりも、後席で寛ぐことを好む顧客にも訴求することができる。

さらに、この画期的なモデルの最初の500人のオーナーの方々は、専用の「1913パッケージ」による恩恵を受けることができる。このパッケージには、専用のフェンダーバッジ、シルプレート、限定生産車であることを示す検査プレートが装着され、アンディ・パーマーによって個人的に承認および検査される。さらに、それぞれのお客様には、アストンマーティン・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンによる署名入りビルドブックと、アストンマーティン・ラゴンダのエグゼクティブチームのメンバーがウォルドーフ・アストリアで主催する、カクテルパーティーへの招待状も提供される。

Dr. アンディ・パーマーは次のようにコメントしている。「DBXは、これまでアストンマーティンを所有したことのない、多くの人々を魅了することになるでしょう。そのため、スポーツカーで確立されたコアバリューに忠実であると同時に、ラグジュアリーSUVモデルに期待される多用途性も提供する必要がありました。美しいスタイル、最高のクラフトマンシップ、そして高度なテクノロジーを備えたこのクルマは、アストンマーティンの誇りです」



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