デモ走行には長蛇の列
東京オートサロンで、ケン ブロックがデモ走行する!と、ものすごい人気だった。時間の30分前に行ってみると、長蛇の列。あんな列、東京オートサロンで見たことがないほど。さすが、ケン ブロック。
会場の特設コースでフォード フィエスタRX43に乗り込んだケン ブロックは、世界が認めるカースタントを披露した。
カースタント開始直後には大きな破裂音が鳴り響き、噴煙が立ち込める中(お約束ね)、ケン ブロックが姿を現す。Youtubeはもちろんだが、こういったデモ走行であっても、ケン ブロックらしいストーリー性を持たせているところは、魅力を感じる。
もちろん、屋内の展示も迫力満点。TOYO TIRESブースでは、「本物の走り」を支えるTOYO TIRESブランドの世界観を披露。本場アメリカのピックアップトラックから、レーサー仕様のユーロスポーツやSUVまで、普段、日本国内では目に触れる機会の少ない車両を展示しており、他のタイヤメーカーとは違った雰囲気のブースに仕上がっていた。
NITTOブースでは、悪路を走破する過酷な米国オフロードレース(KOH、King of the Hummers)に出場する車両や、映画「ワイルドスピード」にも登場する「ダッヂ・チャレンジャー」といった、これぞアメリカという特徴ある車両が展示されていた。
TOYO タイヤでは、清水隆史社長によるプレゼンテーションが行われ、TOYO TIRESとNITTOの商品が高く評価されている北米のクルマ文化や今までのブランドの歩みについて説明した。さらに、日本市場、世界市場の現在のトレンドを踏まえて、「ピックアップトラック、SUVのトレンドに合致したプレミアムな驚きのある商品ラインナップで、市場において独自の存在感を発揮していきたいと考えている」と両タイヤブランドの今後のビジョンについて語った。
そして、ここでもケン ブロックが登場。もう一人は、「BAJA1000」で「OPEN COUNTRY」を装着しているBJ バルドウィン選手だ。バルドウィンは、ドリフト競技でも有名だし、二人とも何度かトップギアに出演したことがある。二人とも、見る人を引きつける魅力を持った走りができるので、トップギアとの相性もぴったりなのだろう。
ケン ブロックはパイクスピークでのTOYOタイヤの優秀さを語り、バルドウィンは「150マイル(240km/h)以上の速度で走り、時には60マイル(96km/h)以上の速度で電子レンジ並みの大きさの岩にぶつかるような過酷な場面でも壊れないし、パンクしない。このタイヤのおかげもあり、多くの大会で勝つことができている」と語った。過酷な状況では、タイヤだけが頼り、というシーンも多いハズで、その意味でTOYOタイヤが二人の心の拠り所となっているのかもしれない。実るほど頭を垂れる稲穂かな、というフレーズがケン ブロックの心によぎるはずはないけれど、そんなふうに思える。
TASで、そのゴージャスさに輝いていたTOYOタイヤのブースであった。