ついに9代目となる新型トヨタ ハイラックスが姿を現した。最大のトピックは、ブランド初となる完全電気自動車(BEV)版の登場である。しかし、トヨタは「マルチパスウェイ戦略」に基づき、改良型の2.8リッターディーゼル マイルドハイブリッド、そして2028年登場予定の水素燃料電池車(FCEV)も用意。多様化するニーズに応えるべく、トヨタが示したピックアップトラックの未来とは。
これが全く新しい、9代目となるトヨタ ハイラックス ピックアップトラックである。そして、とてつもないビッグニュースなのだが、このモデルは今や完全な電気自動車になったのだ。
そう、あの不滅のトラックが、EVとして手に入るようになる。ハイラックスBEVは、伝統的なボディ オン フレーム(はしご型の頑丈なフレーム(シャシー)の上に、独立したボディを載せる車両構造。高い剛性と耐久性を誇り、本格的なオフロード車やピックアップトラックに多く採用される)構造のピックアップであり続けるが、2つの電気モーターを搭載し、193馬力と473Nmのトルクを発揮する。また、積載量は715kg、渡河深度は700mm、牽引能力は1,600kgを確保し、比較的小さな59.2kWhのバッテリーを搭載する。トヨタが予測するWLTP航続距離は、およそ150マイル(241km)だ。ああ…。
だが待ってほしい! トヨタは「マルチパスウェイ(全方位戦略)」という哲学を継続しており、これにより顧客に「それぞれのニーズや地域の運転状況に最も適した、複数のパワートレインの選択肢」を提供すると述べている。
その結果、2.8リッターディーゼルエンジンに48ボルトのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデルも、引き続き入手可能となる。このセットアップは、8代目ハイラックスには2025年にようやく導入されたもので、より強力な201菜力と500Nmを誇る。これはまた、1トンの積載量と3,500kgの牽引能力を意味する。
いや、もう一度待った! なぜなら、もしそのどちらのパワートレインもお気に召さないというのであれば、トヨタは正式な量産仕様の水素燃料電池ハイラックスも約束しているからだ。これがしばらくの間開発中であったことは我々も知っていたが、現在のところ2028年に登場する予定となっている。まさにマルチパスウェイですな。
いずれにせよ、あなたのハイラックスがどのような動力源であれ、その見た目は以前よりずっと怒ったような顔つきになるだろう。新しい9代目トラックは、明らかに「タフ&アジャイル(強靭かつ俊敏)」という哲学を用いてデザインされており、細い新型ヘッドライトと、攻撃的で切り立ったフロントエンドが与えられている。EV版はグリルの開口部のほとんどを廃し、エアロ仕様のホイールも装着している。航続距離を少しでも伸ばすためなら何でもやる、ということだろう?
全モデルに新しいリアデッキステップが装備され、一部のグレードではサイドステップも再設計されているようだ。うーん、実に実用的である。ああ、それから、どうやらハイラックスは今後ダブルキャブのみの提供となる可能性が非常に高いようだ。
室内は以前よりも豪華になっており、最上級グレードでは12.3インチのスクリーンが2つ、ワイヤレスフォンチャージャー、そしてキャビン中に多くのUSBポートが備わる。また、アクティブセーフティキットや「運転支援」技術も大幅に増えている。さらに、西ヨーロッパ市場向けには電動パワーステアリングが採用される一方、東ヨーロッパではどうやら旧来の油圧システムが維持されるらしい。
トヨタ、新型ハイラックスを発表! まさかのEV化、しかし航続距離241km… ディーゼルHVと水素FCEVも投入する「全方位戦略」
400号記念:UK400マイルロードトリップ/フェラーリ F80/フェラーリハイパーカー:トップギア・ジャパン 069
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=海外の反応=
「どうせ売れるのはディーゼル版だけだろ」
「航続距離が150マイルで、バッテリーが60kWh未満? 面白いアプローチだな。トヨタのことだから、しっかりリサーチはしたんだろうけど、一体どんなデータに基づいてこの仕様に決めたのか気になるね」
「そのデータってのは、ハイラックスの熱心な買い手(人里離れた農家とか、地方都市に住んでるイキった男たちとかな)は、絶対に電気自動車なんて買わないってことを示すデータだよ」
「建設現場や林業の現場で、ただの社用車として使われてるのをたくさん見てきたよ。そういう連中にとっては150マイルも走れば十分だろ。税金対策でこいつに乗って、人のケツに3インチ(約7.6cm)までベタ付けしてくるようなヤツらには向かないだろうがね。そういう連中は、バカみたいにライトが付いたフォード レンジャーでも買えばいいんだ」




