メルセデス・ベンツが、未来のデザインを示す新たなコンセプトカー「ヴィジョン アイコニック」を発表。しかし、その顔つきは見る者の度肝を抜く「巨大グリル」だった。過去の名車へのオマージュか、それとも単なる悪趣味か。物議を醸すデザインと、そのボディに秘められた革新的なソーラー技術、レベル4自動運転の全貌に迫る。
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メルセデス ベンツ ヴィジョン アイコニックの登場である。これはドイツの自動車メーカーによる2ドアクーペであり、今のところはコンセプトカーだが、未来の同社製自動車がどのような姿になるかを予告している。そして、部屋の中の象(見て見ぬふりはできない厄介な問題)から始めないわけにはいかないだろう。そう、あのグリルである。
なにしろ、まあ、隠しようがないのだ。これは9月のミュンヘン モーターショーで我々が見たGLCや次期Cクラスに続くもので、どちらも巨大に光り輝く新しい顔をまとっていた。だが今回は、それをまったく新しいレベルに引き上げている。
聞くところによると、そのインスピレーションは、魅力的なW108、W111、そして600プルマン(1960年代から70年代にかけて製造されたメルセデス ベンツの高級セダンおよびリムジン。そのクラシックで威厳のあるデザインは、今なお高く評価されている)といった過去のモデルから得ており、クロームのフレーム、スモークガラスの格子、そして輪郭を照らす照明が備わっている。アニメーション化して様々なグラフィックを表示することも可能だ。
ボンネットの先端に誇らしげに立つスリーポインテッド スターもまた、光り輝いていることにお気づきだろう。まあ、当然そうなるわけだが。
しかし、もし可能なら、少しの間グリルから目を離して見てほしい。ここには見た目以上のものがあるのだから。そのグロスブラックの塗装の下には、革新的なソーラーモジュール(なにしろ電気自動車だからな)が隠されている。メルセデスによれば、これを中型SUVの表面に適用した場合、年間最大で12,000km走行するのに十分なエネルギーを生み出せるという。
キャビンはアールデコをテーマにしたデザインで、大きな4本スポークのステアリングホイール、浮遊するようなガラス製のダッシュボード、そしてピラーからピラーまで続くスクリーンが特徴だ。おお、そして、これでもかというほどのブルーベルベットに、磨き上げられた真鍮のドアハンドルまで備わっている。
さらに、新しいステアバイワイヤシステム(ステアリングホイールとタイヤの間に機械的な接続(シャフトなど)がなく、電気信号で操舵を行うシステム。設計の自由度が高まるなどの利点がある)とレベル4の自動運転技術も搭載されており、人間の脳を模倣するように設計されたニューロモーフィック コンピューティング システム (Neuromorphic computing: 人間の脳の神経回路網を模倣したコンピュータアーキテクチャ。パターン認識や学習能力に優れており、自動運転のような複雑なタスクの処理効率を飛躍的に向上させることが期待されている)が完備されている。メルセデスによれば、このシステムは交通標識、車線、その他の道路利用者を認識し、より速く反応するように設計されており、現行システムよりも10倍効率的であるという。
自動運転に必要なエネルギーを最大で90パーセント削減する可能性も秘めているとのことだ。
このクルマがなんだか…クールだと思っているのは、我々だけだろうか?
400号記念:UK400マイルロードトリップ/フェラーリ F80/フェラーリハイパーカー:トップギア・ジャパン 069
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=海外の反応=
「俺には、300 SLRのリアエンド(ステアリングホイールもそこからパクってる)と新型ジャガーのプロフィールを掛け合わせたように見えるが、世界で最もバカげたグリルで台無しにされてるな」
「300 SLRからのもう一つの要素は、助手席の前にあるローラー装置だ。見えないボタンをタッチすれば、1955年のミッレミリアでスターリング モスを勝利に導いたときにデニス ジェンキンソンが書いたペースノートが出てくるんだぜ」
「このデカいグリルがうまく処理されてるって点を除けば、これはついにメルセデスから出た良いデザインだな。見ろよ、これはあらゆる点で正しく大胆だ」
「メルセデスとジャガーは同じヤクでもキメてんのか?」
「どっちの車もダメだと言えるが、このメルセデスは悪役の類で、ジャ“ガー”のほうはガラクタの類だな」
「これはジェームズ ボンドの悪役が乗る車じゃない。ボンドの悪役がデザインする車だ。リアは最高にファンタスティックだ」
「ああ、この車覚えてるよ。前はジャガーって呼ばれてたやつだろ。CMで明るいフワフワの着ぐるみを着た連中が出てくるやつ」
「コンセプトカーがEV一辺倒じゃなかった時代が恋しいぜ」
「俺にはこれがアップデートされたマイバッハ エクセレロにしか見えないんだが」
「まあ、グリルは確かに下品だが、バットモービル気取りの文脈ではまあまあ機能してるし、全体的な効果はCLAの前面にある百万個の光るロゴよりは、ほんのわずかにマシだ。とはいえ、最高の角度はグリルが見えない角度だけどな。それに、ジャガー タイプ00との好意的な比較を誘う以外に、この長いボンネットに大した意味があるとは思えん。もしそれが意図なら、メルセデス、お見事、脱帽だよ。ムルティプラ以来最も嫌われたデザインよりマシなものをデザインすることに成功したし、リアウィンドウを含めることでジャガーとポールスターを豪華さで上回った(ただしドアハンドル、ミラー、実用的な最低地上高はないがな)」
「ヘッドライトに緑の色合いを加えれば、ほら、『グリーン・ホーネット』の車の出来上がりだ」
「フューチュラマの『ウェアカー』みたいだな。あとは屋根をなくして、右を強く指差してる面白い口ひげの男を追加すれば、奴らが描きたがってるらしいレガシーを完璧に思い起こさせるぜ」