「このクルマできっと驚かせますよ」VWのトーマス シェーファーCEOはそう語った。
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待望のEV版GTIは、VWのトップが「モンスター」と呼ぶ一台だ。トップギアの取材に対し、シェーファー氏はID.2 GTIがGTIならではの刺激とともに次世代GTIの幕開けとなることを明言した。「このクルマにはきっと驚かされるはずです。これは(GTIの)壮大な物語の始まりなのです。ID.2 GTIを皮切りに、GTIファミリー全体を新たな次元へと導いていきます」
このGTIの登場は来年以降の予定で、詳細はまだ乏しいものの、年代末にはゴルフ版GTIも続くことが判明している。
すでに報じられている通り、CEOと数名の幹部がプロトタイプを試乗しており、そのクルマは少なくともバーチャル上ではほぼ完成している。「ええ、デザインは(バーチャル上で)すでに出来上がっています。車両の外観も、プラットフォームや車両の寸法も明確になっていますよ」
真新しいプラットフォームに加え、シェーファー氏は現在使用されているリチウムイオンNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリーに代わり、LFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーが採用されることを明言。LFPはエネルギー密度こそ劣るものの、より安全性が高いとされている。
これらのバッテリーが、オーストリアのザルツギッターとカナダのセント トーマスにあるVWのギガファクトリーで現地生産されることは、同ブランドが原産地規則による追加関税を回避する上でも有利に働く。
そのほか、シェーファー氏は将来の新たな「ソフトウェア デファインド」な車両構成についても前向きだ。「次世代のソフトウェアでは、クルマをアップデートする速度が旧来のアーキテクチャとは全く異なります」と彼は言う。
「従来の、多数の個別企業が開発した数百もの制御ユニットを用いるクルマのセットアップ方法は、まるで欧州連合(EU)のようでした。各々が異なる言語を話すため、何かを変更したり、あらゆる要素を連携させたりするのは事実上不可能だったのです。従来の方法でエラーを出さないようにする労力は、はるかにシンプルでプログラムも容易な新しいやり方と比べ、比較にならないほど大きかったのです」
出来の悪かったデジタルインターフェースや電子アーキテクチャはさておき、シェーファー氏はVWがここ数年直面してきた経営課題を包み隠さなかった。昨年のクリスマス前には、計画されていた工場閉鎖と大規模な人員削減に対し、数千人のドイツ人労働者がストライキを決行。これは同社87年の歴史で初めてのことだったが、CEOは年初からの努力と協力によって13%のコスト削減を達成したと誇らしげに語った。
GTIがあろうとなかろうと、戦いはまだ終わっていない。「工場では今年、そして来年も非常に厳しい目標が課せられています…。我々はまだ目指す場所に到達したでしょうか? いいえ、まだです。しかし、我々が準備してきたもので、必ずそこに到達できると確信しています」
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