書評コーナーは、スクーデリア No.145 フェラーリ専門誌の最新号、最新の12チリンドリから308シリーズ、そしてクラシケまで。
日本唯一のフェラーリ専門誌『SCUDERIA(スクーデリア)』は、3、6、9、12月末の年4回発売。6月末発売のNo.145では、巻頭に12チリンドリを特集した後は、308シリーズやクラシケといったヒストリックを追求した1冊になっている。
最後の“自然吸気”12気筒ともいわれている12チリンドリ。その名前の由来から始まり、クーペとスパイダーの解説に至るまでじっくりと読み進めることができるのは専門誌ならでは。
そして何よりも308シリーズの稿は秀逸だ。単に308GTBと308GT4の比較であればこれまでも様々な媒体で取り上げられてきたが、ファイバーとスチールボディの308GTB、ベルトーネの308GT4と208GT4の比較はまさにスクーデリアでしか読むことはできない貴重なものといえる。
そのほかにもフェラーリ・クラシケを特集。マラネロでの現状や日本での取得に向けての取り組みなど詳細に語られている点も見逃せない。因みに、12チリンドリがデビューしたこともありこのクラシケ特集をブックインブックとして、増ページで対応するという強いこだわりが感じられる。
まさに今号も充実した1冊となっている。(内田俊一)
スクーデリア No.145
発行:ネコ・パブリッシング
定価:3,280円
ISBN978-4-7770-2788-0
アストンマーティン ヴァラー/マクラーレン 750S vs フェラーリ 296 GTB/教習車はランボルギーニ レヴエルト/パガーニ ウトピア:トップギア・ジャパン 062