DSオートモビル 自動車ブランドとして国内初、全モデルにChatGPTを搭載する。SoundHound AI社が開発した音声認識プラットフォームと連携するが、無料版のバージョン3.5のChatGPTがどれだけ良いのか、期待される。
Stellantisジャパンは、DSオートモビルブランドの全ラインアップにChatGPTの機能を搭載し、全車両に標準装備されることを発表した。これによりDSオートモビルは、運転しながらChatGPTを使用できる、国内で最初の自動車ブランドとなる。
ChatGPTは、OpenAI社が開発・提供する対話型の生成AIで、膨大なテキストデータを学習し、自然な文章の作成や要約を行いながら、様々なトピックへ迅速に答えてくれる特徴を備えている。このたび、DSオートモビルが提供するコネクテッドサービスに、ChatGPT(バージョン3.5)を新たに統合させることで、空調、オーディオ、ナビゲーションなどのボイスコントロールを備えるクルマから、人間のように自然な対話を行うクルマへと進化する。例えば、ドライブで訪れる旅先の土地・歴史、或いは夕食の献立やレシピを尋ねたり、何気なく思い浮かんだ疑問を質問するなど、車内の様々なシーンにおいて、これまで以上にクルマと対話をすることが可能になり、ドライバーにとっての新たなパートナーとなる。今回搭載されるのは、ChatGPTバージョン3.5ということで、こちらのバージョンは無料版となるのて、みなさんも使っていることが多いと思われる。2022年1月までの学習データに基づいており、交通状況、天気、株価などの最新情報には回答しない。
なお、今回搭載するChatGPTのボイスコントロール機能を提供するSoundHound AI*社が新たに開発した音声認識プラットフォームは、同社が提供している音声認識サービスと生成AI双方を効果的に活用し、車内での利用に最適化を図ったものだ。米シリコンバレーを本拠地とする先駆的な音声認識AIサービスプロバイダーで、「音声認識×生成AI」の分野にて、自動車や家電、レストランなどでサービスを展開している。これにChatGPTを連携させることにより、膨大なデータに基づく豊富な言語知識を通じて、様々な対話が可能となった。
果たして無料版のChatGPTバージョン3.5がどのように利便性を高めてくれるか、楽しみである。
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