2023年トップギア アワードのカーオブザイヤーはHyundai IONIQ 5 Nに「’EVにしては’じゃなくてクルマとして最高」

2023年トップギア アワードのカーオブザイヤーはHyundai IONIQ 5 Nに決定。「'EVにしては'じゃなくてクルマとして最高」とトップギアの審査員が評した。

トップギア アワードといえば、ここを訪れている人たちはよくご存知かと思うが、さまざまなジャンルを設けたイヤーカーが選ばれる、毎年恒例の企画だ。受賞車は、世界中で注目を集める。ちなみに、昨年は、ホンダ シビック タイプRが受賞し、かなりの反響が得られたのである。そして、2023年のトップギア アワードの受賞車両が決定した。11月29日発表-Hyundai Nブランド初の高性能EVであるIONIQ 5 N は、2023年のトップギア アワードで最優秀賞のカーオブザイヤーを受賞した。

IONIQ 5 Nは、今年7月に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初披露され、公道とサーキットの両方でEV車を楽しみたいマニアたちの間では瞬く間に新たな選択肢と注目されている。Hyundai NブランドのEV車の未来を描く先駆的な青写真として、世界中から高い評価を得ている。

この高性能モデルは、2022年の「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した標準モデルのIONIQ 5のE-GMP(EV専用プラットフォーム)に、モータースポーツで培われた技術とノウハウを融合させ、ドライビングの楽しさを新たな高みに引き上げる。このクルマは過去12カ月におけるベストカーとして選出されたが、Top Gearの審査員たちの心を動かしたのは、運転中の楽しさとワクワクを最大限に提供することへの揺るぎないこだわりに他ならないだろう。

「Hyundaiのエンジニアたちは、当初IONIQ 5 Nを派手なガソリン車のような雰囲気にしようと考えていましたが、次第にEV車によって何ができるかを追求するようになりました。彼らは EV車のデジタル領域を活用し、調整可能なパラメーターを大幅に増やしたのです。その結果、公道でもサーキットでも、大型EVとは思えないような走りを見せてくれました。驚くほど期待以上のクルマです。『EVにしては…』という意味ではなく、本当に最高なんです。電気自動車にとってだけではなく、自動車にとっても新たな1ページを開くことになりました」と、Top Gearのライター兼カーオブザイヤー審査員のポール ホレル(Paul Horrell)は語る。

IONIQ 5 Nの成功によって、HyundaiのNブランドは2021年のi20 Nに続き、3年ぶり2度目のトップギア カーオブザイヤーの栄誉に輝くことができた。

「『トップギア カーオブザイヤー2023』に輝いたことは、Hyundai Nブランドの革新への情熱と顧客に対するコミットメントの証です。IONIQ 5 Nは、テクノロジー、パフォーマンス、EV化の可能性を押し広げ、公道やサーキットでの爽快な冒険はもちろん、感動に満ちたオールエレクトリックのドライビング体験をもたらしてくれます。この栄誉に感謝するとともに、引き続きすべての人にハイパフォーマンスを提供するという当社の使命を守り続けたいと思います」と、Hyundai Motor CompanyのNブランド・モータースポーツ事業部責任者のTill Wartenberg常務(ティル ヴァーテンベルグ)は語る。

審査員をうならせたIONIQ 5 Nの技術的な進歩のひとつに、出力向上とバッテリー冷却および、ブレーキ性能の向上を実現したパワートレインが挙げられる。IONIQ 5 Nの電気モーターは最大21,000 rpm、通常出力時は最高609 PS、Nグリン・ブースト(NGB)機能作動時は最高650PSの威力を発揮し、最大10秒間の加速を実現する。つまり3.4秒で0-62mph(100km/h)を達成し、サーキットでは最高速度は時速161マイル(約260km/h)に達する。

パワーアップしたステアリング・コラムによるフィードバックの向上、ドライブ・モードに応じてサスペンションの硬さを調整する電子制御サスペンション、E-GMPプラットフォームの高度な電子制御技術など、数々のアップグレードによって、記憶に残るドライビング体験をお届けする。特筆すべきは、瞬時にターンインし、スロットル感度を高めてあざやかなコーナリングを実現するインテリジェントなソフトウェア機能「Nペダル」と、フロントとリアのトルク配分を完全に可変可能な「Nトルク・ディストリビューション」だ。

また「N e-shift」を採用し、パフォーマンスEVのエモーショナル・エンゲージメントの面でも新たなベンチマークを打ち立てた。「N e-shift」とは、内燃エンジンN車の8速デュアルクラッチトランスミッションをシミュレートし、「Nアクティブサウンド+」は、EVのパワーを強調するような説得力のあるサウンドトラックを提供する。英国では、65,000ポンド(1,200万円)から注文受付中だ。

Hyundaiは昨年から相次いで高い評価を受けているが、今回の受賞は、Hyundaiの印象的な製品群への最新の評価となる。2023年4月にHyundai IONIQ 6は、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」、「ワールド・エレクトリック・ビークル」、「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」の栄冠に輝いたが、これは 2022年におけるHyundai IONIQ 5の功績に匹敵する。

また、IONIQ 6はGQ誌の「サルーン・オブ・ザ・イヤー」とAutocar誌の「ベスト・カンパニーカー」に選ばれた。Auto Express誌はTUCSONを「ベスト・ミッドサイズSUV」に、New i10を「ベスト・シティカー」に選出した。SANTA FEはWhat Car?誌の「セブン・シーター・オブ・ザ・イヤー」に、新型KONAと i20 N は「カーバイヤー・アワード」において、それぞれ「ベスト・スモール・ファミリーカー賞」と「ベスト・ホットハッチ賞」に選ばれた。

これから、Hyundai IONIQ 5 Nの活躍が楽しみだ。なお、Hyundai IONIQ 5 Nは、下記最新号のトップギア・ジャパン 058のスピードウイークにも参戦し、バトルを繰り広げている。

エコ意識のスピードウイーク/ホンダ シビック タイプR/トヨタ GR86:トップギア・ジャパン 058




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