ベントレーの朝活に参加してみた
皆さんは朝活という言葉に対してどんなイメージをお持ちだろうか。 若い起業家たちが朝食をとりながらブレインストーミングをする、あるいはおしゃれな人たちがヨガを行う、そんな光景が頭に浮かぶだろう。ちょっと皮肉も込めながら「意識高い系の人たちがやってるんじゃないの?」なんていう人もいるかもしれない。
ベントレーが朝のワークショップを行うというので参加をしてきた。ちょうど前日にお披露目となったベンテイガ ロングホイールベースのテーマがウェルビーイングなので今回のワークショップもウェルビーイングにフォーカスを当てたものとなる。「ウェルビーイング(well-being)」とは、人が肉体的・精神的に健康で幸福な状態にあることを表す言葉だ。身体的な健康だけでなく、精神的な健康、社会的なつながりや生きがい、人生の目的や意味など、幅広い要素によって構成される。近年では、企業や組織においても、従業員のウェルビーイングの向上が注目されており、健康管理やメンタルヘルス対策、ワークライフバランスの改善などが取り組まれている。また、個人レベルでも、ライフスタイルの改善やストレスマネジメント、自己成長などに取り組むことで、ウェルビーイングを高めることができる。なかなか、日常生活の中で、このウェルビーイングを実感することは難しいものだ。
場所はお披露目されたのと同じ六本木ヒルズのヒルズカフェ。ベンテイガ ロングホイールベースを背に、朝の8時からワークショップが始まった。ブランドディレクターの牛尾裕幸氏及びPR マネージャーの横倉 典氏の挨拶に続いて一つ目のプログラムは、金ヶ江悦子氏によるマインドフルネスの講座だ。彼女は、9歳より芸能界デビューし、⼥優 ・タレントとして活動。2010年度ミス インターナショナル⽇本代表を受賞している。その後⾃⾝の経験を活かし、メンタル・⽴ち居振る舞い・話し⽅、ファッション・メイク・健康など多⾓的にアプローチした研修事業や⼀般の人へ向けたビューティープログラムを全国で行っている。
「人は1分間に何回呼吸を行っていると思いますか?」と金ヶ江氏が参加者に聞いた。自分は60回くらいかと思っていたが、正解は20回程度。だが現代の生活では呼吸が浅く、回数が増えがちで、たまには深くゆっくりと息を吸って吐くということがリフレッシュするためにも必要なのだという。部屋を暗くして木々や小川の音など自然のBGM が静かに流れる中、息を吸って履いてみる。吐く方は割とコントロールが簡単だったが、ゆっくりと息を吸うというのは意外と難しく感じてしまった。こんなにゆっくりと呼吸をすることはなかったが、確かに1分間でも意識して呼吸をするととてもすっきりとした気持ちになる。最後はミントのバームを手に塗ったものを鼻に近づけて通りを良くし、軽いストレッチを行った。「最初は瞑想をしていても雑念が出てしまいますが、それでも客観的に雑念を捉えていればいいのです。瞑想と言うと宗教じみていると考える方も多いのですが、そうではありません。心を落ち着けるために短時間でできるものなので、ぜひ取り組んでみて下さい」と金ヶ江氏は言った。
続いて中目黒にある香りの専門店、「inioilab.(イニオイラボ)」による講座だ。イニオイラボはフレグランス30種類の組み合わせ(4,060通り)で自分好みの香りをその場で調合してヘアーオイル・シャンプー・トリートメントを作ってくれる日本初の販売店である。代表取締役の守屋 Kスケ氏が、ズラリと並べられた30種類の香りの前で説明してくれた。「本日は皆さんそれぞれ3種類の香りを選んでいただき、それを調合したハンドクリームを作ります。何種類も嗅いでいると香りが分からなくなってしまうと思うので、その場合はテーブルの中央にあるコーヒー豆を買いでリセットしてください」
30種類全て嗅いでみたが、自分の場合は好き嫌いがはっきりしている方なのでそんなに時間がかからずに選ぶことができた。ネロリ、マンダリン、マスカットというフルーツ系を選び、スタッフの方にトップノート、ミドルノート、ラストノートを調合してもらう。好きな香りが最高のブレンドで混ざり自分ならではのハンドクリームができ上がった。参加者の好みはそれぞれバラバラで、香りというものはその人の個性を表すものでもあるのだというように実感した。
その後はテーブルを囲んで朝食会。呼吸法や嗅覚など、普段あまりにも無意識でいた自分を反省したが、ベンテイガ ロングホイールベースのテーマであるウェルビーイングと言う言葉の意味が少し分かったような、実り多いワークショップとなった。
https://inioilab.com/