着脱可能な水素カプセルが燃料のNamXは、水素版テスラになろうとしてるのか?



ピニンファリーナが今年のパリモーターショーに、ゼロエミッションのクルマを何台か出品することは、予想できたことだろう。しかし、そのうちの1台がどういった形で実現するのかについては、おそらく予想外のことだったろう。

フランスとモロッコの企業であるNamXについては、まだ知らない人がいるということに正直驚きを隠せない。NamXは、ピニンファリーナに鉛筆を渡してクレイモデルを作るよう、デザインをすべて任せた。それは、燃料電池車(300bhpまたは500bhpのいずれか)で、固定式の水素タンクと、取り外しと交換が可能な6個の水素カプセルを搭載していることだ。NamXは水素版テスラになろうとしているのだろうか?テスラってよりは、カセット式電池にした中国のNioかな?

タンクとカプセルを満タンにすれば、NamX HUVは800kmの走行が可能で、それまではガスを補給する必要がない。しかし、水素ステーションに行けない場合は、6つのカプセルのみで300kmの航続距離を確保することができる。

ここで注目したいのは、NamXの分配ポッドだ。このポッドは、カプセルを収納するハニカム型のキャビネットで、小型で5,000ポンド(84万円)、大型でも2,000ポンド(335万円)程度で、給油所からスーパーの駐車場まで、どこにでも設置することができる(水素ステーションをゼロから建設するには、2から8億円の費用がかかる)。 燃料電池の技術が成熟しているにもかかわらず、このようなインフラがないことが、最終的に需要を妨げているのだ。だがNamXなら、これを一挙に解決してくれるかもしれない。

カプセルは、中央の小さな充填ステーションで充填され、水素で動くトラックでポッドに配送されるというものだ。ポッドは持ち運びができるため、需要の多い場所に簡単に移動させることができる。

NamXは、この技術をライセンスして、他の企業がスクーターや発電機など、このカプセルと互換性のあるものを作れるようにしたいとも言っている。このようにシンプルなソリューションだが、水素の他の大きなセールスポイントと同様、私たちがすでに知っていて使っているシステムやプロセスにいかにうまく統合できるかが大きなポイントになる。燃料は配達され、ガスボトルは交換され、新しい車やトラクター、四輪バイクは、より静かになって走り続けられるだろう。

企業が水素燃料電池にこだわることは、むしろ私たちが期待していることなのだ。しかし、NamXがどのようにそれを成し遂げようとしているのか、私たちは知らなかった。2025年に発売されるNamXカー、そして順調にいけば同時期に発売されるカプセルステーションにご期待いただきたい。




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=海外の反応=
「素晴らしいね。私は水素が電池セル技術と連携して動作することに大賛成だ。私たちの惑星は、バッテリーで全世界に電力を供給するのに十分なリソースを保持していない(現在の技術では)。 ましてや、すべてを充電するためのネットワーク容量や発電所は言うまでもない…。この車が実現することを本当に願っている。水素は効率と環境に配慮したという理由で悪者扱いされているが、まったく何もしないよりはマシなんだ」
↑「ポールスターに見える!」
↑「ちょっとキャデラックの雰囲気も…」

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