AMGは今年55歳を迎えたが、まだまだマッスルパワー増強中。その記念すべき年に、アファルターバッハのAMGは、期待に違わず、このメルセデスAMG GT トラックシリーズにさらなるパワーを与えてくれた。
何がパワーアップしたのかって?いい質問だ。このトラックシリーズは、すでに極めて高速なGTブラックシリーズをベースに、4.0リッターV8ツインターボエンジンの出力を730psから777psに、トルクを800Nmから850Nmに向上させたものだ。
これは、同社がこれまでに製造した中で最もパワフルなカスタマースポーツカーとなる。すげえ。
パワーはアジャスタブルディファレンシャル付きの6速レーシングギアボックスで伝達され、カーボンファイバー製のトルクチューブはねじれに強く、エンジンに接続されている。
ボンネット、フェンダー、サイドシル、トランクリッド、リアバンパーはすべてカーボンファイバー製で、徹底した軽量化により、AMGのエンジニアは縁石重量1,400kgを達成している(内部パッドや電動ウィンドウは使用不可。便利機能好きのみんな、ごめんね)。
18インチホイールは切削鍛造で、フロントスプリッターはGTトラックシリーズ用にカスタムデザインされ、ダウンフォースを高めている。
その他にも、ドライバーによる微調整が可能なように、ほぼすべてのパーツがアジャスタブルになっている。ビルシュタイン製ダンパーは?アジャスタブルだ。アンチロールバーは?アジャスタブル?リアウイングは?機械的に調整可能。ABS、ブレーキビーム、ステアリングホイール、ペダルは?何度も言わせんなよ、ってとこ。
「GT トラックシリーズのすべては、55年前のメルセデスAMGの設立以来、私たちの車の構想における主要なテーマであるパフォーマンス哲学に従属しています」と、メルセデスAMGモータースポーツ部長のクリストフ サゲミュラーは述べている。「しかし、私たちはさらに一歩進んで、優れた性能と品質を備えた優れた製品を提供するだけでなく、厳密に限定された特別仕様のモデルをお客様に提供していきます」
そう、AMGはGTトラックシリーズを創業以来毎年1台ずつ、合計で55台しか作らないのだ。価格は付加価値税抜きで369,000ユーロ(4,950万円)と高額で、ご想像の通り、公道走行はできない。
700bhpを超えるAMGで、地元のサーキットから帰宅することにこだわるなら、いつでもEQSの用意があるよ…。
=海外の反応=
「ノルドシュライフェでどれくらいのラップタイムが出るかな」
↑「たぶん、イケそうな気がする」
「55周年って…いつから5刻みで記念日になったんだ。今年のBMW M50周年に向けた必死のカウンターのように思える」
↑「あと数年もすれば伝統的なエンジンがなくなり、そんなものは時代遅れになるから」
「もしあなたが700bhp以上のAMGで地元のサーキットから帰宅することにこだわるのなら…。ブラバスを買え。EQSは真のAMGじゃない」