「ロールス・ロイス」と聞いて、「空気抵抗に優れたエアロ」を持っていると連想する人はまずいないだろう。ファントムやカリナンは、ロイヤルアルバートホールと同じくらいの空気抵抗値でしかない。つまり、まったく空気抵抗のことなど、考える余地もないほどだ。だが、これから、その概念が変わるかも?
ロールス・ロイスは、830時間に及ぶモデリングと風洞実験を経て、マスコットのスピリット・オブ・エクスタシーを電気自動車の未来に向けて再設計し、より空力的なスタンスを与えることになった。
その作業を軽視するつもりはないけれど、基本的に新しいフライングレディは、片足を前に出し、やや低い姿勢に収まっている。現行のSoEは全高100.01mmだが、新しいSoEは82.73mmになった。スペック的にはね。
フィギュアの後ろに流れるローブも描き直され、より空気力学的でリアルになったという。ロールスによると、この新しいマスコットを初めて採用する、次期「スペクター EV」のプロトタイプの空気抵抗係数は、わずか0.26だという。
スピリット・オブ・エクスタシーは、111年前の2月6日に初めて知的財産として登録されたが、この新しいデザインによって、イラストレーターで彫刻家のチャールズ サイクスの原画のデザインに近づいたようだ。ロストワックス鋳造という技法で作られ、ひとつひとつが手作業で仕上げられるため、一点ものであることに変わりはないそうだ。
なお、この新しいスピリット・オブ・エクスタシーは、ファントム、ゴースト、レイス、ドーン、カリナンには搭載されず、今この瞬間からのまっさらな新型車のヘッドアップとしてのみ登場する。
インターネットでは、この新しいデザインについてどう思う?そして、ロールス社は効率を上げるために、他にどんなことができるだろうか?
ものづくりエンジニア
=海外の反応=
「で、スピリットはいつになったらカイトスーツとエアロバイクのヘルメットを着るんだい?」