体力のない人がどこかに行くのに歩かされるとわかるように、最速の道が最も効率的であることはまずない。そして、最短距離に関してもそうではないようだ。体力を消耗するかどうかだけの問題ではない。山の斜面を1km直登しなければならないとしたら、一般的には山麓を5km歩くよりも多くのエネルギーを必要とする。車の場合も同様で、どのようなルートを選択するかによって、運転方法と同じように燃料やバッテリーの使用量に影響を与えるものだ。
Googleマップでは、この点に着目し、アメリカではすでに実施されているアップデートを、来年初頭にはYoorupでも実施する予定だ。Google社のシニアプロダクトディレクターであるラッセル ディッカー氏によると、「Googleマップは、最速のルートを表示するだけでなく、最も燃費の良いルートも表示します…。もし最速でなくても、2つのルートの相対的な燃費とETAの差を確認して、自分にとって最適な方を選ぶことができます」とのこと。
もちろん、効率を考えてルートを最適化することは、今に始まったことじゃない。UPS社は、左折(つまり渋滞を横切ること)を避けるように配送ルートを編成している。これはGPSやコンピュータが登場する前のことであり、独自の地図を作成していた。最近では、UPSは最も効率的なルートを選択する独自のソフトウェアを持っており、おそらくGoogleではなく、独自の超詳細な地図を使用しているのだろう。
もちろん、燃料使用量、CO2排出量、そしてフィットネスのためには、歩くことが一番。しかし、それは1kmの上り坂に直面していないときであれば、簡単に言えることなんだ。