巨大なウイングをつけたブラバス 900 ロケットがソートー「あたおか」

やっと誰かが耳を傾けてくれた。そして、その時が来たのだ。ずっと、メルセデスのGクラスのフルファットAMGバージョンには、900ps、ワイドなボディキット、24インチホイール、たくさんのカーボンファイバー、巨大なリアスポイラーが必要だと言ってきたのだから(ウソ。そんなこと言ったことも思ったこともない)。

とにかく、これがブラバス 900 ロケットで、900ps、ワイドなボディキット、24インチのホイール、たくさんのカーボンファイバー、巨大なリアスポイラーを備えている。

Gクラスをベースにしたこのロケットは、わずか25台しか製造されず、1台あたりの価格は税抜きで480,059ユーロ(6,300万円)。高っけぇ。

ボトロップを拠点とするチューナーは、その価格を正当化するために、Gの標準的な4.0リッターV8エンジンを4.5リッターに拡大し、鍛造された内部構造と2つの高性能ターボを装着した。その結果、前述の通り最高出力は887bhp、トルクは電子制御で1049Nmに制限されている。

率直に言って、この「あたおか」なパワーのおかげで、0-100km/hは3.7秒で到達し、最高速度はタイヤを保護するために280km/hに制限されている。ロケットの重量が2.5トン以上であることを考えれば、これは賢明なことだろう。グリルに設けられた新しいインテークは、より多くの空気をエンジンに送り込み、新しいステンレススチール製のエキゾーストは、バルブコントロールすることで騒音を低減する。

このボディキットには、本当にたくさんのカーボンファイバーが使われているね。ボンネット、フロントスプリッター、スポイラー、グリル、ウィングミラー、リアディフューザー、そしてドアハンドルまでもがカーボンファイバーで作られている。また、巨大なホイールアーチは、すでに巨大なGクラスに10cmの幅を追加しちゃってくれてる。ホイールは鍛造品で、カーボンファイバー製のエアロディスクが装着されている。

エクステリアにはブラバスの定番となりつつあるレッドのアクセントがふんだんに使われているが、上の「シグネチャー・ブラック」ではインテリアにもレッドが使われている。これまでに見たこともないような、ある種勇敢な内装仕様だよね。

他には何があるのだろうか?新しいコイルオーバー・サスペンションにより、ブラバスは最大45mmのローダウンが可能だ。また、リア・ベンチシートはダイヤモンド・キルティングを施した2脚の個別のシートに交換されている。この新しいリアシートの間にあるセンターコンソールには、冷却用カップホルダーとドリンク用冷蔵庫が設置されている。また、ブラバスによれば、格納式テーブルは、「ノートブックやタブレットで仕事をするのにも、本や雑誌、重要なファイルを読むのにも最適です」とのこと。願わくば、900psのフルパワーが発揮されている時でなければよいのだが。

=海外の反応=
「彼らは実際にマンソリーを「マンソリー化」したのだろうか?かつてのブラバスは、めちゃくちゃ速かったけど、少なくともある程度のセンスと控えめさがあった。あのアルマイト加工された赤い嘔吐物のようなコメットは別物だ!」
「やれやれ」
「何てこった、こりゃひでぇ」
「特にハロッズがあるナイツブリッジでは、ノーマルのGを本来の目的に近い形で使うことはないだろうけど、少なくとも見た目は良いんじゃないか。ただ目新しいオプションではなく、外観上だけのものに余分なコストをかける理由は、僕にはわかんないけどね」
「これ見て、80年代のテレビ番組「特攻野郎Aチーム」のリメイクを思い浮かべた人はいない?僕がそうだったように」
「Gクラスとブラバスが大好きな僕にとって、これは意味のないクルマになってしまった」
「ブラバスへのリスペクトが消えた」
「空力や軽量化を信じない人のための、カーボンファイバーとエアロ」
「センスがあるようには見えないし、繊細にも見えないし、便利にも見えないし、魅力的にも見えないけど、それこそが正しいことなんだ。斬新で優れている」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2021/06/35527/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ