ホンダのベストコンセプトカーは?
ホンダはこれまで、いくつかの注目すべきコンセプトを生み出してきた。その中でも特に注目したいのが4つのコンセプトだ。
2003年に発表されたHSCコンセプトは、初代NSXが15年の寿命を終えようとしているときに登場した。それは、3.5リッターN/Aエンジンをミッドマウントした2シータースポーツカーであり、コンパクトなサイズであることから、明らかに後継モデルであると考えられた。しかし、2005年に初代NSXが息を引き取ったとき、すぐに後継車は登場しなかったのである。
ホンダはHSCの量産化を明確に断念し、フロントエンジンのV10 NSXの開発に着手した。2007年に「アキュラ アドバンスド スポーツ カー コンセプト」(写真)として発表されたこのモデルは、かなり大掛かりに開発されたようだ。YouTubeには、ニュルブルクリンクを走り回る映像がアップされている。しかし残念なことに、このプロジェクトは世界的な金融危機の中で中止され、NSXは2016年になってから、ミッドエンジンを搭載したハイブリッドスーパーカーに生まれ代わられた。
2017年に発表された「ホンダ アーバン EV コンセプト」は成功を収め、最終的に「ホンダ e」として生産された。また、その数ヵ月後には「スポーツ EV コンセプト」が発表される。これはまだ生産されていないが、私たちは生産されることを強く願っている。