フェラーリ 550ベースのワンオフモデル「ブレッドバン オマージュ」

これは 「新しい」フェラーリなんだ。ウソじゃない、つまり、旧いフェラーリをお祝いし、鋳造して作り直したものだ。今までに見たことのないような、壮観なシューティングブレークの一つになったと思うんだけど。

「ブレッドバン オマージュ」と呼ばれるこの作品は、ニールス ヴァン ロイのもの。彼はスポーティなエステートを作ることに情熱を燃やし、フェラーリの象徴的な250GTレーサーをリスペクトして、「イタリアの自動車メーカーの真のファン」として制作した。

ボディの下にはフェラーリ 550 マラネロの骨が鎮座している。スペックは、大きな5.5 リッター自然吸気V12エンジンは推定480馬力、オープンゲートの6速マニュアル、後輪駆動となっている。

レンダリングとスケッチワークを重ねた後、チームはベースとなる車両の上に粘土の骨組みを設置し、非常にパワフルなイタリアのスーパーカーの上に乗った箱型のボディの複雑な構造を作り始めた。

「スケッチと同じように、クレイモデリングのプロセスは繰り返し行われ、ブレッドバン オマージュは何度も形を変えながら、設計通りに仕上げていきました」とファン ロイは説明した。550の紛れもない顔は残っているが、ここではすべての重要なベントを介して、よりアグレッシブにリファインされているし、「バン」の側面も、フェラーリのクラシックを忠実に再現している。クレイモデリングが完了したボディは、ニールスの同僚であるバス ヴァン ローメンが手で叩いて形を整えた。

足回りにも特別な配慮がなされている。オリジナルのフェラーリ ブレッドバンにはKONI製のアジャスタブル ショックが採用されているとのことで、ニールズはこのオマージュ版のためにKONIにワンオフのショックアブソーバーの開発を依頼したのだ。このショックアブソーバーは、すでにF1で採用されているKONIの「ダブルアジャスタブル 8211シリーズ」をベースにしたもので、「街中では比較的快適だが、レースサーキットでは真のパフォーマーになる」ことが証明されている。

また、特別なタイヤも用意されており、イタルデザイン ジウジアーロの協力を得て設計された高性能なサマータイヤを供給している。カーボンファイバー製のシートにアルカンターラを巻き付け、アルミ製のスイッチギア、ブラックレザーのキルティングを施し、シートにはクルマの輪郭を刺繍し、イタリア国旗をあしらっているなど、室内にも特別な細工が施されている。

「1962年のブレッドバンを記念して、このオマージュを依頼できることを大変光栄に思います」とファン ロイは語っている。「私たちは、オリジナルにインスパイアされることを意図していましたが、創造性がオリジナルに制限されないようにしました」

「ですから、ブレッドバン オマージュは、新しいオリジナルなんです」と付け加えた。見てください。これが「新しい」フェラーリだ。

=海外の反応=
「その努力に感謝したいのはやまやまだけど…。これじゃ、ただの廃墟のようなフェラーリだ」
「見た目はゴツゴツしているけど、オリジナルも同じなので、オマージュとしては適切だと思う。きれいとは言えないが、存在感があって印象的なのがいい」
「これでオレの『最も醜いクルマ』リストのトップに躍り出たわけだが、この時点までこのクルマがあることすら知らなかったよ」
「出来上がりを見るまで期待してたんだが…。横顔はあまりよく見えない。550はフロントが長くて低くて…。リアの形状がすべてをちょっと奇妙に見せている。でもフロントは…。元々あまり手を加える必要がなかったのだろう。ひどい有様だ」
「気持ち悪っ!!次はオースチン アレグロのオマージュでも出るのか!?」
「私はフェラーリ F430を所有しているが、550には絶対的な憧れがある。シューティングブレークが大好きだしね…。でも、これを見たら、病気になりそう」

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