テスラの新型モデル Sは837kmの航続距離 半分にちょん切ったハンドルが攻めてる

テスラが待望のモデルS「プラッド」を発表したのは昨年末のことだった。これは、3基のモーター、1,100hpの電気サルーンで、0-97km/hのタイムを2秒以下で達成し、価格は13万ポンド(1,900万円)だった。半年も経たないうちに、テスラはプラッドのアップグレードを通じて、レンジの完全なリフレッシュと、2012年にこのサルーンが発表されて、ウィルス的なセンセーションが巻き起こって以来、初の重要なデザインの変更を発表した。

歩道から見てみると、新しくなったモデル Sはそれほど変わったようには見えない。本物のテスラオタクは-そしてそのうちの何人かは-、わずかに異なるインテークデザインを取り入れた新しいフロントバンパー、微調整されたリアディフューザー、更新された19インチと21インチのホイールデザインについて、これまでと変わっていると瞬時に認識するだろう。熱心なテスラのハッシュタグのツイッター民であれば、エクステリアトリムがモデル Yに合わせてブラックで仕上げられていることにも気づくだろう。しかし、兎にも角にも、内部をチェックしないといかん。

テスラは初めて、キャビンのレイアウトを完全に見直し、可能な限りすべてのものを簡素化した。ステアリングを半分にぶった切ったことも含めて、特撮TV『ナイトライダー』スタイルっていうか。テスラといえば、スクリーンがあるので有名だ。今回は、これまで以上に多くのスクリーンがある。フロントには、モデル 3とモデル Yと同じように、大型の17インチの中央スクリーンがある。Sは、運転席前方に12.3インチのデジタルメータークラスターを採用している。それらのモデルとは異なり、Sは、10テラフロップ(たぶん、めっちゃ高精細で滑らかな処理能力なんだと推測する)で背後にあるコンピューティングパワーを急増させているので、クルマに乗っている誰もが『ウィッチャー 3』のような難解なゲームをプレイすることができる。これは、テスラが事前告知で見せているRPGゲーム。しかし、新たに追加されたものもある。リアには8インチのスクリーンがあり、最小限に抑えられるものは最小限に抑えられている。そして、ファンキーでSF的なステアリングホイールが登場した。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、今回のモデル Sはステアリングが円ではなく四角になっている…。首をちょん切られているみたいなハンドル。ギアシフトレバーやインジケーターもなく、2つのスクロールボールがあるだけ。イーロン マスクはツイッターでこれを擁護し、「これ以上の支えはない」とツイートした。「クルマは、感知した障害物、コンテキスト&ナビマップに基づいて走行方向を推測していく。タッチスクリーンで上書きすることができる」それはとても…面白そうですね。しかしながら、私たちみたいなヨーロッパの人間にとって1つひっかかるのは、ステアリングホイールは、車輪のように丸いものでなければならないということ。許される唯一の方法は、角丸の四角にすることだ。アストンの四角いハンドルのようにすることが、丸い穴に対する解決策だと思う。今回のステアリングは最終的な市販車に搭載されるのか、これで規制当局の精査を通過できるのか?それとも、まだ実際には見たことのないテスラのサイバートラックにあったような、クレイジーで意味不明な飾りのように、ただのイタズラなのだろうか?

モデル Sは3つの異なるスペックから選択することになった。手順は、2つのモーターと全輪駆動を備えた83,980ポンド(1,200万円)のロングレンジから始まる。それでも速く、テスラでは、0-97km/h(アメリカのルールで) 3.1 秒、249km/hの最高速度と663kmの航続距離だと主張している。普通の人なら、これで十分では?それで不満なら、「カーボン製スリーブローター」とトルクベクタリングを備えた110,980ポンド(1,600万円)の3基モーターがついた「プラッド」をお勧めする。これは、かなり強烈な1,020 hpを発揮し、テスラでは0-97km/h加速が1.99 秒、停止から249km/h まで400mで到達するというので、最高速度は320km/hを超える可能性がある - その場合、適切なタイヤが必要だけれども - 正確にはまだわからないので、それまではダブル・トン・タイヤと呼ぶことにでもしよう。航続距離は628kmで、オールラウンダーとして活躍してくれそうだ。

最後に、あなたがもっとスピードを出すために叫びたい場合は、1,100hpの新しい「プラッド プラス」がある。0-400mは、9秒未満、320km/hの最高速度と837km以上の範囲を持っている。ああ、だけど、130,980ポンド(1,900万円)の値札が問題だよね。でも、あなたなら、そのくらい持っているかもしれない。だって、ポルシェ タイカンや、これから出るアウディ e-tron GTを視野に入れているんだから。

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