ベントレーの新デザインディレクターが電動化自動車のデザインの方向性を定義

アンドレアス ミントが2021年3月1日付でベントレーの新デザインディレクターに就任することになった。今後、電動化に舵を切ったベントレーだが、その方向性を定義する重要な職務についたといえよう。前任のステファン ジーラフはベントレーでの6年間のキャリアを終え、新たな道に進むことになった。

ミントはフォルクスワーゲングループにおいて25年以上にわたって自動車デザインに携わっており、直近ではアウディのエクステリアデザイン部門の責任者を務めていた人物。この6年間で、アウディの幅広いラインナップのエクステリアデザインを刷新し、プレミアムSUV、アウディ Q8や、アウディ初の完全電気自動車であるe-tronを発表した。

ミントの上司となる開発担当役員のマティアス・ラーベ博士は以下のようにコメントしている。

「ビジネス的に困難でかつエキサイティングなこの時期に、アンドレアスをベントレーに迎えられることを大変嬉しく思っています。2030年までの完全電動化への道のりを加速するため、今からハードワークが始まります。彼は革新的な電気自動車のデザインに関するクリエイティブな経験と、ベントレーやフォルクスワーゲングループへの情熱を併せ持っており、私たちが持続可能なラグジュアリーモビリティーのリーダーとなるという目標を達成するにあたって完璧な人材です。また、前任のステファンについて、この6年間で彼がベントレーに多大な貢献をしてくれたことに感謝するとともに、新天地でのご活躍を心より祈っています」

フォルクスワーゲングループのデザイン部門の責任者であるクラウス ジシオラは次のようにコメントしている。

「ベントレーはデザイン性に優れた歴史あるグローバルブランドであり、この変革の時においても、この歴史を明確に受け継ぎたいと考えています。ステファン ジーラフはデザインの方向性を進化させることで道を切り開いてくれました。アンドレアス ミントはベントレーデザインの新たなディレクターとして理想的な人物です。彼はアウディの全てのショーカーと市販モデルのエクステリアデザインの責任者を務め、新たなラグジュアリークラスや初の完全電気自動車も手がけました。ベントレーの未来を形作る上で、今後重要な役割を果たしてくれると期待しています」

ジーラフの後任であるミントには、フォルクスワーゲングループでの長い歴史がある。アウディに在籍する前は、ヴォルフスブルクにあるフォルクスワーゲン本社のデザイン部門において15年間にわたって重要な役割を果たしてきた。この間に多くのグループブランドの主要なプロジェクトに携わったが、初めてベントレーのデザインを手がけたのは、1999年のアイコニックなショーカーであるベントレー ユーノディエールのエクステリアデザインだった。

今後はイギリスのクルーにあるベントレー本社で、約50人のエキスパートを集めたデザインチームを率いて、すべてのラインナップ、コンセプトカー、ショーカーに関し、エクステリアやインテリア、カラー、トリムデザインを担当する。

アンドレアス ミントは自身の役割について次のようにコメントしている。

「ベントレーはフォルクスワーゲングループの中でも宝石のような存在です。車をデザインすること、ひいては未来をデザインすることは、一人だけの力でできることではなく、多くの人たちと力を合わせることで達成することができると考えています。電動化の未来に向け、同僚たちとともに、ベントレーの次のフェーズを形作る手伝いをできれば幸いです」

https://www.bentleymotors.jp

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