50km電気のみでも走行可能、航続距離は858kmのベントレー ベンテイガ ハイブリッド

ベントレーから、新型ベンテイガハイブリッドが発表された。新型ベンテイガハイブリッドは世界で唯一の電動化ラグジュアリーSUVであり、将来的にベンテイガシリーズを代表する人気モデルとなることが期待されている。

ラグジュアリーSUVセグメントの首位を独走するベンテイガシリーズは、新型ベンテイガV8と新型ベンテイガスピードが最近発売されており、新型ベンテイガハイブリッドが3番目のモデルとなる。

新型ベンテイガハイブリッドは電動化モデル最高峰のラグジュアリーを提供し、音もなく滑るように街中を進めるが、グランドツアラーとしての実力も兼ね備え、都会を離れてロングドライブも楽しめる。エンジンを使わず、電力だけで最大31マイル(約50㎞)走行できるので(NEDC)、街中を移動するには必要十分だ。モーターとエンジンを組み合わせた総航続距離は536マイル(約858㎞)になる(NEDC)。

ベントレーモーターズのエイドリアン ホールマーク会長兼CEOはこうコメントしている。

「私どもが目指すのは、持続可能なラグジュアリーカーメーカーとして世界をリードすることであり、その次なるステップがベンテイガハイブリッドなのです。ベントレーは100年の歴史を誇るラグジュアリーカーメーカーから、持続可能かつ倫理に根差したロールモデルへと姿を変え、皆様に新たなラグジュアリーをお届けするため、先日発表した『ビヨンド100』戦略の第一弾としてベンテイガハイブリッドを発表致しました」

第1世代のベンテイガハイブリッドのユーザーを対象にベントレーが実施した調査によると、9割超のユーザーがほぼ毎日または週に数日運転していること、ほぼすべてのユーザーがEVモードを使用していること、EVモードを使用しているユーザーの約半数は普段の走行距離が48km未満であることが判明している。

前回のリテーラー向け研修会で実施された試乗会では、走行距離がトータルで800kmを超えたが、内78パーセントをゼロエミッション走行でカバーできた。都市部に絞って見てみると、ベントレーの開発に携わるドライバーの一人はサンフランシスコ周辺を1,081km走行し、内67パーセントでゼロエミッション走行を達成している。また、イギリス国内では、ベンテイガハイブリッドのプロジェクトマネージャーであるクリス コール氏が、本社工場までの日々の通勤の内、64パーセントがゼロエミッション走行であったという結果を出している。

つまり、日常ユースの大半を電気だけのゼロエミッション走行でまかなうことが可能であり、環境に優しいというだけでなく、ベントレーは持続可能な未来にふさわしいクルマであるという新たな評価の確立にもつながる。

ベンテイガハイブリッドの電動パワートレインは主に3つのエリアに分かれ、12の主要コンポーネントで構成されている。まずは外部電力で充電する際の充電口だが、給油口とは反対側の車両左側にあり、車両の仕向地に合わせて装備される。バッテリーの充電状態はLEDインジケーターで表示され、1時間当たり7.2kWで充電できる。

リチウムバッテリーは容量17.3kWh、個別セル168個で構成され、寿命は16万kmもしくは8年。わずか2時間半ほどでフル充電できる(地域によって異なる)。高圧バッテリーに蓄えられたエネルギーはパワーエレクトロニクス技術によって変換され、Eモーターに供給されるほか、従来の12Vバッテリー系統の補助にも使用される。

Eモーターは出力94kW(126hp)、電気エネルギーを運動エネルギーに変えてスムーズかつエフォートレスなパフォーマンスをもたらし、最大トルク350Nmを発生する。Eモーターはギアボックスと内燃エンジンの間のトランスミッション内に収められ、静止状態から瞬時に最大トルクを発生できるため、一気に加速するが、非常に静かである。

3.0リッターV6ツインターボエンジンは、さらにトルクが必要となったときや時速135kmを超える車速が要求されたときにEモーターをアシスト。走行音がほとんどしないため、低速時には専用スピーカーから音が発せられ、歩行者に車両の接近を知らせる。

ベンテイガハイブリッドはドライブモードを選択できるだけでなく、「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・ナビゲーション」システムの情報を基に、アクセルペダルを介してドライバーにフィードバックを伝え、最も効率良く走行できるようアシストしている。

電気を使用して走行するEモードには、EVドライブモード、ハイブリッドモード、ホールドモードの3種類があり、専用のボタンで切り替える。ボタンを操作して走行モードを選べば、ドライバー自身がバッテリーの使用を管理できるが、ベンテイガハイブリッドにはバッテリー残量の自動管理機能がある。

クルマの電源を入れるとすぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行する。EVドライブモードは都市部や短距離の移動に最適だ。「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・アクセルペダル」を踏み込もうとすると、瞬間的な抵抗がドライバーに伝わり、電力のみの走行からハイブリッド走行へと切り替わるポイントが分かるようになっている。「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・ナビゲーション」による予測データに基づき、ジャンクションに近づいたり法定速度が低下したりするとアクセルペダルが振動してドライバーに減速を促す。これがエネルギーの節約と回生エネルギーの最大限の回収につながっていく。Eモーターから内燃エンジンに切り替わるポイントをアクセルペダルを介してドライバーに体感的に伝えることによって、EVドライブモードをできる限り維持することを促し、効率性を最大限に高めさせる。EVドライブモードでは時速84マイルに達するまでEモーターが駆動する。

ハイブリッドモードは、インテリジェントなナビゲーションシステムのデータに基づき、効率性と航続距離を最大限に引き出す。このモードは長距離ドライブ向きで、ナビゲーションシステムの走行ルートにしたがいながら、Eモードの予測機能とエンジンの惰性回転を利用していく。ナビゲーションシステムに目的地を入力すると、走行シーン毎に適切なドライブモードが自動的に選択され、バッテリーの電力を最も効率的に利用するための計算が絶えず行われる。EV走行が最も有効と思われるシーン、例えば都市部に進入したときなどに備え、バッテリーに電力が蓄えられる。目的地に到着した時点で充電量がゼロになるように自動計算することで、トータルな効率性が最大限に向上する。

ホールドモードではエンジンと電力がバランスよく使い分けられ、必要なときに電力で走行できるように高圧バッテリーの充電量が維持される。ドライブダイナミクスモードのスポーツモードを選ぶとデフォルトでホールドモードになり、ブーストと回生が確実に行われる。

新型ベンテイガハイブリッドでは、「マイベントレー」コネクテッドカーによる最新のインカーサービスとリモートサービスが利用できる。インカーサービスはeSIMを介して提供されますので、お客様のモバイルデバイスでデータ通信を行う必要がない。

ベントレーの電動化への取り組み、そして先日発表された「ビヨンド100」戦略(2026年までに全ラインアップにハイブリッドモデルまたはBEVを導入する計画)の一環として、ベンテイガハイブリッドのユーザーを対象に、実際の使用状況について詳細な調査が実施された。

調査結果から、第1世代のベンテイガハイブリッドの9割超のユーザーは、ほぼ毎日または週に数日運転していること、ほぼ全員がEVモードで走行していること、EVモードで走行しているユーザーの半数は普段の走行距離が約50km未満であることが分かった。つまり、通勤や学校への送迎など、日常のほとんどのシーンでゼロエミッション走行ができるということである。

エクステリアは、ベントレーファミリー全体で共有する新たなデザインDNAを採り入れ、モダンで堂々とした印象が強調されています。それに合わせてインテリアも生まれ変わり、豪華な素材と精緻な職人技の得も言われぬ融合が現代的な雰囲気を醸し出している。

ベントレーモーターズのエクステリアデザイン責任者であるジェーピー グレゴリー氏は次のようにコメントしている。

「私たちは長い時間をかけ、このクルマのプロポーションとキャラクターの改善方法を検討してきました。新型ベンテイガは、一目でベントレーと分かるデザインを踏襲していますが、路上での存在感は格段にアップし、どの角度から見ても自信に溢れた佇まいのSUVとなっています。そそり立つグリルと高めの位置に取り付けられた楕円形ヘッドライトがモダンな表情を際立たせます」

新設計のマトリクスグリルは先代よりも大型化され、より垂直にそそり立ち、ベンテイガのエレガントなボンネットがクロームのボディパーツまでストンとつながっているような印象をもたらします。それによって、アップライトで威厳ある姿が強調されるとともに、新設計の楕円形LEDマトリクスヘッドライトの位置が、これまでより外側の30mm高い位置に移動している。ヘッドライトはベントレーではお馴染みとなったクリスタルカットデザインの効果により、点灯していないときもキラキラと輝きを放つ。

最も劇的な変化を遂げたのは、新型ベンテイガシリーズのリアデザインだ。先代モデルとは全く別物といえる仕上がりとなっている。コンチネンタルGTと共通の楕円形テールライトがベンテイガに初めて採用されている。

テールライトが配置されているテールゲートも完全新設計で、車幅いっぱいに延び、ライセンスプレートの位置をバンパーまで下げたため、上側にある「BENTLEY」のエンブレムが際立っている。

新型ベンテイガではそのキャビンデザインを一から見直しました。ベントレーのデザイナーが作り上げたのは、どこを旅するときも、これまで以上にリラックスできる室内空間だ。ドアトリムとステアリングホイールを新設計としたほか、センターフェイシアとデジタルインストルメントクラスターの設計を見直すなど、大幅な変更によってインテリアのモダンさを強調した。生まれ変わったインテリアに相応しい新設計シートは、その快適性において自動車業界の新たなベンチマークとなるだろう。

今回の新型ベンテイガにより、ベントレーの新しい方向性が確固たるものとなった。日本への導入を楽しみにしたい。

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