先日、華々しくデビューを果たした、マセラティのMC20。MC20を含むマセラティ新型車に、マセラティ インテリジェント アシスタント(MIA)向けの全く新しい車載インフォテインメントシステム用の地図、ナビゲーションソフトウェアならびにコネクテッドサービスを提供するのが、トムトムだ。トムトムは、オランダ・アムステルダムに本社を置き30カ国に拠点をもつ、ロケーションテクノロジーの専門企業。IQマップ、トラフィック情報、コネクテッドナビゲーションサービス、目的地予測機能、およびトムトム・プレミアム・ユーザーインターフェースを含む、統合型ソリューションは、今後販売開始されるマセラティ新型モデルに搭載予定だ。トムトムのソリューションを搭載したギブリ、レヴァンテならびにクアトロポルテは2020年10月に提供開始となり、先般発表されたスーパーカーMC20を含む他のモデルは2021年に提供開始を予定している。
MIAの車載インフォテインメントシステムには、トムトムのトラフィック情報やコネクテッドナビゲーションサービスの全機能が搭載されている。これには、マセラティの電動化戦略であるFolgore(フォルゴーレ)の一環として、2021年実装予定の電気自動車の充電スタンドの位置情報およびその空き状況などを提供するTomTom EVサービスが含まれている。
マセラティの車両に新たに搭載されたダイナミックレンジマッピングは、地図上に走行可能距離を表示することで、車両の航続距離を可視化してくれる。例えば、クルマのバッテリーや燃料不足により当初選択した目的地に到着できない場合は、システムの画面上に警告を表示し、充電スタンドやガソリンスタンドに向かうようにドライバーを促す。さらに、範囲内にある利用可能なスタンドの価格比較情報を提供し、さらに、目的地予測機能は、ドライバーが頻繁に向かう行先への案内を促すタイミングをシステムが自動的に学習することができる新機能である。
マセラティのe-Mobility and Connectivityの責任者であるテオ-ハン ヤンセン氏は次のようにコメントしている。「マセラティのドライバーには、クルマに乗ったら、運転そのものに集中してもらいたいと考えています。音声コントロールを搭載したトムトムの新しいナビゲーションソリューションは、シームレスで安全な運転体験を可能にします」
トムトムの統合型ソリューションは、センターコンソールとクラスタースクリーンの両方に表示が可能で、ドライバーの好みに合わせてカスタマイズ可能なプレミアム・トムトム・ユーザーインターフェースを採用している。この包括的なデザインにより、MIAシステムは、移動中の車線やターン・バイ・ターン・ガイダンスを提供するほか、スピードカメラで取得した情報、トラフィック情報、ハザード警告を車両のクラスタースクリーンに表示することができる。この機能は、ドライバーの横方向への頭の動きを減らすことができ、それにより道路に集中してスムーズで安全な運転ができるようになるという。使い勝手の向上で、マセラティファンは楽しみになりそうだ。
マセラティ MC20を含む新型車のマップやナビなど、トムトムと契約締結
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