全仏オープンで着用される、リシャール・ミルのラファエル・ナダル新作モデル

もうすぐテニスの全仏オープンが始まるというこのシーズンに、リシャール・ミルのラファエル・ナダルモデルの最新作が発表された。RM 27-04 トゥールビヨン ラファエル・ナダルは、予価は1億1,500万円(税別)で、世界限定50本となっている。ラファエル・ナダルは、リシャール・ミルファミリーとして、10年が経ち、その記念モデルとして今回の新作が世に出た。
ラファエル・ナダルは、赤土の王者と呼ばれるほど、クレーコートの巧者として有名だ。2019年の全仏では3連覇12度目の優勝と、クレーでは他者を寄せ付けていない。だが筆者は、ナダルの功績は、ウエスタングリップをかっこ良いものにしてくれたことだと考えている。個人的な話しで恐縮だが、筆者は学生時代は軟式テニスをやっており、社会人になってから硬式に転向した。ナダルが出てくるまで、軟式持ちのウエスタングリップは、ダサさの象徴みたいなところがあったのだが、その芋臭いイメージを、ナダルがひっくり返してくれた。今では、フォアハンドに関しては、強烈なスピンのかかるウエスタングリップは、むしろ攻撃的であり、「ダッサ」とは言われなくなったのである。…つい、長くなってしまった。すまない。
今回のRM 27-04 トゥールビヨン ラファエル・ナダルは、ケースには独自の新素材TitaCarb®採用している。ストラップを含めて30 gという軽量設計と驚異的な耐久性を両立させた。ケース内に吊り下げられたトゥールビヨンキャリバーは、12,000 G以上の加速にも耐えることができ、リシャール・ミルの新記録を樹立している。ムーブメント全体を支えているのは、マイクロブラスト加工が施され、表面積が855mmしかないメッシュ。直径0.27mmの編上げスティールケーブル1本のみから構成され、PVD処理を施した5Nゴールド製の2つのテンショナーで固定するという、時計製造の世界では前例のない構造となっている。テニスラケットのガットからヒントを得たケーブル構造にでムーブメントを固定することでリシャール・ミルの耐久性記録を更新した。
置のテンショナーに固定し、その後、縦糸を張ってから横糸を加えてメッシュを製作した。縦糸の上下にケーブルを編み込み、グレード5チタン製ベゼルの穴に38回通過させてから、10時位置のテンショナーに固定する。斜めに配置された自動巻きムーブメントにメッシュを取り付ける際には、地板の裏側から伸び、5NゴールドPVD処理とポリッシュ仕上げが施された5つのグレード5チタン製フックを利用している。
RM 27-04 の特徴はメッシュだけではない。サンドブラスト加工とポリッシュ仕上げが表面に施されたこのケースは、独自の素材TitaCarb®を採用した点でも革新的だ。高性能ポリアミドであるこの素材は、カーボンファイバーを38.5%含有することで強化。カーボンを加えたことにより、TitaCarb®は370 MPa(3,700 kg/cm²)もの引張強度を実現しており、世界最高水準の耐久性をもつポリマーとなっている。
ナダル選手は27日から始まる全仏オープンでこの時計を着用するとのこと。試合中は、ナダル選手の手首にも、全世界から注目が集まるだろう。https://www.richardmille.com/ja

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