ホンダ NSX新旧比較:アイルトン セナが開発に加わったNSXの進化とは

 

そこから4年後の2007年まで早送りすると、今度はV10エンジンをフロントに搭載した後輪駆動の弾丸、アキュラ アドバンスド スポーツカー コンセプトを使ってホンダはまたもや我々を焦らしてきたのだ。世界中が息を呑み、ミッドシップエンジンの純粋主義者はナイフを研いでいた…。だが、経済情勢の風向きが大きく変わり、たくさんの犠牲者が出てしまう。というわけで2012年に(我々が実際に運転する4年以上前のことだ)我々は初めて新型NSXを目にした。知っての通り、ドライバーの頭の後ろという正しい位置にV6ツインターボを搭載した超近代的なハイブリッドカーだ。
最初はいつの間にかオリジナルに魅了されていた。一度も初代NSXを運転したことがなかったのでそれはいくらかヒーローとの対面みたいな瞬間であったが、何よりもその見た目がそう思わせるのだ。特に派手な部品は何も使われていないにもかかわらず、非常にエキゾチックである。古さを感じさせないのだ。統合されたスポイラーはすっきとしており、時代の先端を行くブラックルーフにポップアップ式ヘッドライト(2002年にゴーグルのような固定式ランプに変更された)はどこまでもカッコいいが、それは車体の低さ、幅、長さのバランスが取れているからである。計算すると、新型より実際に62mm短く、407㎜狭く、34mm低く、そしてホイールベースは100mm短い。全体的な外観はよりしなやかで平べったくなり、それは車両重量にも表れている。当時1,430kg VS 現在1,776㎏だ。

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2020/07/23790/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ