アストンマーティンが「ジョーカー」化!? Q by アストンマーティンによるダークサイドなDBXの表現

アストンマーティン流ダークサイド

昨年大ヒットとなった映画「ジョーカー」は、ダークサイドに堕ちていくジョーカーが衝撃的で大ヒットとなった。今回、アストンマーティンも、この「ジョーカー」さながら、ダークサイドな表現をするというのだ。とはいうものの、アストンマーティンのことなので、「ジョーカー」のように救いがないというわけではないのでご安心を。むしろ、ダークサイドという難しいテーマですら気品高く仕上げてしまう職人技は、さすがアストンマーティンだ。

アストンマーティンのパーソナライゼーション・サービスである「Q byアストンマーティン」によってカスタマイズされたアストンマーティンDBXが、ジュネーブ国際モーターショーに出展される。アストンマーティン初のSUVモデル、DBXのダークサイドを強調するこのカスタマイズ・モデルは、モーターショーに先駆けて一部の写真が先行配信されている。

さらに、DBXラインナップに、「Q by アストンマーティン – コミッション」、「Q by アストンマーティン – コレクション」と呼ばれるデザイナー仕様を設定する。

アストンマーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク ライヒマンは、次のように述べた。「Q by アストンマーティンによって従来から設定されてきたデザイナー仕様は、無限に近いカラーと素材の選択肢をお客様に提供し、カスタマイゼーションの限界を押し広げてきました」

マレク ライヒマンが率いるアストンマーティンのデザインチームは、従来のエレガンスの常識を超える斬新な手法で、彫刻的で流れるようなラインを備えたDBXのエクステリア・デザインを完成させた。DBXのファストバックルックは、アストンマーティンのスポーツカーで見られるように、視覚的な重量を車両後方に導くのだが、優れた乗降性も同時に実現している。その一方で、長いホイールベースは、広々としたインテリアスペースを提供するだけでなく、より低く滑らかなルーフラインを可能にし、全体として優雅なフォルムを描き出している。今回、ジュネーブモーターショーに出展されるDBXは、このエレガントなスタイルに、アストンマーティンのダークサイドをユニークに組み合わせ、一連の大胆な特徴を通して、アグレッシブで自信に溢れたブランド・アイデンティティを創出している。

オーナーは、「Q by アストンマーティン – コミッション」により、個人的な好みを完璧に反映させたテーラーメイド仕様のDBXを作成することができる。エクステリアでは、22インチのグロスブラック・ホイールが、このクルマの大胆さをさらに引き立ててくれる。インテリアでは、機械加工が施された特注のダイヤモンドパターン・サテンクローム・アルミニウム・ジュエリーパックが、オブシディアン・ブラック・レザーを基調とした室内に、印象的なアクセントを追加。さらに、機械加工が施されたカーボンファイバー製エレメントが、センターコンソールおよびドアインサートに装着され、テクニカルな雰囲気を醸し出す一方で、積載エリアのフロア全体には、ヘリンボーン・カーボンファイバー・パネルが装備されている。

DBXのキャビンで最も人目を引くコンポーネントは、宙に浮いているように見えるセンターコンソールおよびドアトリムに装着されたユニークなカーボンファイバー仕上げだ。高度な技術を必要とするこれらのコンポーネントは、細心の注意を払って手作業で配置された280層のカーボンファイバーから構成される個体ブロックを、機械加工によって削り出したものである。非常に美しい仕上がりを特徴とするこれらのコンポーネントの製作には、12時間の硬化プロセスの後、5軸ミリングによる90時間もの切削加工が必要であるという。

極めてエクスクルーシブでありながらも、事前に仕様が決められているオプションを希望するオーナーは、「Q by アストンマーティン – コレクション」を選択することも可能だ。サテン・キセノン・グレイのボディカラー、カーボンファイバー・ロア・エクステリアパック、ブラック・アルマイト仕上げのトレッド&シル・プレートを組み合わせたこのパッケージ・オプションは、アストンマーティンの社内デザインチームによって以前に開発され、現在顧客に提供されているものとなる。

ライヒマンは、次のように付け加えている。「今回のモーターショーに出展する車両は、探求可能なインスピレーションの一つを示すものに過ぎません。DBXは、お客様のライフスタイルを反映させる究極のキャンバスとなります。今回の展示によって、今後数か月間に、非常に幅広いパーソナライゼーションが施されたDBXを目にすることができると期待しています」

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