シトロエン2CVが手頃な価格のEVとして復活!ステランティスの新戦略とは

シトロエンが名車「2CV」のDNAを受け継ぐ新型EVの生産を公式に認めた。2030年に向けたステランティスの新戦略「FaSTLAne 2030」の一環として、かつて人々に移動の自由をもたらしたアイコンが、現代の手頃な価格のEVとして蘇る。新型車の大胆な方向性とともに、巨大自動車グループが描く未来のモビリティとプラットフォーム戦略の全貌に迫る。


公式発表:シトロエン2CVが「手頃な」EVとして復活を果たす
シトロエンの親会社であるステランティスは本日、大文字と小文字の使い分け(※Capitalisation=資本化と大文字化をかけた皮肉)を全く理解していないことを証明した。なぜなら、彼らが発表した2030年までの生産計画を示す新たな事業提案の名前が、「FaSTLAne(ファストレーン)」だったからだ。

そして、その計画に含まれる車の一つが、見出しを読めば驚くことでもないが、あのシトロエン 2CVである。そう、第二次世界大戦下のフランスにおけるレジスタンス的英雄とも言える大衆車が、「手頃な価格の」電気自動車(EV)として復活を果たすのだ。

シトロエンのボスであるグザヴィエ シャルドンは次のように語った。「明日の2CVを再発明することは、巨大な挑戦であり責任である。オリジナルの2CVは、決してアイコンになるために作られたわけではない。人々に自由を与えたからこそ、アイコンになったのだ。新型2CVも、その同じ精神を受け継いでいく」

過去の人気モデルの名前を掘り起こして新たなファン層にアピールする現代のトレンド(ルノー R5、フォード カプリ、オペル フロンテラなど)を考えれば、このニュースは驚きではない。しかし、歴代のシトロエンのボスたちがトップギアの取材に対し、「レトロ路線の発掘には全く興味がない」「フランスで最も愛され、最も頑丈なこの車の復活は最優先事項ではない」と語り続けてきた後での発表である。

現時点では、この新型2CVについて分かっていることはほとんどない。確かなのは、a)「2CV」という名前になるか、あるいはそのインスピレーションを受けた車になること、b)当然ながらEVであること、c)2026年10月になればより詳しい情報が判明すること、くらいだ。その代わりにシトロエンは、まるで大学の哲学の基礎講座のような声明を出している。「よりアクセスしやすく、意味のあるモビリティ・ソリューションが再び求められている世界において、2CVをユニークな存在にしていたすべての要素が、かつてないほど重要性を増している。この新型モデルで、シトロエンはその哲学を新しい世代に向けて再解釈するのだ」

さらに声明は続く。「ノスタルジーからではなく、オリジナルの精神にインスパイアされたこの未来の車は、2CVを常に定義づけてきた本質的な価値、すなわち手頃な価格、軽量設計、実用性、多用途性、そして道路上の他のどの車とも異なる際立ったキャラクターを体現するものとなる」

あ、そうそう、あの「FaSTLAne」についてだが、もちろんこれが、ステランティスが将来の展開の軸として発表した新プラットフォーム「STLA One(ステランティス ワン)」に由来していることは承知している。それについては後ほど詳しくお伝えするとして、まずはこの2CVの復活についてどう思うか、あなたの意見を聞かせてほしい。結局、中型のクロスオーバーとして復活するって方に賭けるかい?

ステランティスの成長戦略と「STLA One」プラットフォームの全貌
新型2CVの復活を支えるのが、ステランティスが新たに発表した「STLA One」グローバル・モジュラー・アーキテクチャである。このプラットフォームは、B、C、Dセグメントを広くカバーし、ひとつの基盤で複数のパワートレイン(駆動方式)に対応できるよう設計されている。部品共通化とモジュール設計を徹底することで、20%のコスト効率向上をターゲットとしている。また、LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーの採用拡大や、バッテリーを車体構造に統合するセル・トゥ・ボディ技術により、コストと重量を削減し、車両の手頃な価格を維持するインテリジェントなバッテリー戦略も盛り込まれている。

成長戦略「FaSTLAne 2030」によれば、同社は2030年までに60車種以上の新型車投入と、50車種を超える大幅なマイナーチェンジを計画している。その中には29車種のバッテリーEVが含まれており、シトロエン2CVのEV化もこの巨大な電動化ウェーブの一部である。グローバル規模でのコンポーネント再利用率を最大70%に高めつつ、STLA BrainやSTLA SmartCockpitといった先進技術を統合し、各ブランドの個性を引き出すことが狙いだ。

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=海外の反応=
「オリジナルのような超ソフトなサスペンションを採用してほしいな。最近はソフトな乗り心地の車なんて見かけないし、ライバルだらけの市場で差別化するにはいい方法だと思うんだが」
「ステランティスもついに、ブランドへの忠誠心なんてものはもう存在しなくて、退屈なSUVを量産するだけじゃダメだって気づき始めたか。たぶんいい傾向だろうけど…でも、あの1930年代の波板ボディのデザインを2030年にどうやって持ち込むつもりなんだろうな」
「数年前は古い名前を復活させるレトロ路線には進まないって言ってたのにな。ルノーのR5(サンク)の成功がかなり影響してるんだろう。あとVWから『IDビートル』が出るのも時間の問題か」
「こっち(ドイツ)じゃ、2CVは愛着を込めて『エンテ(アヒル)』って呼ばれてるよ」
「これ、最初のE-Car(低価格EV)として2028年に出るんだな。タイミング的には筋が通ってる。同じプラットフォームでフィアット パンダ(グランデじゃないほう)が出るのも確実だし」
「結局、プジョー2008やオペル フロンテラをベースにした小型クロスオーバーになるんだろうけど、シトロエンだから少しは面白みがあるかもな」
↑「ああ、でもそれじゃオリジナルの革新的な精神には到底及ばないよな。シトロエンはこれまでずっとレトロ路線を拒んできたのに、ルノーの成功で明らかに方針を変えたってことだ」

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