フランスの至宝、DSオートモビルから美しさと知性を兼ね備えたCセグハッチバック「N°4 ETOILE HYBRID」が放たれた。伝統の職人技と最先端の48Vハイブリッドが交差するこの一台は、単なる移動の道具ではない。我々トップギア読者の知的好奇心を刺激してやまない、走る前衛芸術の全貌をお届けする。
自動車を単なる機械の集合体だと考えるなら、フランス車を選ぶ理由は乏しいかもしれない。我々トップギアの読者諸氏も、ドイツ車の精密なエンジニアリングや、英国車の伝統とクラフトマンシップには一家言あるだろう。しかし、クルマに「哲学」や「美学」というスパイスを求めるとき、DSオートモビルの右に出る者はいない。素材選びから仕上げに至るまで、美の追求を極めるフランス伝統の職人技術「サヴォア・フェール」を礎とする彼らのクルマ作りは、常に独特の魅力を放っている 。今回発表された新型車は、単なる移動手段であることを拒絶し、まるでルーヴル美術館に展示される彫刻のような存在感を放っている。日常の足にこそ、最高のアートと最新のエコ・テクノロジーを。そんな我々の知的好奇心をくすぐる、フランスからの最新の刺客について紹介しよう。
Stellantisジャパン株式会社は、2026年5月13日より、DSオートモビルのCセグメントハッチバックモデル「N°4 ETOILE HYBRID(ナンバー フォー エトワール ハイブリッド)」を全国の正規ディーラーにて発売した 。このモデルに冠された「N°」という新たな命名理念は、フランス語で「番号」を意味し、本質的な美しさや秩序、品格を端正に表現するブランドの新たなアイデンティティである 。
エクステリアは、アバンギャルドなデザインと精緻なライティングシグネチャーにより、強い存在感を放つ新しいフロントフェイスが形作られている 。バンパー両端から中央へと集まる光のラインがDSロゴと一体となり、フロントを一文字に結ぶような印象的なデザインを形成する 。リアセクションにおいても、厚みを抑えスリムに仕立てられたフルLEDテールランプが、ブラックおよびスモーククロームのひし形を基調としたスケールパターンとともに、奥行きのある美しい表情を描き出している 。そこに組み合わされる足元は、新デザインの19インチ「LIMA」アロイホイールだ 。深みのある光沢をまとったブラックオニキス調の仕上げとダイヤモンドカットによる精緻な造形が特徴だが、幅を抑えたタイヤとの組み合わせで空力性能の向上と転がり抵抗の低減を実現しているあたり、ただ美しいだけでなく工学的なアプローチも抜かりない 。
インテリアに目を移すと、そこはフレンチラグジュアリーの気品を体現する空間となっている 。ブラックのアルカンターラ素材を随所にあしらい、乗員を柔らかく包み込む 。ドアトリムやエアベントにはパリの伝統装飾に着想を得た「クル・ド・パリ」パターンが施され、精緻な意匠が光る 。フロントシートには高密度フォームが採用され、長距離移動での疲労を軽減するという 。機能面でも、10.25インチのデジタルインストルメントパネルを採用し、ヘッドアップディスプレイとの連携や、好みに応じたレイアウトのカスタマイズが可能となっている 。
注目のパワートレインは、静粛性と滑らかな走行フィールを高次元で両立する48Vハイブリッドシステムを搭載する 。1.2Lガソリンターボエンジンに、15kWの電動モーター、そして6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、システム合計最高出力は145psを発生する 。このシステムは発進や加速時のモーターアシストだけでなく、市街地などでのモーターのみによる電動走行も可能としており、WLTCモードで20.1km/ℓという高い燃費性能を誇る 。
メーカー希望小売価格は6,250,000円(税込)に設定されている 。さらに今回の発売を記念し、スライディングガラスルーフを特別装備した「N°4 ETOILE HYBRID Launch Edition」が26台限定で用意された 。こちらはボディカラーに「クリスタルパール」と新色の「カシミア」が各13台ずつ設定され、価格は6,440,000円(税込)となっている 。
効率やスペックの数字だけを直截的に追い求めるなら、他にも選択肢はあるだろう。しかし、ダッシュボードに刻まれた「クル・ド・パリ」の冷たい金属の感触や、夕暮れの街に浮かび上がる幾何学的な光の軌跡に心を奪われる大人にとって、この「N°4 ETOILE HYBRID」は極めて魅力的な存在となるはずだ。高度なエンジニアリングを声高に主張するのではなく、極めてエレガントなフレンチ・スーツの裏地にそっと忍ばせる。これこそが、成熟したエンスージアストがガレージに収めるべき、粋なCセグメントの姿ではないだろうか。
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