販売不振に悩むフランスの高級車ブランド「DS」が、再成長に向けた抜本的な新戦略を打ち出した。新型クロスオーバー「DS No7」の投入を皮切りに、ブランド再生の鍵として浮上しているのが、かつて爆発的なヒットを記録した3ドアハッチバック「DS3」の魂を受け継ぐ新型コンパクトカーの計画だ。グループ内の他ブランドがひしめく小型車セグメントにおいて、DSはレトロアイコンを現代に蘇らせることで「魅力的な提案」を市場に突きつけようとしている。
DSの代表であるザビエル プジョーがブランドの舵取りを任されてから1年。当時、ブランドは販売不振という窮地に立たされていた。新型クロスオーバー「DS No7」の初披露に合わせて、彼は軌道修正に向けた戦略を語った。その話の中で、彼は2010年代初頭に大成功を収めた3ドアハッチバック「DS3」を彷彿とさせる新型車の存在を強く示唆している。
トップギアがこのインタビューを始めた当初、正直なところ私は懐疑的だった。半年前、英国で右ハンドルの「DS No8」に試乗したものの、それ以来一度も公道で見かけていないからだ。彼にその懸念を伝えると、彼は「ロングレンジ仕様のバッテリーが不足していたが、現在は工場がフル稼働している」と反論した。
プジョー氏(そう、彼はかの有名なプジョー一族の一員だ)は、DS No7が強力なベストセラーになると予測している。実際、販売終了となったDS7は、ブランド全体の販売台数の半分を占めていたのだ。
では、次はどうなるのか? あの魅力的な「SM」コンセプトの復活は? 彼はそのコンセプトを愛しており検討もしたというが、「DS No8の価格を上回る車を作るのは間違いだろう」と語る。
では、DSの価格帯のもう一方の端はどうか? 現行のDS3クロスバックはすでに登場から7年が経過しており、通常なら1年後には次期型が出るはずだ。しかし、彼は次の小さなクロスオーバーの話をあえて避けた。プジョー、オペル(モッカ)、フィアット(600)、アルファロメオ(ジュニア)といったグループ内の他ブランドが既にこのセグメントを埋め尽くしていることを考えれば、無理もない。さらにシトロエン C3 エアクロスやボクスホール フロンテラといった低価格プラットフォームの兄弟車も存在する。
「レトロなアイコンを振り返ると、最大の成功例はどれも小型車から始まっています。ルノー 5も、ミニもそう。DS3はアイコニックな存在でしたし、我々の心の中には常にそのイメージがあります」
「私がDSに加わったとき、誰もがオリジナルのDS3の話をしていました。我々は今もそれに並ぶものを模索しています。それは、非常に『魅力的な提案(Striking offer)』になるはずです」
その技術はモダンなものになるだろう。ステランティス グループは、EVやハイブリッド駆動に対応した全く新しいプラットフォーム「STLA Small」を開発中だ。次世代のプジョー 208に続いて、小さなDSはこのプラットフォームをいち早く採用する車の一つになるだろう。
とはいえ、DSが登るべき山は険しい。親会社ステランティスがこのブランドに対して熱心だったり冷淡だったりしたことは疑いようがない。一時は、カルロス タバレス前CEOが「結果が出なければブランドを閉鎖する」と脅しをかけたことさえあった。
プジョー氏は、投資不足が販売に影響したことを認めている。「4年間、新型車を投入していませんでした。今では1年に3台も出しています」彼が指すのは、DS No8、DS No7、そしてDS4のマイナーチェンジ版である「DS No4」のことだ。
トップギアの予測では、DS No8および発表されたNo7の英国価格は下がるはずだ。これらのロングレンジ版のバッテリーを製造する工場はフランスにあり、車両自体はイタリアで組み立てられる。この体制であれば、おそらく全額の助成金(3,750ポンド/80万円)を受けられるはずだ。
ちなみにDSは「DS No3」という名称の権利も持っている。実際、No1から順にすべて抑えているが、「No5」だけはシャネルが香水用としてずっと昔に商標を登録してしまっているため、使えないのだ。
DSが気になった方へ
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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「また今日も、ステランティス傘下の苦境に立つブランドが起死回生を狙っているっていうニュースか。目新しさゼロだな」
「DSのクロスオーバーが売れてないってこと?」
「エンフィールド(※古い英車メーカー)と組んで新しい『No4』を作れよ。誰か聞いてるか?」
「あるいは『No2』にするとか(実際、彼らは『No5』でシャネルに喧嘩を売るなど、『No x』をたくさん作ってるしね)」





