フォード マスタング GTD コンペティションが、ニュルブルクリンク北コースで6分40秒8を記録した。2024年の6分57秒6から2年連続の記録更新で、2026年は実に11秒という大幅な短縮を達成。プロダクション前/プロトタイプ クラスの総合順位では、ポルシェ 919 エボ、VW ID.R、フォード GT Mk IV、小米SU7ウルトラ プロトタイプ、ロータス エヴィジャ Xに続く6位——量産化後はメルセデス AMGワンの次の7位相当となる見込みだ。スーパーチャージャー付き5.2リッター V8のさらなるパワーアップ(829PS超)、エアロダイナミクス強化、マグネシウムホイール、カーボン バケットシート採用などにより元々の重量約1,970kgを削減。「GTD コンペティション」と改名されたこのモデルは、限定台数での市販化が予定されている。
2024年、フォード マスタング GTDはニュルブルクリンク〔※ドイツ西部のアイフェル山中にある世界屈指のサーキット。全長約20.8kmの「北コース(ノルトシュライフェ)」は「グリーンヘル(緑の地獄)」と称される過酷なコースで、量産車のラップタイムはそのクルマの性能を示す世界共通の指標として権威を持つ〕の、軽くチャレンジングなレイアウトを6分57秒6でひとまわりした。当時それはアメリカ車によるコースレコードだった。
2025年、フォードはさらに速くなった。エアロ強化、パワーアップ、そしてサスペンション…強化を経て、GTDは6分52秒を刻んだ。これは十分すぎるほど称賛に値するタイムだ。
そして2026年、ヘッドラインを先に読んでしまった諸氏には最長かつ最も驚きのない前置きになって申し訳ないが——フォードはこの野性的なGTDを総合2位の座へと完全に叩き込んだ。タイムは6分40秒8。まあ、「ほぼ」そうなのだが、それについては後で説明しよう。
「『ゲームオン』と言った時、本気だった」とフォードのCEO、ジム ファーレイ〔※2020年よりフォード モーター カンパニーのCEOを務める。電動化と高性能車戦略を牽引している〕は語った。「マスタング GTDは常に、GT3レーシングカーと公道走行可能なスーパーカーの世界を橋渡しすることを目的としていた。そしてGTDコンペティションはそれをさらに高みへと引き上げ、欧州のエリートたちを夜も眠れなくさせる存在であり続ける」
そう——GTDは今や「GTD コンペティション」となり、「スーパーカー」とも呼ばれるようになっている。この新名称には、あの——もう一度大きな声で言おう——巨大サーキットで丸ごと11秒を削り取るための大量の追加改良が伴っている。
スーパーチャージャー付き5.2リッター V8はさらにパワーアップされたが、具体的な数値は非公表——ただ元々の829PS〔※815bhp〕より「多い」とだけ言われている。エアロも強化されてダウンフォースが増加(ダイブプレーンの追加、エアロディスク、リアウイングの改良)。
さらにフォードは「ハイパフォーマンス」タイヤ、マグネシウム製ホイール、カーボン バケットシート、軽量ダンパー、そして重量削減のための「追加措置」を投入している。これらはすべて意味のある改良だ——というのも、ジムで鍛えあげた体格に見えて、GTDは実のところかなり重い。元々は2トン弱(1,970kg)だったのだ。フォードは現在の重量を明らかにしていないが、「それより少ない」と言えばまず間違いない。
それでもそのフラつきを抱えながら、「マスタング GTD コンペティションはニュルブルクリンクのプロダクション前/プロトタイプ クラスの順位表で6番目に速いタイムを記録した」とフォードは述べている。そう——技術的にはまだ量産車ではないのだが、フォードはGTD コンペティションを限定台数のスペシャルエディションとして市販化する計画を持っているため、近いうちにそうなる。
現時点での順位は以下の通りだ:ポルシェ 919 エボ〔※ポルシェのWEC(世界耐久選手権)プロトタイプレーサーの改良版。919 Hybridの規制撤廃仕様〕(5分19秒5)、フォルクスワーゲン ID.R〔※VWの電動ピルエットレーサー。2019年にニュルの電動車記録を樹立〕(6分05秒3)、兄貴分のフォード GT Mk IV〔※2023年に登場したフォードGTの最終進化型サーキット専用モデル〕(6分15秒9)、クレイジーな小米〔※シャオミ〕SU7 ウルトラ プロトタイプ〔※中国の家電・スマートフォンメーカー小米が作った高性能EVのプロトタイプ仕様〕(6分22秒)、ロータス エヴィジャ X〔※英国ロータスの全電動ハイパーカー〕(6分24秒)、そしてポルシェ 911 GT2 RS MR〔※MRはマンタイ レーシング仕様。ニュルの量産車最速記録を数年間保持していた〕(6分40秒3)——の後ろだ。
しかし量産車となった暁には、技術的には……メルセデス AMG ワン〔※メルセデスのF1ハイブリッド技術を搭載した公道走行可能なハイパーカー〕(6分29秒)の後ろに位置することになる。そしてさらに11秒削ることができれば——首位に立てる。もちろんそれは大きな「もし」だが、ファーレイは確かに「ゲームオン」と言ったのだから……
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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「コーナーリングではGT3 RSマンタイ〔※ポルシェ 911 GT3 RSのマンタイ レーシング(ドイツのポルシェ公認チューナー)仕様〕と互角の速さだったが、パワーははるかに上だった。900PS超だと思う。それにしても、あの『ハイパフォーマンス』タイヤって何を使ったのか一切言及がないのが気になる」
「GTDがあんなに重い車だったことを忘れていた。そう考えると、このタイムはさらに印象的だな。まあ、俺たちほとんど全員には縁のない話ではあるけど、それでもフォードにとって大きな自慢のタネには違いない」





