新車価格が高騰する今こそ、中古車に目を向けるべきだ。英国の中古車市場では、わずか2000ポンド（39万円）以下でジャガーのステーションワゴンやV6搭載のベンツ、そして永遠に壊れないホンダ アコードが手に入る。維持費のリスクを冒してでも手に入れる価値のある、6台の「格安ヒーロー」たちを紹介する。
ジャガー Xタイプ エステート
そう、BMW 3シリーズ ツーリングを選んだ方が賢明だ。だが、誰もがそれを買っている。そう、これの中身はフォード モンデオ（※1）だ。だが、モンデオは良い車だった。トップギアは長い間、この古いXタイプに愛着を持ってきた。あの故エリザベス女王2世もそうだったように。もし女王陛下にとって十分な車だったのなら、まあ、そういうことだ。
これが2,000ポンド（39万円）のV6だ。
レクサス IS 250
「BMW 3シリーズではない車」の周りをうろついている間に、ここに走行距離12万3000マイル（19万8000km）、マニュアルギアボックス、ガソリンエンジンを搭載した小型の後輪駆動レクサスがある。我々の古き友人、ISだ。「いつも花嫁付添人で、決して花嫁にはなれない（※2）」といった類の車である。おそらく、永遠に壊れないだろう。
これが1,995ポンド（38万9000円）の赤いヤツだ。
メルセデス・ベンツ Cクラス
ここではちょっとしたテーマが出来上がりつつあると言えるだろう。そう、走行距離は天文学的だが、このお買い得なC230の鼻先にはV6がぶら下がっている。つまり、ドイツ製の使い込まれた馬が200頭詰まっているということだ。ボタンもたくさん付いているぞ。
きっかり1,957ポンド（38万1000円）の紫色のベンツがお好みであることを願う。
アルファ ロメオ 159
そう、トップギアはこれが「安い中古のアルファロメオ」であることを痛いほど承知している。走行距離わずか7万9000マイル（12万7000km）、「コンディション良好」と記載され、新車からのオーナーはわずか2人、そしてその美しい鼻先の下に16バルブの1.9リッター4気筒エンジンを搭載している…という情報をどう扱うかは、完全にあなた次第だ。
少なくとも、一見の価値はあるだろう？
ホンダ アコード
当局に通報せよ――こいつは本当に「盗み（のような安さ）」かもしれない。使い込まれた2.0リッターVTECホンダ、マニュアルギアボックス、過去のオーナーは2人、整備記録は「良好」、全体的なコンディションも良い。それがたったの1,500ポンド（29万円）強だ！ いや、パーティーに招待されることはないだろう――ホンダ アコードだからな。だが、参加者全員をパーティー会場まで運び、連れ帰ることができるだろう。世界の終わりが来るまでずっと――ホンダ アコードだからな。
BMW 3シリーズ
これ以前の5台が必死になって打ち負かそうとした1台を、特集しないわけにはいかないだろう。そう、ネットの個人売買サイトには古いビーマー（BMW）が山のように溢れているから、好きなものを選べばいい。我々が選んだのは、少し人気のないE90型セダンの6気筒モデルだ。E46ほど楽しくはないが、それでも真剣に良い車であることに変わりはない。
【補足事項】
※1 モンデオ (Ford Mondeo): フォードが欧州で販売していた中型セダン。ジャガーXタイプはこのモンデオとプラットフォームを共有していたため、当時は「高級なモンデオ」と揶揄されることもあった。
※2 いつも花嫁付添人で…: 英語の慣用句で「実力はあるのに、あと一歩で主役（優勝者）になれない存在」を指す。このクラスでは常にBMW 3シリーズが王者（花嫁）であり、レクサスISは常に2番手（付添人）だったという皮肉。
公道F1カー頂上決戦 AMG ONE vs ヴァルキリー／ディアブロ／日本のガレージ：トップギア・ジャパン 070
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=海外の反応=
「アルファ159を「一見の価値あり（worth a look）」と表現したのは正確だな。確かに「見る」分には最高に素晴らしいが、「所有する」となると話は別だからな…」
↑「特にイタリアの排気量税対策スペシャルの1.9リッターだと余計にな。まあ、少なくともパワーが出てる方のチューニング版みたいだが」
「確かに車体は安いが、覚えておくべきことがいくつかある。ほとんどの車は年間の道路税（自動車税）が高い。排出ガス区分にもよるが、300ポンドから400ポンド（6万～8万円）、あるいはそれ以上かかる。だから車体が安くても、それが俺を躊躇させる一つの要因だ。それに保険料もかかるし、メンテナンス費用は別だ。特にベンツは信頼性が高いとは言えないし、ジャガーは中身がモンデオだということを忘れるな。特にディーゼル仕様だった場合、クラッチやフライホイールの問題で悪名高い。それでもお買い得だと思うか？ 考え直した方がいい」
↑「300～400ポンドなんて、そこそこ現代的な車のローン1ヶ月分だろ。もっと税金の安いディーゼルや低出力のガソリン車も選べるが、楽しむには金がかかる（Pay to play）もんさ。
保険？ あんた古い車をあまり所有したことがないんだな。車両価値が低いから、軽いひっかき傷でも全損扱いになりやすい。保険会社があまり支払わなくて済むから、保険料はたいていかなり安いんだよ。俺のE90 330i（BMW）は、南西部在住の39歳男性、年間8,000マイル走行で、今年は250ポンド（4万9000円）だったぞ」
↑「俺には「中身は〇〇だ」っていう批判が理解できん。まるで全てのメーカーがバッジを付け替えるだけで車を作ってると思ってるみたいだ。
あるメーカーはそのレベルの「エンジニアリング」や、マトリョーシカ的なデザインアプローチを完成させてるかもしれないが、そうじゃないところもある。
ジャガーXタイプの経験はないが、モンデオとプラットフォームを共有していたボルボS60なら持ってる。
構造的な錆？ なし。
クラッチ/フライホイール？ まだオリジナルだ。エンジン、ギアボックス、排気系、燃料タンク、高圧燃料ポンプもな。一度燃料を入れ間違えられたにも関わらずだ。この車は1月で登録から15年になる。
このリストにボルボV70やローバー車が入っていないのは驚きだ」
↑「俺の経験上、みんな安い税金の車を買うために、その差額の5倍くらいの車両価格を払ってる気がするな。だから、この価格帯なら、車両が安くて税金が高い車を選んだ方が結果的に得かもしれないぞ。
「特にベンツは信頼性が高いとは言えない」
アルファ159が候補に入ってる記事でそれを言うか！？ 😉
追記：そのベンツの広告を見てみたが、あんたの言う通りだ。あまりにボロいから、これならアルファの方がマシかもしれん」
「金曜日だというのに、2000ポンドのボロ車の記事を読んでる俺。
ここはトップギアなのか、それともPistonHeadsの『今週のシェッド（ボロ車）』コーナーなのか？」
