シトロエンが「全開」で挑む最新コンセプトカー「エロ(Elo)」が公開された。ハッチバックサイズのボディに、マクラーレンF1のようなセンタードライビングポジションと最大6人の乗車スペースを確保。車中泊も可能な「車輪のついたタイニーハウス」は、電気自動車時代のMPV復権を狙う。
それは普通のハッチバックよりも大きくない。最大6人まで座ることができる。中で寝ることもできる。映画も見られる。そして、ドライバーは真ん中に座れるのだ! まるでマクラーレン F1やGMA T.50(※1)のように!
ようこそ、「全開のシトロエン」へ。この新しい「エロ(Elo)」コンセプトの、楽しくファンキーな姿がそれだ。この車は、フランスの自動車メーカーのDNAを電気の「エネルギーの泡」に包み込み、TGのお気に入りの芸術形式の一つであるMPV(マルチ・パーパス・ビークル)に、フレッシュなオレンジ色の命を吹き込むと言われている。
これは「専用」の電気プラットフォームに基づいており、モーターはリアアクスルにボルト止めされ、後輪駆動となっている。シトロエンがパワートレインについて明かしたのはそれだけだ。加速も、馬力も、最高速度もなし。まあ、コンセプトカーだからな。
デザイン要素については情報が豊富だ。例のセンタードライビングポジションは、そう、視界が良好で、回転させて乗客とおしゃべりもできる。だが最も重要なのは、単にクールだということだ。
シトロエンは2022年の「オリ(Oli)」コンセプトのダッシュボードをさらに発展させ、今回は情報をフロントガラス全体に投影し、「浮いている」ように見せている。ステアリングホイールは一本スポークだ。なぜなら、DS(※2)だからだ。
ドライバーの後ろと両側には――まるでマクラーレン F1やGMA T.50のように!――簡単に折りたためる隠しシートが1対ある。そして2列目には、とても快適そうな椅子が3つあり、これらは取り外して屋外用シートとして使用できる。全部で、ドライバーを含めて6つの特等席があるということだ。
このe-MPVへの乗り降りは、反対方向に開くドア(観音開き)を介して行われ、床は完全にフラットだ。なぜなら、電気だから。
見た目は素晴らしい。ホイールは可能な限り四隅に追いやられ、ミラーの代わりに小さなウイングレットがあり、リアにもある。明るく開放的なガラスエリア、陽気な小さな顔、そしてたくさんのオレンジ色。
インテリアはスポーツウェアにインスパイアされているという話があり、2つのマットレスはデカトロン(※3)がサーフボードやカヤックに使用しているインフレータブル素材で設計されている。映画を見るためのプロジェクションスクリーンや、移動中に膨らませる必要がある…「モノ」を膨らませるための車載コンプレッサーもある。
モバイルオフィスに変えることさえできる。ドライバーの椅子は、タブレットを保持する小さなデスクをサポートできるからだ。
「これは、100年以上にわたるブランドのDNAであり、私が今後数年間で育みたいと考えているすべての要素――創造的、大胆、アクセスしやすく、責任感があり、独創的で、ウェルビーイングに専念すること――を満たしています」と、シトロエンのボス、グザヴィエ シャンドンは語った。
さあ、みんなご一緒に。「我々は何が欲しい?」「キュートな電気MPVだ!」「いつ欲しい?」「1月9日のブリュッセルモーターショーでデビューした後、すぐだ!」
【補足事項】
※1 GMA T.50: 天才設計者ゴードン・マレーが手掛けたスーパーカー。マクラーレンF1と同様に、運転席が中央にある3人乗りレイアウトを採用している。
※2 DS: シトロエンの名車「DS(1955年発表)」のこと。一本スポークのステアリングホイールが象徴的な特徴だった。
※3 デカトロン (Decathlon): フランス発祥の世界最大のスポーツ用品チェーンストア。日本にも展開している。
シトロエン、運転席が“真ん中”の新型EV「エロ(Elo)」発表! マクラーレンF1方式の6人乗り「走るタイニーハウス」
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=海外の反応=
「是非頼むよ。なんて斬新なコンセプトなんだ。これこそ欧州が必要としてるものだ」
「前面衝突時の衝撃吸収ゾーンは、ドライバーの足そのものになりそうだな」
「極めて醜い。最近はマグマGTやスバル STI ワゴンのようなコンセプトがあったから救われてたけど、そうじゃなきゃ、ここ数年のコンセプトカーのほとんどは完全なる失敗作ばかりだ」
「これ大好きだ。センタードライバーズシートってだけで、喜んで所有したいね」
「めっちゃカワイイ」




