JMS 2025で発表されたレクサスの怒涛のコンセプトカー群。誰もが感じた違和感、それはあの巨大な「スピンドルグリル」が無かったことだ。その裏には、豊田章男会長自ら下した「なぜ毎回同じデザインなのか?」という問いと、「スピンドルの殻を破るように」という衝撃の指令があった。なぜレクサスは、10年以上続いた象徴を捨てるのか? その真相と、ブランドの新たな顔に迫る。
先日の東京モビリティショーで、レクサスはコンセプトカー狂気の沙汰を演じた。6輪のLSバンがあった。マイクロLSの一人乗りポッドもあった。実際にはクーペではなかった、LSクーペも。そして、自動航行するカタマランヨットも。さらに、スポーツ コンセプト スーパーカーもだ。
マジな話、レクサスのデザインスタジオは、クリスマス前、最後の買い物日のオックスフォードサーカス(ロンドンの中心部にある、非常に混雑することで有名な交差点)よりも忙しかったに違いない。
しかし、これらすべての創造物から、何かが欠けていた。レクサスのトレードマークが。2011年のLF-Ghコンセプトカー、そして2012年のGSサルーンに初めて適用されて以来、あの角張った「スピンドル」グリル (Spindle Grille:糸巻き(スピンドル)形状のフロントグリルで、2012年のGSから採用されたレクサスの象徴的なデザイン。そのアグレッシブな見た目は、長年にわたり賛否両論を巻き起こしてきた)は、すべてのレクサスたちのフロントで、アウディを出し抜くほどの、純然たるメッシュのデカさ自慢を繰り広げてきた。
だが、新しいコンセプトのどれ一つとして、トヨタの機織り、織機製作、そして繊維製造の歴史にインスパイアされた、あの巨大な口を備えてはいなかった。代わりに、それらはLEDストリップで、その輪郭をなんとなく参照しているだけだ。そして、それには非常に正当な理由がある。大ボスが、デザインチームに「スピンドルから離れろ」と告げたのだ。
東京モビリティショーで語ったところによると、レクサス デザイン統括部長の須賀 厚一氏は、トップギアにこう語った。「我々がスピンドルグリルを始めた時、すべてのクルマにそれを付けました。すると、豊田 章男会長が『なぜ君たちは毎回同じデザインをするのかね?』と尋ねられたのです。ホントですよ!」
「彼は私に『君はスピンドルの殻を破るべきだ』と言いました。そこで我々はLBX(2023年に発表されたコンパクトクロスオーバーSUV。スピンドルグリルを再解釈した「ユニファイドスピンドル」と呼ばれる、ボディと一体化した新しいフロントデザインを初めて採用したモデル)をデザインし、徐々にスピンドルの表現を進化させ始めました。それ以来、我々はそのアイコンを取り入れつつも、異なる実行方法を試みてきました。そして、これが新しいデザイン、新しい提案に繋がるのです」
EVはそれほど冷却を必要とせず(そして理想的には航続距離を助けるために空力抵抗を避けたい)、レクサスはより流線型のデザインに移行するのかと尋ねられると、須賀氏はこう答えた。「人々は『顔』に、何かが足りないと感じています」
「もちろん、我々はグリルを持つ電気自動車としてRZを創造しましたが、人々はもっとディテールのある何かを求めています。だから、我々は別の新しい解決策を見つけなければなりません。それが、我々がデザインしているものなのです」
レクサスが、その超攻撃的で複雑なグリルを捨て、よりフレンドリーな見た目の何かに移行するのは、正しいことだろうか?
【JMS 2025】レクサスの巨大グリル、豊田章男会長の鶴の一声で廃止へ!「スピンドルから脱却せよ」
400号記念:UK400マイルロードトリップ/フェラーリ F80/フェラーリハイパーカー:トップギア・ジャパン 069
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=海外の反応=
「スピンドルはクソだったな。
アキュラのV字の出っ歯みたいに、デザインを台無しにしてた。
会長の意見には、全くもって同意だ。
レクサスの新しい顔が楽しみだ」
「変更には賛成。クルマは素晴らしいのに、あの巨大な「スピンドル」はひどい」
「今のグリルが付いたレクサスのSUVは、コレクターズカーになって、ものすごい価値が出るだろうぜ!会長は以前から退屈なことを言うからな」
「良いアドバイスだ。なにしろLC500は、スピンドルグリルが導入されて以来、俺が「グリルがデザインを完全に台無しにした」と思わなかった唯一のレクサスだからな(もっとも、公平を期すなら、俺はたいていクルマの他の部分のデザインも嫌いだったが)」
「巨大なグリルに反対する論拠は、歩行者の安全だろう。どうやったら、あのでかくて巨大なグリルが、歩行者やサイクリストへの傷害を最小限に抑えることに準拠できるというのだ?」
「素晴らしい! スポーツクーペと、ピープルキャリア/ミニRVは最高にイケてる! ピープルキャリアは超未来的で、中国からの驚くべき車両のいくつかに拮抗するために必要になるだろう。クーペの、引き出しのようなスライド式テールゲートが大好きだ。素晴らしいアイデアだ!」
↑「言い忘れた。過去のひどいグリルども、せいせいしたぜ。アウディとBMW? 次は君たちの番だ」




