【JMS 2025】日産:アルファードよ、震えて眠れ! 16年ぶり新型エルグランド、ついに降臨

JDMミニバンの王が、16年の沈黙を破りついに帰ってきた。ジャパンモビリティショー2025で世界初公開された4代目日産エルグランドは、日本の伝統技術「組子」をモチーフにした圧巻のデザインと、最新のe-POWER 4WDを搭載。英国の輸入業者が電話をかけまくっている中、打倒アルファードへの逆襲が今、始まる。

日産が最近、苦戦を強いられているという話は聞いたことがあるかもしれない。さかのぼること5月、同社はいくばくかの現金を捻出するための必死の試みとして、世界で2万人の人員削減と7つの工場の閉鎖を行うと発表した。

そして、クルマを売るための試みとして、その時また、ひどいタイトルの(ああ、我々もその皮肉は分かっている)『Re:Nissan』リカバリープランの一環として、「強力なネームプレートを持つ、日産の象徴的なモデル」にのみ集中すべきだと決定したのだ。

さて、ここにそのネームプレートの一つがある。新型、4代目の日産 エルグランドだ。母国市場でトヨタ アルファードと競合する、輝かしいほどJDMスペック(日本国内市場のこと。海外の自動車ファンからは、日本国内でのみ販売される、ユニークで高性能なモデルを指す言葉として使われる。エルグランドはその代表格)なミニバンである。我々には、英国の輸入業者たちが、すでに電話回線を温めているのが聞こえてくる。

現行車が2010年から販売され、いくらかの新鮮さを保つために数回のフェイスリフトが行われただけだったことを考えると、この4代目エルグランドは長らく待ち望まれた一台だ。しかし、素晴らしい見た目ではないか? 2023年のハイパーツアラー コンセプトにインスパイアされた新型エルグランドは、どうやら、日本の木工技術である組子(釘を使わずに木を組み付けて、幾何学的な文様を作り出す日本の伝統的な木工技術)にインスパイアされた、斑点模様の顔を持つ、日産の「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」デザイン言語を展開しているようだ。

その顔は照明と一体化し、全幅にわたるライトバーを伴っている。一方、サイドとリアは伝統的に箱型だ。室内空間にとっては朗報である。おお、そして、ここで見られる2つの色は、下が「フジ ドーン(富士の夜明け)」、上が「シゴク(紫黒、優雅さと高貴さを象徴するという)」だと聞いている。

エルグランドは、日産の最新のe-POWERハイブリッドシステムを搭載し、また、アップデートされたe-4ORCE全輪駆動システムも装備される(e-POWERはエンジンを発電専用に使い、モーターのみで走行する日産独自のハイブリッドシステム。e-4ORCEは、そのモーター駆動を活かした、緻密な制御が可能な電動四輪駆動技術)。これは、1.5リッター3気筒ターボガソリンエンジンを搭載することを意味するはずだが、しかし、そのエンジンが実際に車輪を駆動することはなく、代わりにそのパワーを小型バッテリーに送り、それが今度は2つの電気モーターを駆動するのだ。そして、いや、四輪駆動はオフロード性能を提供するためにあるのではない。リアモーターの存在が「加減速時の車両のピッチングを抑制し、スムーズで快適な乗り心地を提供する」ためだと、我々は聞かされている。それこそ我々が聞きたかったことだ。

我々はまた、ボディロールを抑制する「インテリジェント ダイナミック サスペンション システム」も約束されている。そして、時速50km未満でのハンズオフ自動運転技術も搭載されるだろう。

室内は予測通り豪華で、2列目には「ゼログラビティ キャプテンチェア(NASAの理論に着想を得て、身体への圧力が最も少なくなる「中立姿勢」を保てるよう設計されたシートのこと)」が、そして前方にはメーターディスプレイとインフォテインメント用の14.3インチスクリーンが2つ備わっている。また、たくさんのレザーと、ちょっとしたウッド、そして64色のアンビエント照明と、オプションの22スピーカーBoseサウンドシステムもある。日本は本当に、ミニバンをちゃんとしたものに仕上げるなあ。

新型エルグランドは2026年夏に母国市場で発売される。そして我々は、今回こそ、これが正式に我々の国の岸辺にたどり着くことを、心から願っている…
400号記念:UK400マイルロードトリップ/フェラーリ F80/フェラーリハイパーカー:トップギア・ジャパン 069

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=海外の反応=
「ゼログラビティチェアってことは、エアホッケーのテーブルみたいに、下からのそよ風で重力に逆らって、股間を適切な周辺温度に保ってくれるってことかい ?」
「こんなの好きになるはずないんだが、好きだ。すごく。没個性な中国製SUVより、はるかに魅力的でスタイリッシュだ。犬たちのための、レッグレスト付きリクライニングチェアも付いてるしな!!」
「JLR(ジャガー・ランドローバー)はディスカバリーを再発明すべきだな。今やディフェンダーに客を食われちまったんだから、どこへでも行ける4WDバンとしてさ。特別仕様としてキャンピングカーとか、ポータルアクスル付きの本格オフロード仕様とかも作れるだろう」

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【JMS 2025】日産:アルファードよ、震えて眠れ! 16年ぶり新型エルグランド、ついに降臨」へのコメント

  1. エルグランコ2025年11月3日 2:38 PM

    なんともアルファードコンプレックス全開の情けないタイトル

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