880馬力で最強のプラグインハイブリッドV6フェラーリ誕生!新型296 Specialeが日本初公開

フェラーリ史上最強のV6エンジン搭載、880馬力を誇る「296 Speciale」がついに日本初公開。圧倒的軽量化と空力性能で、走りの頂点へ。

クラシックCASIOなら公式CASIOオンラインストア
外車限定の車買取サービス【外車バトン】


フェラーリ ジャパンは、2025年6月21日に、ミッド リアエンジン プラグインハイブリッドベルリネッタの最新スペシャルバージョンモデル、296 Specialeを日本で初披露した。このモデルは、日本で10回目の開催を迎えるフェラーリ レーシング デイズ2025に合わせて、富士スピードウェイで公開された。

296 Speciale は、ドライビングの興奮を追求したプロダクションモデルの新たな基準となることを目指して開発された。これは、過去のChallenge Stradale、430 Scuderia、458 Speciale、488 Pistaといったフェラーリのスペシャル バージョンという特別な系譜に連なるモデルだ。オリジナルの296 GTBの性能を大幅に増大させただけでなく、予測可能で直感的に操れる感覚が加わり、敏捷性、ターンイン時の応答性、安定性において他を凌駕する驚異的な能力を誇る。究極のドライビングスリルを求めるフェラーリスタのために生まれ、ドライビングの楽しさに関してフェラーリのプロダクションモデルの新たな頂点に位置づけられている。

購入後も安心してパフォーマンスと安全性を維持できるよう、フェラーリは 296 Speciale に7年間の純正メンテナンスプログラムを提供している。このプログラムには定期点検やメンテナンスが含まれ、純正パーツの使用が保証される。

296 Speciale のパフォーマンスは、複数の革新的な技術によって極限まで高められている。プラグインハイブリッドパワートレインの総最高出力は880 cvに達し、これは296 GTBと比較して50馬力向上している。この出力は、フェラーリの後輪駆動プロダクションモデルとしては史上最高だ。

リア ミッドシップに搭載される120°V6ツインターボエンジンは、最高出力700 cv(296 GTBのエンジンから37 cv増)を発揮する。比出力はクラス新記録となる234 cv/Lだ。このエンジンの実現には、モータースポーツ、特に296 Challengeの経験が幅広く活用されている。エンジンの制御マップとブースト ストラテジーは296 Challengeから取り入れられ、F1で生まれたノック コントロール システムも採用されている。

軽量化が徹底されており、チタン製コネクティングロッド(従来のスチール製より約35%軽量)、軽量化された窒化スチール製クランクシャフトの採用により、ピストン クランクシャフト コンロッドのアッセンブリー全体で2.2kg削減され、エンジンレスポンスの短縮に貢献している。

エンジンブロックとクランクケースは、ル マン24時間レース優勝車の499Pと同じ手法で機械加工により軽量化され、以前のバージョンより1.2kg削減されている。さらに、シリンダーブロックとシリンダーヘッドのネジやスタッドボルトをチタン製としたことで、1.9kg削減されており、これは公道モデルとしては史上初のソリューションだ。エンジン全体の重量は296 GTBから約9kg削減され、車両全体の重量削減の15%を占めている。

燃焼室の圧力が296 GTBと比較して7%上昇し、タービンハウジングの断熱ソリューションなど、熱管理も最適化されている。また、環境負荷低減のため、鋳造品に再生アルミニウムが広く採用され、構造パーツのCO2排出量を80%削減している。

296 Specialeのエンジンサウンドは、296 GTBの特徴的な音色を継承しつつ、音量が強調され、特に高周波音でハーモニーが豊かになっている。高度な3D音響シミュレーション システムで設計された新しい音響ダクト(296 GTBの2倍に増加)と、V6の心臓部から音をダイレクトに伝達する特許取得のチューブシステムにより、没入感のあるドライビング体験を提供する。

V6エンジンと連携する電気モーターは、新エクストラ ブースト モードで最高180cvを発生する。これは296 GTBを13cv上回るパフォーマンスだ。最大トルクは315Nm。最長25kmの完全な電動走行モードが可能だ。

ステアリングホイールのeマネッティーノで、 eDrive (EV走行、最高速度135km/h)、 Hybrid (デフォルト、効率最大化、最高速度125km/h)、 Performance (バッテリー充電優先、瞬時のフルパワー)、 Qualify (最大パフォーマンス、エクストラ ブースト機能)の4種類の走行モードを選択できる。

フェラーリの8速デュアルクラッチ ギアボックスを継承しつつ、1速から7速までの全ギアで専用の新たなシフトアップ制御プロファイルが開発された。これにより変速時間が短縮され(296 GTBから20%短縮)、パフォーマンスとドライバーとの一体感が向上している。モーターをギアボックスと同期させることで、変速時に起きる加速の急減を補い、さらに刺激的なドライビングを実現している。

革新的な空力ソリューションにより、車速250km/hで435 kgのダウンフォースを発生し、これは296 GTBから20%増加している。296 Challengeで開発 テストされた技術がロードカーに導入され、フロント ボンネットに組み込まれたエアロ ダンパーや、リア バンパーの垂直フィンなどが採用されている。リアボディのサイドウィングは、FXX-Kと296 Challengeのコンセプトを結合して生まれ、ドラッグ低減とダウンフォース発生の二つの機能を併せ持っている。

アクティブ スポイラーは、アクチュエーター制御ストラテジーが全面的に改良され、ロー ドラッグ(LD)からハイ ダウンフォース(HD)への移行時間が50%短縮しただけでなく、新たにミディアム ダウンフォース(MD)仕様が加わり、高速走行時のリアエンドの安定性が向上した。

新しいディフューザーや最適化されたボルテックス ジェネレーターもリアのダウンフォース増大に寄与している。フロント ボンネットには296 GT3と同じようにルーバーが設けられ、タイヤハウス内の圧力を低減し、ドラッグとダウンフォースの両面に有効だ。

ドライビングの興奮を高める上で不可欠な軽量化が徹底され、296 GTBから60kg削減された。その結果、パワーウェイトレシオはわずか1.60 kg/cvとなり、後輪駆動のフェラーリ ベルリネッタとして新記録を樹立している。ボディシェルの一部にカーボン ファイバー、エンジン コンポーネントにチタンが採用されている。

専用のサスペンションセットアップにより、ライドハイトが296 GTBより5mm低くなり、コーナリング時の最大ロール角が13%低減し、限界域での車両挙動が向上している。電子制御式のダンパーは快適性と運動性能を両立する。

最新世代のABS Evoを搭載し、あらゆる路面やグリップ状況でブレーキングの正確性と再現性が高まり(296 GTBから10%向上)、限界域での走行時も予測可能な挙動を確保する。タイヤは、296 Speciale専用に開発されたミシュランのPilot Sport Cup 2 Rが採用されており、ドライグリップ性能と横方向の剛性が最大限に高められている。

フェラーリが定義するドライビングの興奮を構成する5つのパラメーターにおいて、296 GTBから大幅な向上が見られる。横方向加速度は12%向上、前後方向加速度は15%向上、変速時間は20%短縮した。また、ブレーキング性能は10%向上し、エンジンサウンドの質、迫力、音量が大幅に向上している。

パワートレインの出力増大に伴い冷却性能が向上されており、ラジエーターのレイアウト変更やサイズ拡大なしに最大の冷却効率を実現している。フロント ラジエーター ダクトの前面断面積は12%拡大され、ブレーキ冷却も改善されている。フロントではヘッドライト一体型吸気ダクトの断面積増加や、F80と同様のダクト追加によりキャリパーへ直接空気を送り込みる。リアでもダクト断面積が50%増え、冷却用の気流が296 GTBから倍増している。

296 Speciale のエクステリアデザインは、モータースポーツとのつながりを強調し、よりアグレッシブなスタイリングが特徴だ。フロントバンパーは新しいエアロダンパーを組み込むために再設計され、よりシャープなデザインとなっている。リアバンパーと一体化されたサイドウィングがダウンフォースを増大させる効果を持ち、リアスポイラーはアクティブ式で高速走行時の安定性を高める。ホイールは軽量な鍛造アルミニウム製で専用のデザインが施されている。ボディカラーには専用のスペシャルカラーも用意されている。

インテリアは軽量化のためにカーボンファイバーとアルカンターラが多用され、レース志向の印象を与える。シートには軽量なカーボンファイバー製のバケットシートが採用され、高いホールド性を実現している。ステアリングホイールもカーボンファイバー製で、シフトパドルやeマネッティーノなどの操作系が集中配置されており、ドライバーとの一体感を高める。インストルメントパネルはデジタル式で、ドライビングモードや車両の状態に関する情報が表示される。音響面では、新しい音響ダクトの採用と、V6の心臓部から音をダイレクトに伝達する特許取得のチューブシステムにより、サウンドの空間的広がりが高められ、刺激的なドライビング体験が強調されている。

【エレクトリック アワード 2025】ロータス エヴァイヤ/ルノー 4, 5/R32電動化計画:トップギア・ジャパン 067

【tooocycling DVR80】
箱バン.com



トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2025/06/77198/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 067

アーカイブ