0-100km/hが2.78秒とエレトレより速いハイパーGT、新型ロータス エメヤのターゲット層とは?

ロータスの新しい4ドア電気自動車モデル、ハイパーGTのエメヤが日本で発表を行った。エメヤは3タイプ用意されており、価格はエントリーモデルが16,346,000円から。日本での販売戦略についても聞く。

【KINTO】

ロータスの新しい4ドア電気自動車モデル、ハイパーGTのエメヤが日本で発表を行った。エメヤは3タイプ用意されており、価格はエントリーモデルが16,346,000円、充実装備のハイパーGT モデル、エメヤ Sが17,930,000円、フラッグシップモデルのエメヤ Rが22,682,000円となっている。納期は第4四半期からの予定だ。

発表会では、ロータス カーズ アジアパシフィック ミドルイースト&アフリカ プレジデント&CEOのダン バルマー氏、Head of マーケティング&PRのラムジ アタット氏、Head of オペレーションズ(日本/台湾)の寺嶋正一氏がプレゼンテーションを行った。

バルマー氏は次のように語った。
「ロータスは76年の歴史の中で、4ドア車をわずかしか発表してきませんでしたが、エメヤはスタイリッシュなパフォーマンス電気自動車として、多くの最新技術を搭載しています。2021年に発表した、Vision80戦略に基づき、ロータスは変革を遂げています。昨年は、ロータス史上最高の年間売上記録を更新し、NASDAQ上場も果たしました。また、ロータス 原宿のようにアジア地域での新しいショールームのオープンや販売体制の強化行っています。今年第4四半期から、日本の皆様にエメヤをお届けできるのを楽しみにしております」

アタット氏は以下のようなスピーチを行った。
「いつも日本に来ることができるのを楽しみにしております。人生で唯一確かなことは変化であると言われています。ロータスは、変化するお客様のニーズに対応していくことが重要ですが、同時に、創設者であるコリン チャップマンの理念とレガシーを忠実に守り続けることも重要だと考えています。ロータスは、軽量化と走行性能を追求したスポーツカーメーカーとして、常にドライバーファーストであり続けました。そして今、最新の技術と最高の素材、そして76年にわたる経験を生かして、新たなラインナップを拡充しており、それがエメヤです。エメヤは、ロータスの新たな挑戦を象徴する車です。エメヤは、単に速いだけでなく、ロータスらしさを兼ね備えた、テクノロジーの頂点を極めた車です」

エメヤは、ロータス初のエレクトリックハイパーGTであり、ロータスのDNAを受け継ぎながら最新のテクノロジーを結集した車である。高性能と高効率性を重視して設計され、高度なアクティブエアロダイナミクスを採用し、EV業界の新たなベンチマークを打ち立てるものである。

最高出力905hpのエメヤは、0-100km/h加速2.78秒、2.8秒以下という世界トップクラスの加速性能を誇る。エレトレ Rは2.95秒なので、0.17秒とわずかながらエメヤの方が速い。ただし、最高速度は256km/hと、エレトレ Rの265km/hに9km/hの差がある。
また、パワフルかつ効率的オールエレクトリックパワートレインは、EVでありながら、あらゆる速度域において、優れたパフォーマンスとレスポンスを実現している。

ドライバーは、レンジ、ツアー、スポーツ、インディビジュアル、トラックの5つの異なる走行モードを楽しむことができ、走行条件に応じて車高やサスペンション、加速レスポンスを調整できる。

軽量のカーボンセラミックブレーキはダイナミックなハンドリングを支え、コンポーネントの重量を低減している。また、最新のテクノロジーハードウェアや独自のソフトウェアを搭載し、安全性と安心感を提供する。安全機能としては、2つのNVIDIA DRIVE Orin システムオンチップ(SoC)が1秒間に最大30回のデータ処理を行い、34個のセンサーや4つのLiDAR(Light Detection And Ranging)、18のレーダー、計7つの8mpカメラを活用して車両周辺を360度監視する。

航続距離はスタンダードが610km、Sが540km、Rが430km。ちなみにエレトレでは、600km、600km、490kmだ。充電については、400kW(600A 対応)の DC急速充電器を使って、14分で10%から80%まで充電することができ、現在入手可能な EV の中で最速の充電が可能である。新しい冷却システムアーキテクチャも冷却効率を向上させている。

エメヤは内外装のデザインを通じて、先進的なパフォーマンスと技術、芸術性を融合させており、インテリアはラグジュアルで触り心地の良い素材を採用している。また、15.1インチのインフォテインメントシステムは、ドライバーの操作にリアルタイムで反応する。また、カラーバリエーションは6種類あり、インテリアテーマは5種類用意されている。

寺嶋氏にお話を伺った。
―エレトレとエメヤのターゲット層の違いについて
SUVであるエレトレとセダンであるエメヤは、それぞれ特性が異なり、エレトレはオフロードなどに対応する走行性能を持つSUV、エメヤはロータスらしさを体感できるツーリング向けセダンです。ユーザーの用途やデザインの好みで選択が分かれます。SUV人気は高いですが、よりロータスらしさを求めるならエメヤになるでしょう。

―エレトレとエメヤでセッティングは変えているか?
あまり変えておらず、どちらもEVとしての性能を追求したセッティングです。ハンドリングもほとんど変えていないため、どちらにもロータスらしさを感じられます。

―なぜ4ドア車を作ったのか?
ロータスは過去にも4ドア車を作っていたことがあります*。軽量スポーツカーだけでなく、ドライバーが運転を楽しめる車を幅広く研究してきました。ロータスは伝統的に2ドアモデルが多いですが、4ドアも家族で楽しめる車として重要な位置づけです。ドライバーだけでなく、乗っている人たち全員が楽しめる車を作りたいという目的があります。
*ロータス カーズの4ドアモデは、ロータス カールトン(1990-1992)、ロータス エテルネ コンセプト(2010パリモーターショー)がある。

―日本で、エレトレに興味を持っているのはどんな人?
エレトレには既にEVに乗ったことがある顧客が多く、他社からの乗り換えを考えるほか、ロータスへの愛着を持つ顧客が新たに興味を持っていると見ています。

―エメヤのターゲット層は?
ロータスに乗ったことがある人だけでなく、洒落たEVに乗りたいけれど、走りも妥協したくないという新しい層にもアプローチしたいです。

―エメヤはサーキット走行を意識しているか?
はい。サーキットでの使用にも力を入れており、高い性能を持ったEVであることを強調しています。特に900馬力のモデルでもハンドリングは優れています。

―エメヤの開発には、ハイパーカーのエヴァイヤの技術も入っている?
エヴァイアの生産は進んでおり、そのDNAがエレトレにも引き継がれています。

―日本市場での課題は?
日本ではEVへの抵抗感を持つ人もまだいらっしゃいます。車の性能だけでなく、購入後のサポートプランなども充実させていく必要があります。日本市場での認知度向上、アピールに取り組みたいと思っています。

―エレトレとエミーラの価格設定について
エレトレと比べてエメヤの方が、スタンダードモデルの価格が高くなっています。エメヤの機能がエレトレに比べて上回っている部分があるというのが主な理由です。例えば、自動ドアなどの機能がある一方で、エレトレにはありませんので。

会場には、1985年のF1エストリル戦で、アイルトン セナを初優勝に導いた伝説のマシン、ロータス97T、そして1981年『007ユア・アイズ・オンリー』に登場した、ロータス エスプリターボも展示されていた。このエメヤがロータスらしさを引き継ぎながらも、新しい市場を開拓していくハイパーGTの存在感を打ち出せることを期待している。

9月1日まで、EMEYAPOP-UPSTOREが開催されているので、実車を間近で見るのも良いかもしれない。

- 期間:2024 年 9 月 1 日(日)まで 11:00-19:00
- 会場:THE PLAYHOUSE 東京都港区南青山 5-8-5

よくある質問/Q&A

Q1.エメヤはどんな車ですか?
A1. エメヤは、ロータス初の4ドア電気自動車であり、ハイパーGTという新しいジャンルを確立する車です。
ロータス伝統の走行性能と先進技術を融合させ、環境性能にも優れた、新時代のハイパーカーです。

Q2. エメヤの価格は?
A2. エントリーモデルのエメヤが16,346,000円、充実装備のエメヤSが17,930,000円、
フラッグシップモデルのエメヤRは22,682,000円です。

Q3. 納車はいつから?
A3. 2024年末を予定しています。

Q4. SUVのエレトレと比べて、エメヤを選ぶメリットは?
A4. エメヤは、ロータスらしい走行性能をより色濃く残した、ドライバーズカーとしての性格が強い車です。スタイリッシュな4ドアセダンに乗りたい方、サーキット走行も楽しみたいという方にはエメヤをお勧めします。

Q5. エメヤはどんな人に向いていますか?
A5. 洒落たEVに乗りたいけれど、走行性能にも妥協したくない方、環境性能も重視する方に向いています。また、家族でロータスらしさを体感したいという方にも最適です。

Q6. エメヤの走行性能は?
A6. 0-100km/h加速は2.8秒以下と、世界トップクラスの加速性能を誇ります。
EVでありながら、ロータス伝統のダイナミックなハンドリングも実現しています。

Q7. エメヤの航続距離は?
A7. 航続距離はスタンダードが610km、Sが540km、Rが430km。

Q8. 充電時間は?
A8. 400kWの急速充電器を使えば、14分で10%から80%まで充電できます。
これは、現在市販されているEVの中でも最速レベルです。

Q9. 安全装備は?
A9. 34個のセンサー、4つのLiDAR、18のレーダー、7つの8メガピクセルカメラで車両周辺を監視し、事故を未然に防ぐとともに、安全な運転を支援します。

Q10. ロータスは今後、どのような車作りをしていくのですか?
A10. ロータスは、エメヤのような、環境性能と走行性能を両立させた、新時代のスポーツカー作りに力を入れていきます。ドライバーの皆様に、運転する喜びと興奮を提供し続けることが、私たちの使命です。

Q11: 日本市場におけるロータスの戦略は?
A11: 日本市場ではまだEVへの抵抗感を持つ人がいるため、車両性能だけでなく、購入後のサポートプランなどを充実させることが重要と考えています。認知度向上やアピールにも取り組む予定です。
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