ランチアが240psのイプシロン「HF」を2025年に発表。ラリーへの復帰の可能性さえ示唆されているし、そのあとガンマ、デルタにもバッジが付くそうだ。
イプシロン ハッチバックで復活を宣言したランチアは、2025年に予定されているホットな「HF」バージョンを予告している。最初のサインは確かに期待を持たせている。
ランチアのスポーツモデルに用いられる「HF」は「High-Fidelity」(Hi-Fi)の略で、意のままに操れるという意味が込められている。そして、2025年の240psの電気モーターを搭載したこのHFバージョンは、エントリーグレードの156psを大幅に上回り、100km/hまでのスプリントを約2秒短縮して5.8秒にすることを目指している。標準的なトリムで推定航続距離250マイル(402km)を誇る51kWhのバッテリーはそのまま搭載されるようだが。
機械的な変更には、スカート、スプリッター、HFバッジのフルセットも伴うはずで、イプシロンの下部セクションが比較的雑然としたデザインであることを考えると、ランチアはここで、少し自由になれる余地があるだろう。また、イプシロン HFの低い車高と広いトラックとの相性もいいはずだ。
なぜロゴに大きな赤い象が描かれているのかと思ったら、これはランチアの創業者ヴィンチェンツォ ランチアの息子が幸運のお守りとして選んだもので、走り出したら止まらない象の「止まらない」性質のメタファーなのだそうだ。また、東洋神話では幸運と成功のシンボルでもある。
さらに興奮するニュースとして、ランチアのトップ、ルカ ナポリターノ氏が、ラリーへの復帰が進行中であることを確認した。1974年から1992年の間にマニュファクチャラーズ選手権で10回のタイトルを獲得したランチアにとって、歴史あるスポーツである。1983年の有名なシーズンで見せたような、豊富で厄介なアイデアとともにチームが戻ってくるのを見たいものだ。
ランチアはイプシロンと並行して、2026年にガンマ、2028年に新型デルタを発表する予定だ。HFのバッジは、両方の最上位バージョンにも付けられる。お楽しみに。
トップギア カーオブザイヤー/トヨタ ランドクルーザー/フェラーリ プロサングエ:トップギア・ジャパン 059
=海外の反応=
「なんと美しい車だろう。けど、こんな小さな車に4万ユーロ(650万円)は高い。パサートの値段を出して、208のリバッジかよ」
↑「美しい?フロントは中国製でリアはアルファのMiToだ。見た目は良くない」
「プジョー e208に酷似している。e208にたくさん手を加えている。詰め物を少し入れ、顔の輪郭を整え、奇妙な後部のリフトアップをしている。面白い」
「それは理にかなっている。80年代から行われており、誰もそれを気にかけていない。ランチア専用の全く新しい車を作るのは不可能だろう」