絶滅危惧種のMTを救おう今UKで買えるベストなマニュアルシフト車9選

イギリスでは、MTが絶滅危惧種だが、日本でも同じこと。最後に残ったマニュアルの名車9選をご紹介しよう。

ホンダシビックタイプ R

見た目はまるで違うもののように見えるかもしれないが、実は新型FL5シビックタイプRは、劇的なスタイルだったFK8から基本のレシピをあまり変えていない。そのため、手のひらで甘美な感触を味わえる、あの美しい涙滴型の金属製ギアシフトは健在だ。冬の朝は凍えそうだが、このシフトチェンジのためなら、中手骨が凍傷になっても我慢できるくらい。

マツダロードスター

マツダは（かつてのフォードのように）マニュアルギアボックスに熟慮と愛情を注ぎ、十分な予算を投入している。その結果、CX-30クロスオーバーやマツダ3のハッチでさえ、フランスのホットハッチが恥じいるようなシフトチェンジを実現している。しかし、最も優秀なのはロードスターだ。控えめな筋肉の自然吸気エンジンからベストを引き出すには工夫が必要だが、これほど歯切れのいいシフトなら苦にならない。

アリエルノマド

ここでは少しズルをしている。というのも、アリエルはしばしばホンダからドライブトレインの一部を借りているから。旧型アトムライトウェイトやその不潔なノマドの従兄弟が、シフトチェンジがとても上手なのもそのためだ。しかし、アリエルが素晴らしいDIYギアボックスを持つことで、ライトウェイトブリティッシュスポーツカーの素晴らしい伝統を受け継いでいることは間違いない。ブリティッシュライトウェイトで思い出した、そういえば…

ケータハムセブン

…セブンの超短スローシフトは、ほとんど始まる前に終わってしまうほどコンパクトなものである。だが、この病みつきになるようなキビキビしたギアボックスについて、その時間の短さゆえ、味わうべきものがほとんどないと思って騙されてはいけない。絶妙に正確で、それでいてきちんと身体的で、スロットルの踏み込みがうまくいったときの喜びは格別だ。ギアをミスするとかなりびっくりするけど。オプションでシーケンシャルギアボックスも用意されているが、究極の「どこかに消えてしまえ、パドルシフター」という怒りの感情が味わえる。

トヨタスープラ

5代目トヨタスープラは、トヨタがBMWと開発費を共有できたからこそ存在するものであり、ドイツ側はZ4にマニュアルギアボックスを搭載するつもりはなかった。そのため、トヨタは3ペダルのスープラが必要だと判断すると、センターコンソール全体を再設計しなければならなかったのである。

それでも、ZF製6速は完璧な重さと超スリックなシフトを実現したのだから。よくやった、トヨタ。

ポルシェ 718 ケイマン GTS 4.0

英国では、新型ケイマンGT4はもう買えない。ポルシェが高級ケイマンの生産をすべてPDK専用のGT4 RSに集中させているからだ。だが、自然吸気の水平対向6気筒と標準装備の6速マニュアルギアボックスを備えたGTS 4.0はまだ手に入る。たしかにギアリングは長すぎるが、それでもシフトチェンジはポルシェらしく素晴らしい。

Hyundai i30N

もしあなたが数年前に、フォードがフィエスタ（そしてその結果として生まれた、素晴らしいフィエスタST）を消滅させ、Hyundaiが素晴らしいi20Nで市場のギャップを埋めるだろうと予測したとしたら、おそらく笑われていただろう。

そして、もし、Hyundaiの大型ホットハッチはフォーカスSTよりもオールラウンドな提案になるだろうと言ったとしたら、あなたはどうなっただろう。それでも、i30Nはまさに魔法のようだ。さらに、超シャープな自動レブマッチング技術を採用した優れた6速マニュアルのオプションもある。

キアピカント

ゴードンマレーオートモーティブ T.50やケーニグセグ CC850のようなエンジニアリングの驚異をここで紹介することもできたが、私たちはまだそのどちらにも試乗していないし、ここでは、凡人が手に入れられるマニュアルの話をしているのである。

だから、本当に必要なのはキアピカントなのだ。真面目な話、そのシフト感覚は全く悪くない。ターボチャージャー付き1.0リッター3気筒エンジンの出力はわずか99bhpなので、一日中5速のシフトを動かし続けることになるだろう。大きなタワーブロックのような段差を避けるよりも、ずっと楽しい。

ロータスエミーラ

これまでのエミーラの経験では、V6マニュアルのシフトは旧エキシージほどスムーズなものではない。とはいえ、これはまだプロトタイプのようなものだったため、動作は少し硬かったから、時間の経過とともに柔らかくなる可能性がある。それに、センターコンソールのメッシュ越しにリンケージの一部を見られる。素晴らしいディテールだ。