ベントレーがル・マン・クラシックで限定車欧州初公開と6台の歴史的名車を展示

ベントレーがル・マン・クラシックで限定車欧州初公開とともに これまでの6台の歴史的名車を展示する。


先日発表された限定車、ベントレー コンチネンタルGTル・マンコレクションは、ベントレーがこれまでで最大の存在感を示す2023 ル・マンクラシック会場において、ヨーロッパで初めてお披露目される。一般来場者は、ビレッジ横、パドック、そして「レーコルドマン」エリアで、さまざまなベントレーの車両を楽しむことができる。

今年のル・マン・クラシックでは、クラブ・アズール/ガーデン24、ル・マン・サーキットの中心部、ビレッジやパドックに隣接して、ベントレーのコレクションが展示される。ル・マン24時間レースにおけるベントレーの6度目の優勝を記念して、ブランドはその歴史に敬意を表し、6台の歴史的モデルに焦点を当てている。

歴史的モデル、その1:GTル・マン・コレクション – 24台生産の1台
まず、ル・マン24時間レースでのベントレーの6度目の優勝から20年、そして伝説的なレースの初開催から100年を記念して、ヨーロッパでは24台のクーペを含む全世界48台のコンチネンタルGTが限定生産された。各GT ル・マンコレクションは、タッチスクリーン、デュアルベニア、アナログの3種類のパターンを選択できるベントレー・ローテーション・ディスプレイなど、ユニークな装備内容を特徴としているが、標準のアナログメーターの中央には2003年のル・マン優勝車ベントレー スピード8の4.0リッターツインターボV8のエンジンバルブがカラスケース内に収められている。 この車両はクラブ・アズールエリアに展示される。

歴史的モデル、その2:2002年スピード8 002/6
スピード8 002/6は、究極のモータースポーツマラソンであるル・マン24時間耐久レースの100周年記念式典に参加し、ル・マンに再び戻ってきまたが、現在、一般来場者やベントレーのゲストが訪問できるル・マンミュージアムに展示されている。ベントレー クラブ・アズールの前には、姉妹車である2002年モデルのスピード8が展示されている。スピード8002/6は、チームベントレーがデビュー戦で3位入賞という快挙を成し遂げた翌年、2002年のル・マンにベントレー単独でエントリーした。8号車として出走し、4位入賞を果たした。このモデルは、パブリックエリアのクラブ・アズールの前で、ル・マンにおけるベントレーブランドのもうひとつの重要な瞬間とともに展示される。

歴史的モデル、その3:1929 41/2リッター・スーパーチャージド・ブロワーとブロワー
コンティニューエーションシリーズ
1929年型4½リッター スーパーチャージド、チームカー#2、UU 5872が展示される。戦前のベントレーの中で、4½リッター「ブロワーベントレー」ほど衝撃的なモデルはなかった。作家イアン・フレミングは、後に架空のヒーロー、ジェームズ・ボンドにスーパーチャージド4½リッターベントレーを与えたのは有名な話。また、UU 5872は、1930年のル・マンで活躍したベントレーボーイの一員、ヘンリー(ティム)・バーキンがドライブした。2000年からベントレーモーターズが所有するUU 5872は、現在、1930年代のレンガ造りのオリジナル工場内にあるヘリテージガレージに展示されており、その場所では以前「プロジェクトフォーラム」として、2003 年コンチネンタルGTなどのモデルの企画・開発が行われていた。

ベントレーモーターズ創立100周年記念の一環として、同社はNo.2チームカーからレーザースキャンした3D CADデータを使用し、12台のベントレーブロワーのコンティニュエ‐ションシリーズを製作することを発表した。この12台のうち、1台のブロワーコンティニュエーションシリーズカーがグリッド1レースに参加する。ファクトリーカーであるブロワー・カーゼロと、カスタマーカーは、イギリスのドニントンパークで行われるテストレースに参戦する。

歴史的モデル、その4:1938 コーニッシュ 4 1/4リッターコーニッシュ
1938年製の「エンブリコス」4 1/4リッターベントレーに触発され、ベントレーは、1952年の象徴的なRタイプコンチネンタルの前身となるコーニッシュと呼ばれるエアロダイナミックなマーク Vを開発した。1930年代後半、「エンブリコス」ベントレーは、高速道路やサーキットでのドライビングにおけるエアロダイナミクスの重要性を世に知らしめた。その成功にインスパイヤーされたベントレーは、同様の「流線型」スタイルでワンオフの4ドアMark Vを製作。販売されることはなかったが、コーニッシュはベントレーの歴史において重要なモデルだ。時代を反映したインペリアル・マルーンの外装色にヘザーグレーのサイドフラッシュが施され、インテリアは正しいコノリーヴァウモルハイドとウエスト・オブ・イングランド製のクロスを使用した典型的なヴァンボーレンスタイルでトリムされている。このコーニッシュはパドックに展示される。

歴史的モデル、その5:1953年型RタイプとGT V8 アズール– スタイル・アイコン
1953年のRタイプJAS 949は、208台しか製造されなかったRタイプ・コンチネンタルのうちの1台だ。1952年に発表されたRタイプ・コンチネンタルは、4人乗りのラグジュアリーサルーンとして世界最速を誇った。70回目の誕生日を記念して、ベントレーモーターズによってユニークでワンオフのハンドメイドモデルであるコンチネンタルGTアズールが製作された。どちらもメイン展示ホールで見ることができる。

歴史的モデル、その 6: 2019 ベントレーマリナー・バトゥール – 18台生産中の1台
ブランドの新しいデザイン言語を示すベントレーマリナーバトゥールがパドックに展示される。
わずか18台の限定モデルであるバトゥールは、過去20年にわたりベントレーの成功を支え、手作業で組み立てられたW12気筒エンジンの750PSバージョンを搭載した、これまでで最もパワフルなベントレーだ。このエンジンは今年で受注を終了し、その寿命は最終段階に入り、ベントレーは来年には完全電動化を実現するビヨンド100戦略の旅に出る。ル・マン・クラシックに展示された車両は、2番目の開発車バトゥール・エンジニアリングカー「ゼロ・ゼロ」だ。マリナー グロス マリアナ テール パールセントの美しい塗装に加え、サテンカーボンファイバーのボディ下部スタイリング、グロスダークチタニウム仕上げのエンドレスボンネット、削り出しチタン製オルガンストップ、削り出しアルミニウム製オルガンコントロール、ギアノブアクセント、ブルズアイ ベントサラウンドなど、魅力的な装備が施されている。さらに、バトゥールのために特別に開発された最新のネイム・フォー・マリナー アップグレードWIFIシステムも装備される。

なお、ベンジャフィールド・レーシングクラブのイベントの一環として、75台のヒストリックベントレーがレースに参加する。レースが開催されないときは、クラブ・アズールから2分の場所で、すべての車を見ることができる。

今年のル・マン・クラシックは、ベントレーが史上最大の存在感を示すとともに、これまでで最もエキサイティングなものになるだろう。

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2023/07/61095/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ