ここにきて、何かテーマが生まれつつある。マクラーレンは2023年のF1シーズンで使用するカラーリングを公開した。それは、昨年のマシンと類似しているものの、カーボンファイバーがより多く使用されている。そして、オレンジとブルーはかなり少なくなっている。
ハースのVF-23やアルファ ロメオのC43と同じようなアプローチで、他のグリッドに対して優位に立つために可能な限り重量を減らそうとするチームによるものだ。そう、ビニールステッカーさえもシビアなのだ。
残念なことは、2つある。1つは、グリッド上の色が多いほど、クルマの見分けがつきやすくなること。2つ目は、黒いクルマはテレビに映りにくいということ。このことは私たちの専門分野であり、得意とするところだ。
いずれにせよ、今年はマクラーレンにとって特別な年であり、1963年のチーム創設から60年の節目となる。それ以来、20回のF1チャンピオン(ドライバーズ12回、コンストラクターズ8回)、183回のグランプリ優勝、さらにインディ500とル マン24時間レースでも成功を収めているのだ。まったく、素晴らしい経歴である。
その経歴をさらに深めることになるのが、ランド ノリスだ。彼はマクラーレンからF1に参戦して5年目を迎える。そして、F3とF2でタイトルを獲得し、前所属チームであるアルピーヌとの間で訴訟問題にまで発展しているルーキーのオスカー ピアストリ。
アルピーヌはピアストリが今シーズンをドライバーになることを発表したが、その数時間後にピアストリはそれを否定した。奇妙な日だったな。
「オフシーズンはいい感じだったけれど、コースに戻ってMCL60のステアリングを握るのが楽しみだ」とノリス。「新車は素晴らしいし、製作に携わった全員が重要な役割を担っているんだ」
「新しいレギュレーションのもとでの1年間を経て、ポジティブな勢いを新シーズンにつなげたいと思っている。レギュレーションに適応することは良いチャレンジだったし、ドライバーとして向上し続けることができるポジティブなポジションにいると感じている」
「これまでチームとの旅を楽しんできたし、マクラーレンの60周年に携われるのは光栄なことだ。この重要な1年を通してオスカーと共にハードワークを続け、ポイント獲得の機会を最大化することを目指すよ」
一方、ピアストリは次のように語っている。「今シーズン、マクラーレンでスタートし、F1デビューできることを嬉しく思っている。オフシーズンは僕にとって素晴らしいものだったし、次のシーズンに向けて懸命に準備してきた。ファクトリーやシミュレーションで過ごした時間は楽しくて生産的なものだったし、チームのみんなも歓迎してくれた。準備万端で臨めるよ。今はバーレーンの一戦に集中しているんだ」
=海外の反応=
「チームやパフォーマンス、F1全体のことはさておき、マシンの出来は素晴らしいと言わざるを得ない。ランドとピアストリの活躍を期待している」