厚さわずか1.75mmのフェラーリ✕リシャール・ミルに触れてみて驚愕




リシャール・ミルがフェラーリとの初コラボで生み出した厚さわずか1.75mmのウルトラフラットモデル、「RM UP-01 フェラーリ」。このプロトタイプに触れられる機会があったので、早速足を運んだ。予価は225,000,000円(税別)、限定150本というこちらのモデル。

実機を目にすると、これまでのリシャール・ミルの時計とは、一線を画していた。厚さ、重量、色使い、配置…どれもが今まで見てきたリシャール・ミルの時計とは似ておらず、まさに新境地を開拓したという雰囲気を持っている。そして予想していたよりも横幅が大きく、とても存在感があった。横幅51mm、縦が39mmと、男性の手首でしっかりとリシャール・ミルらしさがアピールできる。手袋をはめて触れ、手袋の上から手首に乗せてみたが、その薄さと軽さに改めて驚かされた。28.5gという重さしかなく、17.3gというラバーストラップの方が、ケースとムーブメントよりも重い。5,000Gの加速度に耐えうる強度を持った手巻きムーブメントは、厚さ1.18mm、重さ2.82g、そして約45時間のパワーリザーブである。

RM UP-01 フェラーリは、何年にも及ぶ研究、何十個もの試作、そして6000時間以上もの開発とテストを繰り返して生まれたモデルだ。どんな環境下でも耐衝撃性を確保にするために、リシャール・ミルは、ケース内部にムーブメントを納める従来の構造を保つことに固執し、ケースバックがベースプレートを兼ねる手法は採用しなかったのである。それにより、リシャール・ミルはムーブメントとケースの完璧な一体化を生み出し、それぞれがお互いの必要不可欠な剛性を確保することにより、広い面に積み重ねることが出来なかったものを分散させることに成功した。
2021年、フェラーリとリシャール・ミルは両ブランドに共通する、完璧さの探求という目標に駆り立てられ、長期的なパートナーシップのもと、力を合わせることとなった。このニュースを聞いてから、赤を使ったモデルになるのではないかという予想をしていたが、見事に打ち砕かれた。グレード5のチタンにレーザー加工されたブラックのフェラーリロゴとラバーストラップのブラックが大半となり、赤はごくわずかな部分だけである。だが、これもLess is moreと言ってもいいだろうか、逆にとても目立つ。フェラーリのエンジン音が聞こえてくるようである。そして、シャツ、ジャケットを着用したときにも、時間が隠れることのないよう、上部で時間がわかるようにデザインされているそうだ。
機械式時計の新たな境地を切り開いたRM UP-01 フェラーリによって、リシャール・ミルのブランド訴求力はますます上がっていくことだろう。

https://www.richardmille.com/ja

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2022/07/52521/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ