マクラーレン 720S GT3が2022年シーズン最初のタイトルを獲得した。2月19-20日にかけてアブダビで開催された、アジアン・ル・マン・シリーズにインセプション・レーシングより参加し、GTクラスにてチャンピオンとなったのである。なお、トップギア・ジャパン 046でも、マクラーレン 720S GT3Xが爆走していた。
インセプションのドライバーは、ピュア・マクラーレンGTシリーズ卒業生のブレンダン・イリーブと、オリー・ミルロイ、ベン・バーニコート。3人はタイトルの本命候補としてアブダビに乗り込んだ。これに先立ってドバイで行われた開幕戦では優勝を飾り、同じ週末に開催された第2戦でも2位でフィニッシュ。これがタイトル獲得に向けた土台となった。
ポイントで優位なリードを築いて臨んだアブダビ・ラウンドでも、初戦で再び2位フィニッシュを飾り、さらにその地位を確固たるものとした。そして迎えた最終戦、イリーブ、ミルロイ、バーニコートは5位で終え、GTクラスにおけるチームとドライバーの両タイトルを8ポイント差で手中に収めた。
マクラーレン 720S GT3は、同シリーズでその恐るべき戦闘力を証明した。オプティマム・モータースポーツは、ピュア・マクラーレンGTシリーズ卒業生のミック・モスと、マクラーレンのワークスドライバーであるジョー・オズボーン、アンドリュー・ワトソンによって、3回4位でフィニッシュ。また、今シーズンから再びマクラーレンとタッグを組んだガレージ59は、ワークスドライバーのマーヴィン・キルヒホーファーがフランク・バード、アレクサンダー・ウェストと組み、最終戦で3位フィニッシュを飾った。
「インセプション・レーシングによりマクラーレン 720S GT3がタイトルを獲得し、2022年シーズンは最高の形でスタート切ることが出来ました。ベン・バーニコートはマクラーレンが育成したドライバーであり、またオリー・ミルロイはこのマシンに関する幅広い知識を持っています。そして、ピュア・マクラーレンGTシリーズで私たちがサポートしてきた ブレンダン・イリーブが驚異的な結果を出してくれました。720Sは、今も公道とサーキットの双方でスーパーカーとしてのベンチマークであり続けており、今回はその4シーズン目に向けての素晴らしい船出となりました」
マクラーレン・オートモーティブ、モータースポーツ責任者イアン・モーガン