21世紀になって、本当に恐ろしくてワルっぽいチューニングされたエキゾチカが生まれた。でも、この年代のチューニングカーって、やっぱり、ワクワクするんだよね。これまでのベスト&ワーストをご紹介しよう。
01 メルセデス SLR マクラーレン 999 レッド ゴールド ドリーム
マク+メルセデス SLRは、2000年代初頭に登場したスーパーカーのひとつだ。600馬力を超える出力、ゴードン マーレイが監修したカーボンファイバー製のシャシー、スチームパンク的なバットモービルのような外観、そして何よりもそのキャラクターが非常に魅力的だった。サーキット走行可能なスーパーカーでもあり、デラックスな重量級ベンツでもある。奇妙なクルマだったけれど。しかし、このような事態になるとは思いもよらなかった。
2009年に登場した999 レッド ゴールド ドリームは、ウエリ アンリカーというスイス人起業家の作品だった。アンリカー氏は、ホットウィールのボディキット、600個のルビー、5kgの金箔、そしてルーフパネルに穴を開けることが、この一眼レフに必要だと考える。アンリカー氏はこのプロジェクトに300万ドル(3.4億円)を費やしたと言われている。他の報道では、800万ドル(9億円)とも言われているし、現在では1,100万ドル(12億円)の価値があるとも言われているのだ。金は投資を意味してるよね?
しかも、これは単なる化粧を施した品ではない。ロードカーやF1のデザインをリードしてきたゴードン マレーは、SLRのサイドイグジットエグゾーストをフロントホイールのすぐ後ろに配置することがいかに難しいことかを語っている。この複雑な配置は、重量を軽減すると同時に、高温のガスがディフューザーの邪魔になる車の後部から遠ざけるためのものだ。
アンリカーは、マレー教授よりも自分の方がよく知っていると判断し、自分の(当然、金色の)エキゾーストを後輪のすぐ前、つまり999 レッド ゴールド ドリームから降りたばかりの人の足の位置に再配置させた。そういえば、焦げた髪の毛の匂いがしない?
02 マンソリー コルメウム
ああ、そうだ、ドイツのチューナー、マンソリーがいたね。スーパーカーに関する味覚の犯罪に魅了された人にとっては、豊かな収穫となるだろう。だが、彼らのドイツの工房を訪れるのは、これが最後ではないとは思う。
2011年に発表されたコルメウムは、マンソリーがメルセデス SLS AMGに挑んだモデルである。現代のガルウィングに必要だったのは、もちろん、カーボンファイバー製のワイドボディキット、中央で支えられた巨大なリアウィング、SLRやエンツォのようなフロントビーク、そして563bhpから731bhpへのアップグレードだったからだ。
さらに、フェラーリ 599のヘッドライトも装着されている。そうだね。すべてのスーパーカーの特徴を1台のかわいそうなスーパーGTに詰め込むことができるなら、なぜスーパーカーのコレクションを所有する必要があるのだろうか?
03 ニムロッド カチューシャ
毎年恒例のジュネーブモーターショーは、表面的には、フォルクスワーゲン、プジョー・シトロエン、メルセデスの3社が、誰が最も多くの照明をスタンドに配線できるかを競い、そのスタンドを忘れていたようなクルマで埋め尽くす、巨大な見せびらかし大会に過ぎない。
しかし、パンデミックの間、ジュネーブが中止になったことに私たちが憤慨する本当の理由は、このようなものが出てくるからなんだ。ニムロッドの角張った作品を見ることができる場所は他にないんだから。
そう、ニムロッドだ。スロバキアのチューナーで、フェラーリ FXXへのオマージュを得意としている。458 イタリア、ダンボール、学校のキリスト降誕祭の予算、そしてロバ役の少年俳優っていう芸術的なスキルで。
2014年にカチューシャが登場して以来、ニムロッドからはあまり話を聞いてない。もしかしたら、需要があって本当に忙しいのかもしれないけど。
04 ノビテック Nラルゴ 720S
続くバイエルンものでは、フェラーリの大出力化で有名なチューナーのノビテックが、マクラーレン セナと義足の融合に挑戦している。
N-ラルゴは、720Sのフロントを2インチ、リアを5インチワイド化したワイドボディだ。
新しいパネルはすべてカーボンファイバー製で、新しいエグゾーストにより86bhpが追加されているようだ。もちろん、720Sにとってパワーは最も必要なものである。しかし、トップギアでは、誰もがフロントの「アイソケット」デザインを好まなかったと言っても過言ではない。
そこで、ボディカラーを全塗装された姿をご紹介しよう。どう?
05 リバティーウォークのすべて…代表はフェラーリ 458 イタリア?
東京から西に向かった名古屋に、悪名高きチューニングハウスがある。リバティウォークは、加藤渉氏が26歳のときに設立したチューニングハウスで、当初は国産の軽自動車を中心に展開していた。
ネット上で話題になったのは、マクラーレン 650Sやフェラーリ 458 イタリアなど、ヨーロッパの高級車に施されたバンドソー/マッシブなリベットアーチの処理だったという。
あのトレードマークの巨大なアーチ、むき出しのリベット、そしてとんでもないネガティブキャンバーは、今やリバティーウォークのシグネチャースタイルだ。変わらないでいてくれるよね、日本は。
06 アイアムオート(IAMAUTO)
ファイバーグラス製のボディキット?私たちが求めるのは、すべての部分にグラスファイバー製ボディキットが必要になる。
IAMAUTOは、ブラック・アイド・ピーズ(Black Eyed Peas)のフロントマンであり、「That Song You Used To Like When You Were Tipsy」のヒットメーカーであるウィリアム "Will.I.am"・アイアム氏が考案したものだ。
ストームトゥルーパーの頭をモデルにしたというワイドボディのテスラ モデル Sや、VW ビートルをベースにした奇抜なホットロッド、そしてこのガルウイングの作品をウエストコースト カスタム(West Coast Customs)に依頼するなど、Iam氏は実はカスタムカーの大ファンなのだ。どうやら後ろにはV8が搭載されているようだけど。
その昔、これはデロリアンだった。今となってはよくわからない。しかし、スピードハンプでの走行が苦手でも、ウィルはこの車に満足しているような気がする。この表情を見てみて。
わかった、もう黙るよ。
07 ルマンソリー
ル・マン24時間レースでのフォードのクラス優勝が明らかに失敗したことを受けて、マンソリーが最近行った取り組みをご紹介しよう。もちろん、空力やダウンフォースについては、耐久レースに特化したスーパーカーを作ったチームよりも、チューニングハウスの方が詳しいのだが。
ルマンソリーは、もちろんフォード GTをベースに作られている。新しいヘッドライト、巨大なリアウイング、2本よりも3本の方が優れているという理由で追加された排気管、そしてチェッカーボードパターンのカーボンファイバーを備えている。でも、3台しか生産されないって。悔しいな。
ルマンソリーに公平を期すために、3.5リッターのEcoBoost V6はノーマルの647bhpから710bhpに引き上げられ、余分な付属品をすべて空中に引きずり出して、ひと悶着起こしそうな戦闘力を持っている。
08 ゲンバラ MIG-U1
2010年、ドイツのチューナーであるゲンバラは、通常はポルシェにパワー、ウィング、深みのあるリムを与えることで満足しているが、フェラーリの最も信頼できる、目の肥えた顧客にのみ招待されて販売されるハイパーカー399台のためのアップグレードパッケージを作成したと発表した。
大胆な試みである。
地球上のクルマの半分がそうであるように、MIG-U1も戦闘機からインスピレーションを受けたようだ。ミグとは、第二次世界大戦で活躍したソ連の戦闘機群のこと。
U1は銃の代わりに、前部が80mm、後部が100mm広い奇抜なスーツを装着した。このキットにより、フロントで35kgのダウンフォース、リアで85kgのネガティブリフトが得られるという。120km/hで走行すると、MIGはコーナリングを終えたと判断してウイングを平らに畳んだ。その通り。良い感じだね。
ルーフに取り付けられたエアインテークと新しいエグゾーストにより、6.0リッターV12の出力は650bhpから691bhpに向上し、ホイールを軽量化することで全体の重量を16kg削減したという。ゲンバラは25台しか販売しないと言っていたが、私たちが知る限り、白のモデルは1台しか生産されなかった。
幸いなことに、ゲンバラ・ジュニアはそのカスタムカーの才能を、よりふさわしい目的のために使ったようである。
09 パガーニ ゾンダ アニヤ
パガーニを改造するとは奇遇だね。何しろ、オリジナルのゾンダはほとんど残っていないのだから。パガーニは、オーナーが変わった車を工場に戻し、アップグレードされたAMG V12、ワイルドなウィング、そして銀行小切手を振り回すことができないほどの光沢のあるカーボンボディワークで、ゼロから車を作り直すという素晴らしいビジネスを行っている。
非公式にするには、「IDGAF」キャンプに参加しなければならない。山田さんのゾンダは、卓越したカーモデラーであるAnijaによって再構築されたものだ。
ゾンダは、様々なエキゾースト・セット、ブルーのボディワーク、白と黒のツートン・カラーリング、角張ったヘッドライトなど、常に様々な姿に進化している。
希少なパガーニの中でも、このクルマはユニークな存在だ。オラチオは認めてくれるかな?
=海外の反応=
「これらはすべて最悪なので、別の記事で最高のものを紹介するということかな」
「お金で趣味やテイストが決まるわけではないことがよくわかるな」
「明らかにこの記事は、以前の記事でリバティーウォークについて叙情的に語っていた人物と同じ人が書いたものではない。しかし、マンソリーが1台の車を販売したという事実は、私の心を揺さぶるものであり、ましてやレンジを販売したという事実はない。あのGT40は素晴らしく醜い」
「地獄にはチューナーたちの特別な場所があるに違いない」
「いろいろ言いたいことがあるが、リバティーウォークのアヴェンタドールは、機能的であろうとなかろうと、素晴らしいね」